新王国時代を中心に膨大な遺跡が残る世界遺産ルクソール
ルクソールはかつてテーベと呼ばれており、世界遺産としては正式には「古代都市テーベとその墓地遺跡」として1979年に文化遺産に登録されています。見どころはナイル川をはさみ東岸と西岸に分かれています。太陽が昇る「生者の町」と呼ばれる東岸は、かつて人々が暮らしていた場所で、今も観光の拠点となっており、大規模な建造物がそびえ立っています。対岸の太陽が沈む「死者の町」と呼ばれる西岸は、テーベのネクロポリス(埋葬地)であった場所で、ファラオたちの墳墓や葬祭殿が数多く残っており、中でも王家の谷のツタンカーメン王墓が有名です。ルクソールは6日間以上のツアーで訪問します。
《東岸》 カルナック神殿
エジプト最大級の複合神殿である「カルナック神殿」は、中心のアメン大神殿、北のメンチュ神殿、南のムート神殿からなる巨大な遺跡です。非常に質の良い保存状態で残っている遺跡が素晴らしく、見るものを魅了しています。12mもの2体の「ラムセス2世の巨像」や、134本の石柱が並ぶ「大列柱室」のその太さと高さの迫力に、古代の栄華をまざまざと感じることができます。その他、エジプト最大のオベリスク「ハトシェプスト女王のオベリスク」、「スフィンクス参道」や、7周すると幸運になれる「スカラベの大石像」など見応え十分です。
《東岸》 ルクソール神殿
カルナック神殿の副殿である長細い造りの「ルクソール神殿」。入り口には「ラムセス2世の座像」、続く「ラムセス2世の中庭」にも立像が複数見られます。その先の大列柱廊にはツタンカーメンの座像があります。その先にはアメンホテプ3世の中庭、ここで見つかった複数の石像は現在ルクソール博物館に保管されています。カルナック神殿に比べ小規模ですが、シンプルで見学しやすいレイアウトと、ナイル川沿いに建ち、夕暮れや夜のライトアップで姿を変える美しい佇まいが大変人気です。
《西岸》 ハトシュプスト女王の葬祭殿
険しく切り立った崖を背にして地形を活かして建造された、3層のテラス式の見事な構造の葬祭殿です。のちに息子のトトメス3世によってかなりの破壊を受け、廃墟同然になりましたが修復されたという経緯があります。この場所の魅力はそのロケーションと風貌です。紀元前に築かれたとは想像もつかない美しくモダンな建造物が、荒々しい岩場と同化し、映画の世界でしか見た事のないようなファンタスティックな光景を作り出しています。
《西岸》 メムノンの巨像
アメンホテプ3世の葬祭殿の跡であり、周囲に建造物は他になく、2体のアメンホテプ3世の巨像だけが残っています。「メムノンの巨像」という名前の由来は、ギリシャ神話の英雄からきている。朝日が昇る頃、像に入ったひびからきしむような音が発せられ、それをメムノンが母親である女神エオスにあいさつをしていると伝えられたのです。ローマ時代に修復され今では音は聞こえないが、その伝説と他の遺跡とは違った荒削りな姿が好奇心をそそります。
《西岸》 王家の谷
偉大な歴代のファラオたちの墓が盗賊に見つからぬよう、谷の地中に隠すように埋められていた「王家の谷」。現在複数の墓を観光できますが、なんと言っても目玉は弱冠19歳で謎の死を遂げた若き王の墓「ツタンカーメン王墓」です。発掘したイギリス生まれの考古学者「ハワード・カーター」の意志で、ミイラはそのまま安置されており見学することができます。神聖なこの場所は写真撮影が禁止です、ご自身の目に焼き付けてきてください。※ツタンカーメン王墓、ラムセス6世王墓の入場料は別料金で、ツアー代金には含まれておりません。
ラムセス2世の不朽の名作「アブシンベル神殿」へはルクソールから車で5〜6時間。
ツアーアレンジで訪問可能です!
数々の偉大な建造物を現在に残したラムセス2世。このアブシンベル神殿は、2月22日と10月22日の年に2回だけ、中心の入り口から朝日が差し込み、洞窟の奥にあるラムセス2世の像を照らし出すという計算しつくされた岩窟神殿です。ナセル湖のほとりに築かれており、周辺の風景も美しいです。立寄をご希望の方はお気軽にご相談ください!