ブダペスト(ハンガリー)、ウィーン(オーストリア)旅行体験記・レビュー『オーストリア「ウィーン」とハンガリー「ブダペスト」でクラシック三昧!音楽を楽しむ夫婦の秋のヨーロッパ旅行』。【トラベル・スタンダード・ジャパン】をご利用されたお客様によるクチコミ・評判をご紹介します。当社では自由にツアーアレンジが可能、オリジナルのブダペスト(ハンガリー)、ウィーン(オーストリア)旅行をお楽しみいただけます。
音楽の都ウィーン、ブダペストでクラシックを満喫!
いつもトラベルスタンダードジャパンさんには旅行の手配をお願いしており、おかげさまで毎回様々な経験ができ、海外旅行を満喫しています。今回は、主人と2人でブダペストとウィーンへ音楽旅行に行ってきました。最大の目的は、夫婦でクラシックを楽しむこと。ハンガリーとオーストリアはどちらも有名なオーケストラがあり、新シーズンのプログラムを心待ちにしていました。歴史的な建物や現地の市場を散策するのも楽しみの一つで、ブダペストではドナウ川のナイトクルーズも。ひんやりとした夜風を感じながら眺める、ライトアップされた国会議事堂は圧巻でした。ウィーンでも雨に降られることなく、シェーンブルン宮殿やベルヴェデーレ宮殿の広大な庭園を散策し、美しい景色を堪能しました。以前にもヨーロッパ旅行の手配をお願いしたことがありますが、カタール航空のビジネスクラスを利用したツアーが、他社と比べてコストパフォーマンスに優れていたことが、今回も御社にお願いする決め手となりました。
ブダペストに到着!散策後、有名店でフォアグラを堪能
羽田を夜に出発し、ドーハを経由してブダペストへ向かいました。カタール航空での予約でしたが、羽田〜ドーハ間はJAL、ドーハ〜ブダペスト間はクウェート航空の機材でした。以前も体験し、楽しみにしていたQスウィートなど、カタール航空ならではの上質なサービスは受けられませんでしたが、普段利用する機会のない航空会社を体験でき、これはこれで素敵な経験で楽しかったです。特にJALのビジネスクラスは普通に予約するとなると高価ですが、一流シェフの機内食メニューやアルコール類も充実していて、非常に楽しめました。

JALの機内食

クウェート航空のアラビア風の機内食
ブダペストには出発翌日の午後に到着。ホテルに着いたのが夕方だったため、この日は周辺の散策を楽しみました。ブダペストは日本と比べて「フォアグラが安い」と聞いていたので、夕食は事前に予約していた人気のフォアグラ専門店「コム シェ ソワ」へ。フォアグラのソテーは、こってりとした味わいの中にも、酸味のあるリンゴのソースとの相性が抜群で、とても美味しく頂けました。ボリューム満点でしたが、締めのレモンシャーベットでさっぱりと終えることができました。

散歩中に立ち寄ったホテル近くのチムニーケーキのお店
ブダペストでの滞在先「メルキュール ブダペスト シティ センター」は、メインストリートにあるホテルだったので、ショッピングにも便利でした。ドナウ川も近く、散歩にも最適。部屋の広さも充分で、朝食も種類・味ともに満足しました。今回は、ブダペスト、ウィーンともにホテル選びが当たりで大変満足でした。
3日目 芸術家が多く住む可愛らしい街センテンドレへ
この日は電車で40分ほどのセンテンドレという郊外の町を訪れました。芸術家が多く住む小さな町で、絵本から飛び出したような可愛らしい町並みが印象的でした。小道や坂道を散策しながら、ミニギャラリーを巡り絵画を楽しみ、土産物屋をのぞいたりと、のんびりと過ごしました。

センテンドレの街並み
散策のお供には、「ラーンゴシュ」という揚げパンを食べ歩き。ブダペストに長く勤務していた友人からオススメしてもらっていたので、美味しいと評判のお店を調べて立ち寄りました。チーズとサワークリームがかかったパンで、ニンニクが効いていて美味しかったです。とても気に入って、その後もブダペスト市内で評判の良い店を探して食べ歩きました。
午後はホテルに戻り、遅めの昼食としてグヤーシュ専門店へ。ハンガリーの国民食して有名なグヤーシュですが、実は日本でもレシピを調べて作ってみたことがあったので、本場の味をいただくのをとても楽しみにしていました。想像していたよりもさらっとしたスープで、パプリカの風味が効いた美味しい一品でした。
夜は、ハンガリー国立歌劇場でバレエを鑑賞。 演目は「白鳥の湖」です。日本から予約していました。まず、こちらの歌劇場は内装が非常に豪華絢爛。外観は派手にできないという歴史的制約があるなかで、内装は贅沢な趣向がふんだんに施されていて、足を踏み入れるだけで気分が上がる空間だと思います。日本では見られないような煌びやかな雰囲気のなか、バレエを楽しむことができました。

ハンガリー国立歌劇場
4日目 ブダペスト旧市街を散策し、ドナウ川のナイトクルーズを満喫
まずは、旧市街の散策を楽しみました。午前中は、ブダ城や漁夫の砦などを見学。ブダ城は石造りの立派な建物で、歴史を感じさせる佇まいでした。漁夫の砦は高台に位置しており、ブダペストの街並みを一望できる絶景スポット。

ブダ城
旧市街はそれほど大きくないので、路面電車や徒歩で観光することができました。ちなみに、ブダペストでは、65歳以上の方はなんと無料で交通機関が利用できるそうです。主人は65歳以上だったので、パスポートを提示するだけで無料で移動可能でした。私はまだ65歳になっていないので、ブダペストカードというSuicaのような交通カードを購入。こちらも24時間、72時間など必要な期間に応じて有効なカードで、とても便利でした。
午後は、ドナウ川を渡り、主人の希望でペスト側にある楽器屋さんへ。アマチュアオーケストラでコントラバスを演奏している主人。ヨーロッパの楽器を見てみたかったようです。お店では、コントラバスの弓を見せてもらったり、試奏したりさせていただきました。今回は希望に合うものが見つからず、購入には至りませんでしたが、日本の半額ほどの値段で売られているものもあり、とてもお得でした。ブダ側への帰路には中央市場に立ち寄り、お土産を購入。パプリカのパウダーや紅茶、蜂蜜など、お手頃価格で様々な食品が売られていました。
夜は、ドナウ川のナイトクルーズに参加。天気の良い日に行きたいと思っていたので、当日にインターネットで予約しました。ブダペストでも力を入れており、観光客にも大人気のクルーズですが、ドナウ川沿いの有名な建物が「これでもか」というほどライトアップされ、評判通り大満足の体験でした。国会議事堂と鎖橋のライトアップは特に煌びやかで、昼間とは全く違う姿が見られます。昼間にもクルーズツアーはありますが、やはり夜のクルーズを断然おすすめしたいです。

国会議事堂のライトアップ
5日目 ウィーンへ移動し、ホテルザッハーで優雅なティータイム
朝早くにホテルをチェックアウトし、列車でウィーンへ向かいました。ウィーンに到着したのはお昼過ぎ。ウィーンのホテルは、シュテファン大聖堂から徒歩1分ほどの場所にある「ホテル ロイヤル」でした。ウィーン国立歌劇場やショッピング街にも近く、観光に大変便利な立地。ホテルのスタッフも親切で、快適に過ごすことができました。朝食付きのプランで、朝食にはチョコレートケーキなどのデザートも用意されており、朝からお腹いっぱいになるほど大満足の内容でした。
ホテルに荷物を預けてから、早速ウィーン市内の散策をスタート。まずは昼食代わりに、ホテルザッハーにてデザートで腹ごしらえ。主人は念願のザッハトルテを堪能し、私はチョコレートケーキが苦手なので、アプフェルシュトゥルーデルをいただきました。アプフェルシュトゥルーデルは、リンゴをパイ生地で包んで焼き、上に粉砂糖がかかったデザートで、ドイツなどでも有名なデザート。個人的にはもう少し酸味がある方が好みでしたが、美味しくいただきました。ザッハトルテは、大変濃厚でボリュームがあり、お水も一緒に提供されました。
その後は、ホテル周辺のシュテファン大聖堂やウィーン国立歌劇場を見学。また、モーツァルト像なども見て回りました。そして、夜は、ウィンナーシュニッツェル発祥の店として知られる「グリーヒェンバイスル」で夕食をとりました。ベートーベンやモーツァルト、シューベルトも訪れたというお店です。店内は歴史を感じさせる雰囲気で、当時の面影を残していました。いただいたオリジナルのウィンナーシュニッツェル(薄くて大きなトンカツのような感じです)は、大変美味しかったです!1人で1枚を食べるのは難しいほどのボリュームでしたが、お店の方が気を利かせて半分にカットしてくれ、二人でちょうどいい量をいただけました。ベートーベンやモーツァルトのサインが残されている部屋も希望すれば案内してもらえます。

夜のシュテファン大聖堂

ウィンナーシュニツェル(大きいので1枚をシェアしています。)
6日目 地元の市場で貴重なシュトゥルムをいただき、夜はウィーン国立歌劇場オペラ鑑賞
朝からウィーンの地元の市場をぶらぶらと散策していると、この時期にしか飲むことができないという「シュトゥルム」を発見!ワインになる前の発酵途中の飲み物で、微発泡で甘みがあり、とても口当たりが良かったです。この時期だけの特別な味を堪能できました。

市場のシュトゥルムのスタンド
その後、路面電車に乗ってウィーン中央墓地へ。ベートーベン、モーツァルト、ブラームス、シュトラウスなど、多くの有名な作曲家のお墓があります。作曲家たちの墓を一角に見ることができ、音楽ファンにとっては感慨深い場所でした。

ヨハン シュトラウス1世のお墓
続いて、シェーンブルン宮殿へ。事前に予約をしていた一番短いコースで見学しました。宮殿内はとにかく広大で豪華絢爛!庭園内には、グロリエッテと呼ばれる丘があり、そこからはウィーン市内と宮殿全体を一挙に見渡せ、素晴らしい眺望が楽しめました。宮殿の規模と豪華さを目の当たりにし、当時のハプスブルグ家の圧倒的な財力を実感しました。

シェーンブルンの入り口(観光客がたくさん!)
宮殿見学の後は、ザッハトルテをいただきにカフェデメルへ。主人が、前日に訪れたホテルザッハーと食べ比べてみたいと訪れましたが、個人的にはホテルザッハーの方が美味しかったそうです。

デメルのザッハートルテ
夜は、ウィーン国立歌劇場でオペラ「ドン・カルロ」を鑑賞。こちらも日本から予約していました。世界的に有名なウィーン・フィルハーモニーの演奏レベルの高さは言うまでもありませんし、歌い手たちの歌声も感動的でした。ただ、古典劇にもかかわらず、舞台衣装がスーツやTシャツなどの現代風で、セットも同様の前衛的な演出でした。現地の観客も違和感があったようで、オーケストラの演奏には惜しみない拍手が送られていましたが、演出に対してはブーイングが起こっていました(苦笑)。演出には賛否両論ありましたが、音楽自体は素晴らしく、ウィーン国立歌劇場でのオペラ鑑賞という貴重な経験ができて本当によかったです。

ウィーン国立歌劇場
7日目 ベートーベンゆかりの地を訪ね、夜はウィーン学友協会でモーツァルトコンサート
朝からウィーン郊外にあるベートーベンハウスを訪れました。ホテルからは電車で30分ほど。ベートーベンが実際に住んでいた家で、現在は博物館として公開されています。家の中には、ベートーベンが使っていた楽器や家具、楽譜などが展示されており、当時の生活を垣間見ることができました。こんなに質素な家で作曲をしていたのかと思うと、感慨深いものがありました。また、ベートーベンが散歩をしていたという小径も散策し、彼の足跡をたどることができました。

ベートーベンハウス
お昼は、ウィーンに戻り、ウィンナーシュニッツェルの有名店「フィグルミュラー」へ。今回は仔牛のウィンナーシュニッツェルをいただきました。柔らかくお肉でとても美味しかったです。レモンを絞っていただくと、さっぱりとした味わいが楽しめました。そして、嬉しいことにこのお店でもシュトゥルムを発見!メニューには載っていませんでしたが、壁に貼られた案内を見つけ、即注文しました。今回は、赤ワインのシュトゥルムです。白ワインのシュトゥルムが多い中、赤ワインのシュトゥルムは珍しいのですが、ピンク色で見た目も可愛らしかったです。

フィグルミュラーのシュニツェル(右にちょっとだけ写っているのがシュトゥルム)
午後は美術史美術館で名画を鑑賞し、夜はウィーン学友協会でモーツァルトの楽曲を中心としたコンサートを楽しみました。毎年恒例のニューイヤーコンサートで有名な場所で、演奏はもちろんのこと、ホール自体も大変美しく、感動的な時間を過ごすことができました。黄金のホールは、想像以上に煌びやかで、その空間にいるだけで特別な気持ちに。テレビで見ていた会場を実際に訪れることができ、感激しました。

ウィーン学友協会の内部
最終日 ウィーンの景色を目に焼き付け、帰国の途へ
いよいよ旅行最終日。午前中は、ホテル周辺でお土産の買い忘れがないか確認しながら、最後のショッピングを楽しみました。主人は、ホテルザッハーでザッハトルテを購入。常温で持ち帰ることができるので、お土産にぴったりでした。私はザッハトルテの形をした可愛らしいマグネットを購入しました。

お土産で買ってきたザッハートルテ(これはキューブ型ですが、色々な形のものがありました)
その後、シュテファン大聖堂の塔に登りました。2本ある塔のうち、低い方の塔に有料で登ることができ、そこからウィーンの街並みを一望できます。最後にウィーンの街を見渡し、美しい景色を目に焼き付けました。
そして、昼前には空港へ向かい、帰国の途へ。ウィーンの空港のビジネスラウンジはそんなに広くないため大混雑でした。経由のドーハでは、乗り継ぎ時間が9時間と長かったため、空港内のトランスファーホテルを利用。8時間以上の乗り継ぎ時間がある場合は、無料でトランスファーホテルを利用できます。今回は偶然情報を得て、御社に予約をとっていただきましたが、とても有益な情報なので、事前にアナウンスがあればなお良いと思いました。トランスファーホテルではベッドやシャワーが完備され、快適に過ごすことができ、長時間のフライトの疲れを十分に癒すことができました。
栗島さん、ありがとうございました!
今回の旅行は、ちょうど良い季節に恵まれ、天候にも恵まれて(ほぼ雨も降らず)、動き回りやすい気候でした。クラシックシーズンの始まりということもあり、各オーケストラが新しいプログラムのコンサートやオペラ、バレエを開催しており、毎日が刺激的で楽しいものでした。また、日本では飲むことのできない「シュトゥルム」を味わったり、屋台の焼き栗を楽しんだりと、食の面でも秋を満喫することができました。今回の旅行では、特にアレンジをお願いすることはありませんでしたが、栗島さんの手配で快適な旅を楽しむことができました。ありがとうございました。




