知っておきたい美しいイスラームの文化
エジプトの魅力は古代遺跡だけではありません。「エジプト・アラブ共和国」という名前の通りイスラーム圏であり、イスラームの数々の歴史的建築物も、古代遺跡に負けず劣らずの素晴らしさです。ピラミッドばかりが注目され、テレビや雑誌であまり見ることのないエジプトの人々の生活を垣間見にいきませんか? 見逃してはいけないイスラームの美しい文化・習慣などをご紹介します。
イスラーム教とは
イスラーム教、正式名「イスラーム」は、唯一絶対の神アッラー(アラビア語でアッラーフ)を信仰し、神の使徒「ムハンマド」を通じて人々に下されたコーラン(クルアーン)の教えにのっとって、五行と呼ばれる5つの信仰の柱を実践します。善行を「実践」する宗教なのです。有名なのは1日5回の「礼拝(サラート)」です。礼拝の時間にはモスクに多くの人々が集まります。イスラーム教、正式名「イスラーム」は、唯一絶対の神アッラー(アラビア語でアッラーフ)を信仰し、神の使徒「ムハンマド」を通じて人々に下されたコーラン(クルアーン)の教えにのっとって、五行と呼ばれる5つの信仰の柱を実践します。善行を「実践」する宗教なのです。有名なのは1日5回の「礼拝(サラート)」です。礼拝の時間にはモスクに多くの人々が集まります。
また五行のひとつ「喜捨(ザカート)」は、持つ者が持たざるベき者に与えるという考えです。この考えは私たち観光客にも関わりがあり、チップとも似ていますが、写真を撮らせてもらったら感謝の気持ちになど、小銭を渡してあげることです。とはいえこういったことは判断が難しいので、イスラーム圏の旅行がはじめての方は、ガイド付きツアーがおすすめの理由のひとつです。
美しいモスク
ムスリム(イスラム教徒)が唯一神アッラーに対する礼拝を行うための施設「モスク」。私たち観光客にとっては、その造形美が何よりの魅力です。偶像崇拝が禁止のイスラームだからこそ育まれた、独特のデザインです。幾何学模様が永遠と反復される精巧なモザイクには、神秘的な魅力がたたえられており、いつまでも見ていることができます。各モスクごとに特徴がありますので見て回り、長い歴史がつまったイスラーム美術の素晴らしさを感じてください。
気を付けたいラマダンと、服装について
ヒジュラ暦の9月。この月の日の出から日没までの間、ムスリムは「断食(サウム)」として飲食を絶たちます。この1ヶ月間が「ラマダン」です。2016年は、6月6日から7月5日になります。実はラマダンはエジプト人にとって、家族や友人と大人数で集まる一年で最も楽しみな時期。夜にはお祭りのように賑やかになります!とはいえ観光客には、ラマダン中は人目につく場所での食事や喫煙を慎むなど、多少気を使う必要がありますのでご注意ください。お店も早く閉まる場所があります。
もうひとつイスラーム圏の旅行で気をつけたいのが服装です。エジプトは発展しており他のイスラム国家ほどきびしくはないですが、体のラインを出したり、肌の露出が多い服装は好まれませんので、暑い時期の旅行でもストールや薄い羽織などで工夫されることをおすすめいたします。
治安について
2011年独裁政権を倒す革命が起こり、政権打倒後もデモや暴動が発生し、エジプトの治安は混迷を極めており、一時は観光客の数も落ち込みましたが、現在は官民一体となった治安・安全対策が功を奏し、治安は良好となり観光客も戻っています。特に観光地やナイル川流域は治安当局による警備が厳重で安全と言えます。
もちろん混雑した場所でのスリや、タクシーのぼったくり、しつこいな客引きなどには気をつける必要があります。ツアーでの旅行は基本的に安全ですが、貴重品は目立たないよう持ち歩く等、ご自身でも意識して観光しましょう。
エジプト人はとても明るくエネルギッシュ!
おもてなしの精神が旺盛で、温かい人々です。
お店に入るときは笑顔で挨拶を!
エジプトの魅力は、にぎやかでエネルギッシュなエジプト人たちにもあります。笑顔の絶えない親しみのある人々は、宗教的にも伝統的にも、お客様をもてなす心を持っており、その心を大切にしています。
店の前の一見強面のおじさんも、笑顔で挨拶すると喜んで歓迎してくれます!現地の方とのコミュニケーションは大切な思い出に!