カンクン、メキシコシティ(メキシコ)旅行体験記・レビュー『映画をきっかけに長年憧れ続けたメキシコへ!「好き」をたっぷり詰め込んだひとり旅』。【トラベル・スタンダード・ジャパン】をご利用されたお客様によるクチコミ・評判をご紹介します。当社では自由にツアーアレンジが可能、オリジナルのカンクン、メキシコシティ(メキシコ)旅行をお楽しみいただけます。
長年の夢だったメキシコひとり旅を実現!
今回、長年の夢だったメキシコひとり旅に行ってきました。学生時代の貴重な時間を利用し、思い切って決意した旅は、想像以上に素晴らしい経験となりました。憧れのきっかけとなったのは、高校生の時に観たピクサー映画「リメンバー・ミー」でした。今でも最愛の映画であり、メキシコの魅力を鮮やかに描き出し、心に深く刻まれた作品です。そのため、今回の旅で最も楽しみにしていたのは、「リメンバー・ミー」の聖地巡礼でした。また、大好きな画家フリーダ・カーロの作品やフリーダ・カーロ美術館を訪れることも、大きな楽しみの一つでした。 初めてのメキシコ旅行、しかもひとり旅ということで、ツアーの方が安心できると考え、御社に手配を依頼しました。決め手となったのは、自分で手配するよりもフライトが安価だったこと、カンクンとメキシコシティの両方が旅程に含まれていたこと、そして困ったときに連絡できる安心感があったことです。実際、旅先で何度か連絡を取る機会がありましたが、迅速かつ丁寧な対応に大変助けられました。
メキシコでは、ひとり旅ならではの気ままな観光を満喫。自分の行きたいところを余すところなく巡り、チチェン・イッツァをはじめとする3大遺跡やセノーテなど、メキシコの王道観光地も堪能しました。映画や芸術作品で憧れていたメキシコの魅力を肌で感じ、文化や歴史の深さを体験することができました。ひとり旅ならではの出会いや発見も多く、自身の成長にもつながった貴重な経験となりました。心から大満足できる初メキシコ体験となり、大変思い出深い旅となりました。
初日、無事カンクンに到着!憧れのメキシコの地を踏む
成田空港を午前中に出発し、メキシコシティを経由してカンクンへと向かいました。利用したのはアエロメヒコ航空。チェックインカウンターは長蛇の列で、手続きに1時間ほどかかりました。周囲を見渡すと、メキシコの方々が8割以上を占めており、早くもメキシコの雰囲気を感じることができました。機内では快適に過ごせるよう、何も考えずに窓側の席を選びましたが、蓋を開けてみると一番お手洗いに行きにくい場所だったのが誤算でした。ただ、機内食は想像以上に美味しく大満足。経由地メキシコシティに到着したのは、日付変更線を通過し、同日7時半頃。ちょうど日本時間の夜中だったので、待ち時間は急激な眠気との戦いでした。その後の機内では、離陸から着陸まで爆睡。
カンクンには同日15時頃に到着。空港からは、ベルトラで予約していたホテル送迎バスを利用しました。ホテルに到着後は、お腹が空いていなかったので、部屋にあったドリンクバーのビールを飲んで就寝。22時頃までぐっすり休みました。

飛行機から見たメキシコシティは予想外に都市
カンクンで滞在した「フラミンゴ カンクン リゾート」は、ホテルゾーンにありながら比較的リーズナブルな価格設定が魅力的でした。ツアーに参加する際のピックアップ場所にも困りません。また、部屋からは美しい海を眺めることができ、毎朝起きて景色を堪能するのが最高の贅沢でした。オールインクルーシブのプランだったため、食事代はすべて宿泊料金に含まれていました。食事は種類が豊富で、鉄板焼きサービスもあり、大満足。特にスープは絶品でした。部屋も広く、ベッドも大きく、ケトルやバスタブなど設備も整っていました。ただ、シャワーが出なかったことや、ドアが動かずベランダに出られなかったこと、中から鍵がかからないこと、小さなGが出たことなど、いくつか残念な点も。でも、安価な宿泊代を考えると、仕方がないかなと思いました。

ホテルのプライベートビーチで朝日を眺める
2日目、マヤ文明の遺跡と神秘のセノーテを訪ねる
この日は、楽しみにしていたトゥルム遺跡観光へ。当初予約していたツアーの行き先が日本出発前に急遽チチェン・イッツァに変更になってしまったため、キャンセルして別のトゥルム遺跡ツアーを予約し直しました。新しく予約したツアーは、トゥルム遺跡、セノーテ・マリポサ、プラヤ・デル・カルメンを巡るというものでした。
トゥルム遺跡は、マヤ文明後期に栄えた遺跡で、カリブ海の岩壁に面した絶景で有名です。ずっと写真で見て憧れていた景色が目の前に広がり、感動しました!ただ、この日は猛暑にもかかわらず、環境保護のためペットボトルの持ち込み厳禁ということで、持参した水が没収。そのため、感動よりも暑さの方が印象に残っています(笑)。他のツアー参加者も同様で、みんなで命の危険を感じながら必死で見学しました。
次に訪れたセノーテ・マリポサは、ユカタン半島に3500以上あるというセノーテの一つです。セノーテとは、石灰岩の地層が雨水で浸食されてできた天然の泉で、マヤ文明の人々にとって貴重な水源だったそうです。脱衣所やシャワーも完備されており、遊泳を楽しめます。セノーテ・マリポサも素晴らしく美しかったのですが、近くにあった知る人ぞ知る小さなセノーテの方がより印象的でした。このセノーテはGoogleマップでも口コミが数件しかない穴場で、ガイドの方に「近くにもう一つあるので、よければどうぞ」と勧められ、全く期待せずに行ってみたところ、あまりに美しい場所でびっくり。遊泳も可能でしたが、あまりの神秘的な光景に泳ぐことはためらわれたため、美しい景色をじっくり目に焼き付けました。セノーテでの楽しい時間の後は、用意されていたメキシコ料理のビュッフェをいただきました。

この旅で一番印象的だったセノーテ(cenote chen- ha)
午後は、プラヤ・デル・カルメンへ移動。ここはリゾートの繁華街のような場所で、沖縄の国際通りをイメージしていただくと分かりやすいかもしれません。お土産屋さんがたくさん並んでいましたが、観光地価格で少し高めだったので、スーパーで買ったジュースを飲みながら、ウィンドウショッピングを楽しみました。
ツアーの終了時間は大幅に遅れ、20時半頃無事にホテルに戻り、ホテルのレストランで夕食をとりました。夜のレストランは毎日テーマが変わるそうで、この日はマヤ料理を堪能。酸味のあるスープが美味しかったです。
3日目、メキシコ屈指の人気遺跡チチェン・イッツァへ
3日目は、早朝4時半のピックアップで、ベルトラで予約した「チチェン・イッツァ、セノーテ・サマル、テキーラテイスティング」ツアーに参加しました。
チチェン・イッツァは、マヤ文明の遺跡としてメキシコ屈指の人気スポット。ジャングルを抜けた先に突如現れるピラミッドは想像以上に壮大で、衝撃を受けました。このピラミッドで特に印象的だったのは、ある地点で手を叩くと、その音が反響して鳥の鳴き声のように聞こえる仕掛けです。すごく不思議で何度も試して楽しみました。チチェン・イッツァはかつて生贄や人身供養が行われていた場所でもあり、その遺構を目の当たりにして歴史の重みを感じました。授業で学んだことを実際に体験できた喜びと、それを超える驚きがありました。

チチェン・イッツァは、ジャングルから忽然と姿を現すため、見えた瞬間は衝撃的
セノーテ・サマルは映画「リメンバー・ミー」の聖地として知られており、今回の旅行で特に楽しみにしていた場所でしたが、実際には何故か「セノーテ・チチカン」という別の場所に案内されることに。当初の予定とは違いましたが、こちらも美しいセノーテで、新たな発見ができて満足でした。セノーテ近くでの昼食後は、テキーラのテイスティングを楽しみました。様々な種類のテキーラを試飲でき、気に入ったものは購入も可能。

思いがけず行くことができたセノーテ・チチカン
この日のツアーは予定通りに進行し、17時頃にはホテルに戻りました。翌日のメキシコシティへの移動に備えてパッキングを済ませた後は、疲れもあって夕食を抜いて就寝しました。
4日目は、メキシコシティへ移動
この日はカンクンからメキシコシティへの移動日。朝はホテルでゆっくり過ごし、ベルトラで予約しておいたホテル送迎を利用して空港へ向かいました。12時半にカンクンを出発する国内線に搭乗し、14時にはメキシコシティに到着。空港で両替を済ませた後、Uberでタクシーを呼んでホテルに向かいました。
ホテルに到着し、一息ついた後は、近くのタコス屋さん「EL PROGRESO」で食事を楽しみました。その後は、メキシコシティでの観光情報などを集めながら就寝。メキシコシティでは、日が暮れてからは出歩かないようにしていました。
メキシコシティで滞在した「ホテル レヘンテ メキシコシティ」は、レフォルマ通りとインスルヘンテス通りという2つの大通りにアクセスしやすく、メトロバスでの観光に非常に便利な場所にありました。ケトルや冷蔵庫がないのが残念でしたが、部屋の中はスーツケースを広げられるほど十分に広く、部屋も大変清潔でした。シャワーもかなり熱いお湯が出て、個人的には嬉しい点でした。ただ、他の部屋や廊下、周囲の通りの音がよく聞こえる環境だったので、自分も音を立てないように気を遣っていました。朝食のビュッフェは品数は少なめでしたが、毎日美味しい料理が並んでおり、毎回「おい、、、しい、、、、」と嘆息していました。特に炒め物が美味しく、なかでもマッシュルームとサボテンのアンチョビ炒めは絶品でした。 最も印象深いのがスタッフの方々の優しさです。特にベルボーイの方が優しく、質問をすると10倍くらいの情報をくれて、私がスペイン語が理解できない様子を見せると根気よく分かりやすく伝えてくれました。その後も何かにつけて気にかけてくれ、話しやすい雰囲気で対応いただきました。また、体調を崩した際に、日本から持参したパウチのお粥を温めてもらえないかとダメ元でお願いしたところ、レストランのキッチンにある電子レンジとスプーンを貸してくださいました。本当に親切なスタッフの方々ばかりで、良い思い出になりました。次にメキシコシティを訪れる際は、また必ず宿泊したいと思っています。
5日目、人類学博物館と近代美術館へ
5日目は、ホテルで朝食を済ませた後、メトロバスでチャプルテペック公園内にある人類学博物館へ向かいました。この博物館は、メキシコシティを訪れる人にとっては必見の場所。メキシコの歴史を知るには最適で、メキシコの歴史が凝縮されていると言っても過言ではありません。もともと博物館に興味があることに加え、昨年日本で開催された「古代メキシコ文明展」の展示品の大部分がこの博物館から来ていたと知り、本場の博物館を訪れたいと強く思っていました。日本での展示の200倍以上はあると思われるほど、貴重な資料や作品が数多く展示されており、朝から見学を始めましたが、1日では到底見切れないほどでした。この旅行中に訪れたテオティワカン遺跡など、遺跡現地で見られるものは保全のために修復されているものが多いですが、博物館には修復前の本物の遺物が保管されているとのことでした。何千年も前に作られたものが今もなお残っていることに感動し、歴史の重みを肌で感じることができました。

国立人類学博物館にあった壁画。収蔵品は全部すごく価値があるものだったけれど、この壁画はメキシコの自然観・死生観がよく分かるものでした(蛇=この世=日中vsジャガー=冥界=夜)
博物館の見学を終えた後は、同じ公園内にある近代美術館を訪れました。ここには、私の好きな画家フリーダ・カーロの作品が展示されていると聞き、ぜひ見たいと思っていました。特に、彼女の代表作「二人のフリーダ」は絶対に見たかったです。フリーダ・カーロは、身体が不自由な中で絵を描いていた画家で、これまで見てきた彼女の作品は小さなものが多かったのですが、「二人のフリーダ」は縦横ともに173cmと想像以上に大きな作品でした。この作品は、彼女が夫との離婚という辛い経験をした際に描かれたもので、そのような状況下でこれほど迫力のある大作を描き上げた彼女の壮絶な思いを感じ取ることができました。

「二人のフリーダ」。最近はもちろんネットでも絵は見られるけれど、実際に見て得られるものは大きいと実感
帰り道には、食料品のお土産を買おうと「レフォルマ222」というショッピングモールに立ち寄りました。残念ながらこちらでは食料品売り場は見当たらず、その後「TAQUERIA GABRIEL」というタコス屋さんで夕食をとりました。タコスと一言で言っても店によって具材が異なるようで、ここではパイナップルが乗ったタコスをいただきました。新鮮な味で美味しかったです!
6日目、アート市からアステカ文明の遺跡、ショッピングを満喫
6日目は、ホテルで朝食をとった後、近くにあるスーパーでお土産を購入。前日に購入できなかった食料品を中心に、タコス粉やサルサソース、チョコレートなどを買い込みました。
その後、ホテル近くのアルテス・スリバン庭園で毎週日曜日に開催されているアート市に足を運んでみました。メキシコ全土で日曜日に有名無名のアーティストたちが自分の作品を売りに来るそうですが、その中でも最大規模で有名なのが、このアート市だそう。
アート市の後は、メトロバスとメトロを乗り継いで「カフェ・デ・タクバ」へ向かい、昼食をとりました。このカフェは、私の好きな画家フリーダ・カーロが結婚式を挙げた場所ということで、ずっと訪れてみたいと思っていました。100年以上の歴史を持つカフェで、内装はヨーロピアンな雰囲気でとても可愛らしく、音楽隊が巡回するなど、洗練された空間でした。メキシコ滞在中はあまり美味しいパンに出会えませんでしたが、こちらのパンは絶品で、ついつい食べ過ぎてしまいました。
カフェで昼食をとった後は、ソカロ広場にあるメトロポリタン大聖堂とテンプロ・マヨールを訪れました。メトロポリタン大聖堂は、かつてアステカの神殿があった場所に建てられたもので、その壮大な建築物に圧倒されました。テンプロ・マヨールは、アステカ文明の遺跡で、当時の様子を伝える展示を見学。メキシコの歴史について学んでいた中で、よく耳にしていた場所を実際に訪れることができ、感慨深いものがありました。

メキシコシティの中心ソカロ。大きなメキシコ国旗が象徴的。ちょうど独立記念日の直後ということで、イルミネーションもまだ残っていた
最後に、シウダデラ市場で買い物を楽しみました。シウダデラ市場は、民芸品や工芸品などを扱う市場で、母に頼まれていた刺繍のブラウスや鞄、そして自分用の民芸雑貨を購入。様々な市場を訪れましたが、シウダデラ市場は特にカラフルで可愛らしい刺繍製品が充実しており、見ても見ても飽きないほど素敵でした。
この日は、市場を回った後、日が暮れてしまったため、すぐにホテルに戻りました。胃もたれ気味だったので、ホテルの部屋で持参したお粥を食べて就寝。
7~8日目、カラフルな世界遺産の街グアナファトへ
旅程7〜8日目は、映画「リメンバー・ミー」の舞台となった街グアナファトを訪れる一泊の小旅行。今回のメキシコ旅行のハイライトの一つでした!メキシコシティのホテルには、別のホテルに宿泊する旨を伝えてから出発。ホテルで朝食を済ませた後、Uberでバスターミナルへ向かい、PRIMERA BUSでグアナファトへ。到着後は、ローカルバスに乗り換えて中心地セントロへ向かいました。
グアナファトは街全体が世界遺産に登録されており、カラフルで可愛らしく美しい街並み。映画で見たままの美しさに感動しながら、街の散策を楽しみました。イダルゴ市場、口づけの小径、サントカフェ、バシリカ、グアナファト大学など、様々な場所を巡りましたが、中でも特に興奮したのは、映画に登場する広場です。実際に目の前にすると、「リメンバー・ミー」の世界に迷い込んだような感覚に。特に観光スポットというわけではないのですが、大興奮で写真を撮りまくりました。

グアナファトのカラフルな街並みは「おもちゃ箱をひっくり返したよう」と形容される
その後、ピピラの丘から街を一望したかったのですが、ケーブルカーが工事中で動いていなかったため断念。スリなどの危険を考慮し、徒歩での登山も避け、グアナファトでの宿泊ホテルへ戻りました。
宿泊先は、街並みがよく見えるホテルと念入りに調べて予約した「ホテルチョコレート」。ホテルのバルコニーからは、街が夕方から夜へと移り変わる瞬間の美しい景色を眺めることができ、夢のような時間を過ごしました。映画そのものの景色に夢中になりすぎて、夕食を食べるのも忘れてしまうほどでした。
翌日も朝からグアナファトの街を散策。イダルゴ市場、ディエゴ・リベラ博物館、スターバックス、MUSEO PALACIO DE LOS PODERESという博物館などを訪れました。MUSEO PALACIO DE LOS PODERESは、偶然通りかかった際にスタッフの方に勧められて入館。グアナファト州の政治で重要な役割を果たした場所で、昔の政治に関する展示のほか、メキシコやムラハ島の歴史に関する展示もありました。メキシコ独立憲章などの重要な資料も展示されており、博物館好きとしては興奮しました。建物自体も美しく、内装は宮殿のように豪華でした。

グアナファトのとある街角。パペルピカド(切り絵)がザメキシコ!
その後、ローカルバスでバスターミナルへ移動し、レストラン「EL FIGON」で昼食をとった後、PRIMERA BUSに乗車。夜の時間帯だったため交通渋滞に巻き込まれ、40分ほど遅れましたが、夕方頃無事にメキシコシティに到着。Uberタクシーでホテルに戻り、この日はお粥を食べて夕食としました。
9日目、テオティワカン遺跡を訪れ、フリーダ・カーロ美術館へ
この日は、ホテルで朝食を済ませた後、Uberタクシーでバスターミナルへ向かい、テオティワカン行きのバスチケットを購入。バスに揺られて到着したテオティワカン遺跡は、マヤ文明やアステカ文明と並ぶ、メキシコを代表する古代都市遺跡です。
事前に調べていた三大遺跡の中では特に期待していなかった遺跡ですが、いざ目の前に広がる巨大なピラミッドを見てみると、その壮大さに圧倒されました。アステカ文明よりもさらに古い3世紀頃に建造されたとは思えないほどの規模で、エジプトのピラミッドと幅が同じという世界最大級の大きさ。見上げると首が痛くなるほどの高さでした。約3キロにわたって南北に伸びる道の両脇には、かつて宗教儀式が行われていたであろう遺跡が立ち並んでいます。当時の様子を想像すると、壮大な宗教儀礼が目に浮かぶようでワクワクしました。滞在中様々な遺跡を訪れましたが、テオティワカン遺跡は資料があまり残っていないミステリアスな場所で、謎が多いからこそ、より魅力的に感じられました。

想像を絶する大きさのテオティワカン遺跡
テオティワカン遺跡を満喫した後は、再びバスでバスターミナルまで戻り、メトロでメキシコ シティの南西部にあるコヨアカン地区へ移動。この日はメキシコ滞在中、初めて、そして唯一の雨模様。気温も下がっていたので、たまたま立ち寄ったカフェでホットチョコレートをテイクアウトしました。その後、予約していたフリーダ・カーロ美術館まで時間があったので、コヨアカン民芸品市場(BAZAR ARTESANAL MEXICANO)に立ち寄ってみました。時間が限られていたためゆっくりはできませんでしたが、その場で手作業でひとつひとつ民芸品を作っている様子を見られ、本当に手作りなんだなと感激しました。
その後、念願のフリーダ・カーロ美術館へ。メキシコ旅行の目的の一つでもあったフリーダ・カーロの世界を堪能しました。作品はもちろん、幼少期の写真や学校の通信簿、おもちゃなど、彼女の人生を垣間見ることができる展示が充実していました。可愛らしい青い建物は、フリーダ・カーロが実際に生まれ、そして亡くなった場所だそうです。

念願だったフリーダカーロ博物館は世界中の人を惹きつけ、いつも長蛇の列

フリーダのアトリエ。窓からは手入れの行き届いた部屋が見え、「この景色を見ながらだったら幸せだっただろうか」と最期のひとときに思いを馳せる
美術館を満喫した後は、コヨアカン市場へ向かいましたが、17時半と遅い時間だったため、ほとんどのお店が閉まっていました。ここで日本大使館から翌日のデモについての知らせが入り、パニックに陥りました。公共交通機関での帰宅は難しいと判断し、Uberタクシーでホテルに戻りました。ホテルのフロントの方にデモについて確認し、少し不安な気持ちを抱えながら、夜ご飯は部屋でお粥を食べて就寝しました。
最終日、デモを回避しながらメキシコシティを観光し、帰国
帰国便は22時発。ホテルスタッフに確認すると、デモは16時から中心部で予定されているとのこと。お昼までなら外出しても大丈夫だそうで、午前中に観光を済ませることにしました。
朝食後チェックアウトし、近くのスーパー「BODEGA AURRERA」で最後のお土産を購入。その後、ディエゴ・リベラ壁画館とベジャスアルテス宮殿を徒歩で訪れました。次に、「リメンバー・ミー」の聖地である郵便局へ。映画の印象的なシーンの舞台でしたが、残念ながらデモ対策で閉鎖されていました。周辺を見回すと、「青のタイルの家」もバリケードで封鎖されていました。観光スポットが閉鎖されているのは残念でしたが、安全第一です。

ディエゴ・リベラ壁画館の唯一の展示物。メキシコの歴史がよくわかる壁画。これほどの大作を完成させるなんてやはり彼はすごい(ちなみにディエゴ・リベラはフリーダ・カーロの元夫だった)
営業していた「EL MORO」のチュロスで空腹を満たした後、シウダデラ市場とフォルナートでさらにお土産を買おうと向かいましたが、こちらもデモ対策で閉鎖。今日はどこも入れないと諦めました。
観光を断念し、予定より早めにUberタクシーで空港へ。空港で8時間ほど過ごした後チェックインし、免税店を見て回りました。帰国便では、USBが使えない席で天井から水滴が落ちてくるトラブルがありましたが、疲れて爆睡していたのであまり気になりませんでした(笑)。日付変更線を越え、旅程12日目の早朝に成田空港に到着し、無事に帰国することができました。
担当の佐竹さん、最高のメキシコ旅行をありがとうございました!
担当の佐竹さんには大変お世話になりました。要望に応じて各都市の滞在日数を調整していただき、本当に自分にぴったりの旅を作ってくださいました。わがままを言ってご迷惑をおかけしたこともあったかと思いますが、いつも優しく対応していただき、心から感謝しています。困ったことがあった際にメールを送ると、すぐに対応してくださったのも心強かったです。おかげで、ひとり旅でも安心して過ごすことができ、両親も安心して送り出してくれたようです。
今回の旅行は、念願のメキシコ行きが叶った、まさに夢のような時間でした。ゆっくりと時間をかけて、行きたかったところに余すことなく行くことができました。メキシコの食や歴史、文化だけでなく、人々の優しさにも触れ、素晴らしい思い出になりました。最終日にはデモが発生し、良くも悪くもメキシコらしさを感じる結果となりましたが、メキシコの実情を知る機会もあり、もっとメキシコを知りたいと思うようになりましたし、いつかまた訪れたいという強い思いが芽生えました。ネットで調べたり周囲の人と話したりすると、メキシコは麻薬やマフィアなどのイメージが強く、怖がられがちですが、実際は、それ以上の魅力に溢れていること、場所や時間に気をつければ、十分に安全なことを身をもって体験しました。私の旅行記は微力ですが、これを通じてメキシコ旅行がより多くの人にとってメジャーな選択肢になることを願っています。




