マラガ、セビーリャ、グラナダ、バルセロナ(スペイン)旅行体験記・レビュー『夫婦でアンダルシア地方3都市&バルセロナを満喫!スペイン大航海時代の歴史の魅力に触れる12日間の旅』。【トラベル・スタンダード・ジャパン】をご利用されたお客様によるクチコミ・評判をご紹介します。当社では自由にツアーアレンジが可能、オリジナルのスペイン周遊旅行をお楽しみいただけます。
コロナ終息後の久しぶりの海外旅行はスペインへ!
夫婦でスペインのアンダルシア地方3都市マラガ、セビーリャ、グラナダとバルセロナを巡る12日間の旅に行ってきました。長引くコロナ禍からようやく解放される兆しが見え始め、久しぶりの海外旅行を計画。妻がスペイン語を勉強していることもあり、以前から興味のあったスペインへ行くことに決め、調べる中で、御社の価格重視&周遊プランに目が留まり、申し込みに至りました。アルハンブラ宮殿や、地中海からアフリカ大陸を眺められるミハス、フラメンコ、カテドラル、ガウディ建築など、時間が足りないくらい満喫!バルで味わうタパスや本場のパエリアなど、美味しいグルメも堪能でき、存分にスペインの魅力を味わえた旅になりました。
カタール航空で最初の訪問地マラガに到着!
成田空港を夜22:30に出発し、ドーハを経由してマラガへ向かいました。カタール航空は初めての利用でしたが、オンラインで事前にチェックインができたので、手続きは非常にスムーズでした。成田からドーハまでの座席は少し狭く感じたものの、それ以外は問題なく、機内食も肉、魚などメニューを変えて一通りの味を満喫。ドーハでの乗り継ぎ時間は早朝でしたが、多くのショップが開いており、待ち時間もあっという間でした。
マラガ空港には15時近くに到着。空港の観光案内所は閉まっていましたが、行き方を把握すれば、地下鉄の駅からホテルまでは徒歩圏内で、スムーズに移動できました。
ホテルのチェックインを済ませ、早速マラガ観光に出発!まずは、歴史を感じるアルカサバ(要塞)を訪れました。その後、ヒブラルファロ城を目指しましたが、すでに閉園時間だったため、残念ながら断念。

アルカサバにて

アルカサバにて
夕食は、魚介類の創作料理とフラメンコショーが楽しめるという「ビノ・ミオ」へ。スペインの物価がまだよく分かっていなかったこともあり、贅沢にコース料理とフラメンコショーを堪能しました。この日は、たまたまマラガのキリスト教の祝日にあたり、街はお祭りムード一色! 地元の熱気を感じることができました。
マラガで滞在した「ホテル ドン クーロ」は、街の中心部や港まで徒歩圏内という、アクセス抜群の立地。朝食は、パンやチーズ、スイカやメロンなどのフルーツが揃っており、美味しくいただきました。夜遅くまで街の賑やかな声が聞こえてきましたが、眠れないことはなかったです。
3日目はマラガの街を満喫!
この日も、朝からマラガ市内の散策へ。まずは、マリーナ広場にある観光案内所で翌日行く予定のミハスへの行き方をチェック。その後、パセオ・デル・パルケやマラガ港、ポンピドゥーセンターを通りながら、マラゲータ・ビーチまで朝の散歩を楽しみました。とても良い天気で素晴らしい景色を楽しめ、気持ちよかったです。
その後訪れたローマ劇場遺跡では、MALAGAの文字の前で記念撮影。カテドラルでは、大きなパイプオルガンや聖歌隊の彫刻などを見学しました。

ローマ劇場遺跡にて記念撮影
お昼は、アタラサナス中央市場へ。残念ながら祝日の翌日で閉まっていましたが、入り口を彩る108枚のステンドグラスは見ることができました。その後、老舗のカフェ「カサ・アランダ」でチュロスをいただきました。揚げたてのチュロスをホットチョコレートに浸して食べるのは至福のひととき。甘すぎず、とても美味しかったです。

揚げたてのチュロス
午後は、生ジュースやジェラートを食べ歩きながら、賑やかな通りを散策。メルセー広場にあるピカソの銅像が座っているベンチで記念撮影し、ピカソの生家とピカソ美術館を見学しました。一日中同じエリアを歩き回ることになりましたが、充実した時間を過ごすことができました。
夕食はガイドブックで老舗と紹介されていた「エル・チニータス」というバルで。魚のフライとパエリアを注文しましたが、二人には少し量が多めで、パエリアは思ったより硬さが足りない印象でした。ただ、観光客は少なく、落ち着いた雰囲気でゆっくりと食事を楽しめました。
4日目、白い村ミハスへ!
4日目は、「白い村」として有名なミハスを訪問。マラガから鉄道でフエンヒローラまで行き、そこからはバスで向かいます。この日は暑かったですが、ミハスは高原のリゾート地のようで素晴らしい景色が見られました。白壁の家々が並ぶ村を花とタイルが彩り、歩いているだけで心が和みます。

白壁の家が並ぶ「白い村」ミハス

可愛い街並み
また、白い村から望む地中海の絶景には感動! アフリカ大陸までは見渡せませんでしたが、ラ・ペーニャ聖母礼拝堂やレストラン「アルカサバ」から町並みと海を眺めながら、ランチは最高のご馳走を味わうことが出来ました。

ラ・ペーニャ聖母礼拝堂

レストラン「アルカサバ」からの眺望
村には、日本人経営の店「アマポーラ」があり、そこでアクセサリーをお土産に購入。また、可愛いタイルの店も多く、アルファベットのタイルを見つけて購入できたので、日本で表札にしようと思っています。ミハスは想像以上に観光地化されており、お昼前に着いたものの、楽しく過ごすうちにあっという間に夕方になりました。
マラガに戻り、夜は人気のバル「Casa Lora」の行列に並んだ末に、やっとタパスにあり付けました。すごい賑わいで「これぞスペインのバル!」と肌で感じることが出来ました。

「Casa Lora」店内
5日目、セビーリャへ移動し、フラメンコの本場を体感
この日はセビーリャへの移動日。朝9時発のバスに乗り、約3時間でセビーリャに到着しました。Googleマップで調べてみると、ホテルまではバスを乗り継いで行けるようだったので、到着したバスターミナル近くのオーガニックカフェ「パラダス・シエテ」でブランチ後、バス停を探しました。バス停で行先を尋ねた女性が親切で、バスの乗り換え方まで教えてくださり、無事にホテルに到着することができました。
ホテルにチェックインを済ませた後は、スペイン広場へ。陶器の欄干やタイルの装飾が美しい、優雅な空間が広がっていました。池にはボートが浮かび、半円形の建物がそれを囲むように建っています。とてもフォトジェニックな景色で、ドレスアップして写真を撮るのには絶好のロケーション!スペイン国内の各地域の地図や風景を表現したタイルのベンチも素敵でした。

スペイン広場
また、トリアナ橋を渡った川向うの可愛いタイル屋さん「セラミカ ルイス」を訪れ、素敵な小箱を購入しました。

タイル屋さん「セラミカ ルイス」
夜は、フラメンコショーを鑑賞するため、「EL Arenal」へ。前日にweb予約を試みるも上手くいかず、ダメ元でお店に行ってみたところ、快く席に案内してくださり、ディナーと迫力満点のフラメンコショーを堪能することができました。 セビーリャがフラメンコの本場だと知り、ぜひ見てみたかったので大満足でした!
セビーリャで宿泊したホテル「カタロニア イスパリス」は、観光地からは少し離れていてバス移動は必須の立地。車で移動するお客さんが多い印象でした。ホテル内はリフォームされたのか、白で統一された清潔感のある内装で、快適に過ごすことができました。Wi-Fiの電波も強く、朝食にはサラダも付いていて良かったです。少し残念だったのは、ホテルの近くにコインランドリーやスーパーマーケットがなかったこと。ミネラルウォーターなどの飲み物は、観光地で購入してからホテルに戻るようにしました。また、観光地付近にスーツケースを預けられるロッカーなどがあるかなどの情報があると助かります。
6日目、引き続きセビーリャを観光、再びフラメンコ鑑賞も
この日は、ホテルで充実した朝食をしっかりと食べてから、ゆっくり観光をスタート。まずは、セビーリャ大聖堂と付随するヒラルダの塔を見学しました。オンライン予約の有無で入場口が分かれており、我々は間違った列に並んでしまったため、入場まで時間を要しました。web予約をすると入場料が割引になるので、事前予約がおすすめです。
セビーリャ大聖堂の内部装飾は、一見の価値ありです。元々モスクだった建物が時代とともにカテドラルへと増改築されたため、一つの建物の中でキリスト教とイスラム教の文化が融合した独特の様式を見ることができます。他にも、パイプオルガンや塔の鐘など、非常に見応えがありました。

セビーリャ大聖堂とヒラルダの塔
昼食はお菓子などで軽く済ませ、午後はアルカサルを見学。夜は、バルで軽く夕食をとり、前日にネットで予約をした「Los gallos」のフラメンコショーを鑑賞しました。フラメンコというと、華やかな女性の踊りというイメージがありましたが、男性もタップダンスのような足さばきで踊ることや、歌い手の独特の歌声など、新しい発見がありました。

「Los gallos」フラメンコショー
7日目、グラナダへ移動し、バルでタパスに舌鼓
旅程7日目は、セビーリャを離れ、グラナダへ移動。9時頃にホテルを出発し、バスでセビージャ・サンタフスタ駅の近くまで行き、近隣の百貨店「el corte ingles」で食料品などのお土産を探しました。その後、鉄道でグラナダへ。車内はとても綺麗で、座席も荷物置き場のそばにしていただけたので、荷物の確認がしやすく、快適に安心して移動できました。
グラナダには15時頃に到着。ホテルにチェックインを済ませたら、まずは近くのコインランドリーへ直行! 洗濯機は10kgで8ユーロ、乾燥機は10分あたり1.5ユーロほどでした。その後、ホテルの受付でアルハンブラ宮殿の夜景が見えるレストランの予約をお願いしたのですが、何とお店の間違いで予約が取れておらず… 結局、サンニコラス展望台まで歩いて行って夕暮れのアルハンブラ宮殿を見てくるという、予定外の散策に(笑)。
夕食は、ビールを多数扱うバル「La Riviera」でいただきました。グラナダのバルでは、飲み物を注文するとタパスが付いてくるので、リーズナブルに食事を楽しめます。バル巡り、おすすめです!
グラナダで滞在した「ホテル ナバス」は、部屋に電気湯沸かしポットやコーヒーセットが用意されてあったのが嬉しかったです。バルに囲まれた賑やかな立地でしたが、室内は静かで快適。ホテルの受付の方々もとても親切で、安心して滞在できました。グラナダではバル巡りという楽しみがあるので、便利な場所にあって良かったです。
8日目、アルハンブラ宮殿&フラメンコショーを堪能
グラナダ滞在2日目は、朝からホテルの受付でフラメンコショーの予約について相談。提携先の「Los tarantos」で20時半からの公演を、送迎付きで予約することができました。
午前中は、カテドラルと王室礼拝堂の見学へ。アプリをダウンロードすると日本語のガイドも聞けるようになっており、Wi-Fiも完備されているので便利でした。ただ、混雑具合によってWi-Fiの強弱は変動し、最終的にはあまり機能しない状態に。見学後は、アルカイセリアでショッピングを楽しみました。
昼食はカテドラル近くのパン屋で軽く済ませ、いよいよバスでアルハンブラ宮殿へ!一番の見どころであるナスル朝宮殿のチケットは、10日前の予約時点ですでに午後しか空きがなかったほどの人気ぶり。早めに到着し、チケット売り場からヘネラリフェを順に見学していき、ナスル朝宮殿の予約時間に余裕を持って到着することができました。広大な敷地を効率よく回るには、端から順に見学するのがおすすめとのこと。

ヘネラリフェの中庭
華麗な装飾やタイル、建築や庭園…どれも本当に素晴らしかったです。事前に日本語訳の「アルハンブラ宮殿物語」を読んでいたおかげで、一つ一つの見学場所をより深く楽しむことができました。特に印象的だったのは、他のイスラム建築と同様に、水路や池が見事に建築に取り入れられていること。水を大切に活用する文化を感じることができました。

コマレスの塔の中庭
夜は一度ホテルに戻り、朝に予約していたフラメンコショーへ。送迎バスは他のホテルのお客様も乗せるため、やや遠くに停車しており、10分ほど歩いてバスに乗ることになりました。「Los tarantos」は洞窟の中にあり、フラメンコの起源であるロマ族の踊りの趣を感じることができて、セビーリャで見たフラメンコとはまた違った印象を受けました。
ショーの後、ホテルまで送り届けていただいたのが23時半頃と遅い時間でしたが、閉店間際のバル「Fogón de Galicia」に滑り込み、美味しいタパスをいただきました。0時を過ぎると、ほとんどのお店が閉店してしまいますが、市役所のそばにあるレストラン「Puerta del Cimen」は遅くまで営業しており、食事をとることができて助かりました。

注文したビールと無料で提供されるタパス
9日目はバルセロナへ! 路面電車で移動&ランブラス通りを散策
スペイン旅行も9日目。グラナダでの滞在を終え、バルセロナへ移動しました。カテドラル前のバス停から空港へ向かいましたが、空港行きのバスの本数が少ないので、事前に時間を確認しておいて良かったです。搭乗の際に、国内線でも液体の機内持ち込みができないことを初めて知って少し戸惑いましたが、フライト自体は特にトラブルもなく、14時過ぎにバルセロナへ無事到着!
その後、Googleマップで調べ、ホテル方面のバスに乗ろうとしたのですが、運転手にホテルの街の名前を伝えても「知らない」と言われてしまい、途方に暮れてしまいました。困っていたところ、乗客の女性が「途中で路面電車に乗り換えれば行けるから教えてあげる」と声をかけてくださった上、同じ停留所で降りるということで、親切に路面電車の駅まで案内してくれました。バルセロナで多数走っている路面電車にはぜひ乗ってみたかったので、本当に助かりました。
ホテルにチェックインした後は、バスでカタルーニャ広場まで移動。観光案内所に立ち寄った後、ランブラス通りを散策しました。コロンブスの塔を眺め、レアル広場のレストランでガスパチョとイカ墨のパエリアをオーダー。どちらも美味しかったです。

インパクトのある見た目でも非常に美味のイカ墨リゾット
バルセロナで宿泊した「オスタル ラミ」は、空港からの公共交通機関でのアクセスが少し分かりにくかったのが難点だったものの、ホテル自体は現代的で、日本のビジネスホテルのような雰囲気でした。部屋は広くはありませんでしたが、清潔感があり、シャワーも使いやすかったです。ただ、設備面では冷蔵庫やアメニティはなく、持参したシャンプーを使用。朝食はシンプルでしたが、特に困ることはありませんでした。
10日目、ガウディ建築の名所を巡る一日
この日はまず、グエル公園を訪れました。当日券をその場で購入しようとしたら、その場で二次元コードを読み取ってのオンライン購入しか行われていなかったので、そうしました。事前にwebで予約しておくか、旅行中もスマートフォンを使えるようにしておくことをお勧めします。園内は観光客で大変賑わっていましたが、ガウディ建築が大切にしている植物や動物をモチーフにしたデザインが至る所で感じられ、とても気持ちの良い公園でした。訪れてよかったです。

グエル公園にて
昼食は公園近くの店で軽く済ませ、地下鉄でカサ・ミラへ。併設のカフェテリアでケーキとコーヒーを楽しみ、その後、サグラダ・ファミリアへ移動しました。ところが、移動中の地下鉄でトラブルが発生。 結果的にサグラダ・ファミリアの塔へ上る予約時間には大幅に遅れてしまいましたが、スタッフの方に事情を説明したところ、事情を汲んで、塔に登る列に入れてくださいました。親切なスタッフさんでありがたかったです。
サグラダ・ファミリアの外側の彫刻はとてつもない熱量で作られていて、少し恐ろしいようにも感じられましたが、内部はまるで森の中にいるような曲線と柔らかい光の空間。居心地がよく、生き物の温かみを感じました。見学後は、サグラダ・ファミリア近くのバルで夕食をとり、ホテルへ戻りました。

サグラダ・ファミリア

サグラダ・ファミリア
最終日は、お土産購入&最後の観光!帰国の途へ
いよいよスペイン旅行も最終日。ホテルをチェックアウト後、バスでカタルーニャ広場へ向かい、近くのロッカールームにスーツケースを預けて、身軽になって最後のバルセロナ観光へ出発! グラシア通り沿いのカサ・バトリョ、カサ・アマトリェール、カサ・リェオ・イ・モレラの外観を眺めながら、お土産を購入しつつ散策を楽しみました。

カサ・バトリョ
その後、カタルーニャ広場から空港行きのバスに乗り、バルセロナ空港からドーハ経由で帰国の途につきました。ドーハでの乗り継ぎ時間は2時間と短く少し心配でしたが、保安検査もなくすぐに搭乗口へ案内されて、慌てずに乗り継ぎができました。フライトは予定通りで、何の問題もなく無事に帰宅しました。
担当の芝田さん、ありがとうございました!
最終的に当初の予算よりオーバーしてしまいましたが、芝田さんの迅速かつ的確な対応には大変感謝しています。ただ、駅やバス停からホテルまでの行き方を事前に質問しておけばよかったと思いました。
旅行全体を振り返ってみると、どの都市も魅力的で「それぞれの都市でもっとゆっくり過ごしたかった!」という一言に尽きます。オンライン予約が必要な観光スポットが多かったので、事前にしっかりと調べておくと、よりスムーズな旅行になったかなと思います。でも、アンダルシア地方を訪れることができて、心から大満足です。今回、旅先からコルドバを外したので、いつかコルドバやトレドにも足を運んでみたいです。




