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キリスト教の歴史を持つマカオ、歴史観光ガイド

キリスト教の歴史を持つマカオ、歴史観光ガイド

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「東洋と西洋」「過去と現在」が混ざり合うマカオの文化・背景には、過去の複雑な歴史、ポルトガル植民地時代、そしてキリスト教が強く影響しています。マカオの歴史を知ることで、観光がより一層興味深いものになるはず。今回はマカオの歴史をフォーカスします!

マカオの歴史

今ではマカオは世界的にも有数の観光地として有名ですが、香港や他の地域などと違い、独自で複雑な歴史を持っています。そもそも漁業の村でしかなかったマカオを大きく変動させたのが、1513年です。この年にポルトガル人のジョルジェ・アルヴァレスが海賊退治を行い、やがて明朝から貿易を許されることになりました。これを拠点にポルトガルは日本・中国・ヨーロッパの貿易を独占することに成功したのです。やがて貿易の拠点だけではなく、キリスト教布教のための拠点としての顔を持つようになります。1887年、清朝は香港から中国へ流れ込むアヘン密貿易の取り締まりに手を貸してくれたポルトガルにマカオを譲渡します。こうしてマカオはポルトガルの植民地となったのです。世界的にも植民地解放の動きが高まる1975年、ポルトガル軍がマカオから撤退しました。そして1999年12月、マカオは正式に中国に返還されることになったのです。このように複雑な歴史を持つマカオには西洋と東洋の文化が合わさった独自の発展を遂げることになったのです。そのため、日本には見られない独特の景色がインスタ映えのスポットにもなっています。

世界的にも有数の観光地「マカオ」

世界的にも有数の観光地「マカオ」

ポルトガルとキリスト教の影響

現在でもマカオではポルトガルと中国語が公用語として使用されており、街を歩いていても道路の標識にポルトガル語で書かれた文字を見ることができます。現在マカオに住んでいる多くの人は中国人で、ポルトガル人は人口の1%に満たない割合ですが、建築、食文化、風習などにおいてポルトガルの影響が非常に強い地域です。セナド広場の地面は日本人が見慣れない石畳が敷き詰められていますが、これもポルトガルの影響です。キリスト教を信仰している人の割合は約7%で、ポルトガルの影響が大きくそのほとんどがローマ・カトリックです。マカオには非常に有名なキリスト教の教会があり、観光地としても非常に見応えがあります。また、下記の教会は東アジアにありながらも西洋の雰囲気を感じることができるためにインスタ映えのスポットとしても有名です。ぜひチェックするようにしましょう。

・聖フランシスコ・ザビエル教会
・聖オーガスティン教会
・聖ドミニコ教会
・聖ポール天主堂跡
・聖ローレンス教会

これらの教会を含むマカオの地域は「マカオ歴史地区」として2005年にユネスコ世界遺産にも登録されています。更にキリスト教に関する歴史を知りたくなった人はマカオ博物館や、モンテの丘などを見学し当時のキリスト教伝道者の情熱に思いを巡らせるのもいいかもしれません。

フランシスコ・ザビエル教会

フランシスコ・ザビエル教会

日本人キリシタンの歴史

17世紀の日本は江戸時代であり、キリスト教を弾圧した時代でした。そのため、その弾圧から逃れるために多くの日本人キリシタンがマカオに渡ります。このあたりの背景は遠藤周作の『沈黙』によく描かれています。最近では、マーティン・スコセッシ監督が映画化しました。殉教してマカオに運ばれた日本人もおり、マカオの聖ポール天主堂跡の地下にある地下納骨堂で多くの日本人キリシタンが眠っています。聖ポール天主堂跡の建設には日本人キリシタンも多く携わっており、日本人との関わりの深さを感じさせます。今も残る聖ポール天主堂跡のファザードには聖母マリアが7つの龍を踏みつける彫刻がありますが、その龍はキリスト教を禁じた徳川家康を表現したものとする説もあるほどです。マカオは日本人キリシタンにとって非常に思いの強い地域なのです。

聖ドミニコ教会を観光しよう

黄色と緑の色鮮やかな建物が観光客の目を引く「聖ドミニコ教会」はマカオを訪れた際には外せないスポットでしょう。1587年に建てられた歴史のある教会で、今でも多くの市民が足を運ぶ場所です。教会の内部は非常に美しいパシリカ様式で造られており、その薄い黄色の壁と白い柱が暖かい光に灯される風景はどこか幻想的でもあります。この教会を象徴するのが「バラの聖母」で、毎年5月には聖母の巡礼も行われます。教会には無料で見学することができるため、観光客も多く訪れます。階段を上った上階は「ドミニコ博物館」として宗教品が約300点も展示されています。最も見応えがあるのは鐘楼で、マカオでも最も古い鐘です。落ち着いた雰囲気で見学できるので、ゆっくりとその歴史に浸ってみてはいかがでしょうか。

聖ドミニコ教会

聖ポール天主堂跡を観光しよう

マカオ最大の観光地といえば、「聖ポール天主堂跡」です。かつてローマより東では最も美しい教会として称されていましたが、残念ながら1835年に火災で焼失してしまい現在のファザードと階段が残りました。しかし、そのファザードの美しさは健在です。ファザードは5層に分かれており、上から「天国の世界」「少年イエスの世界」「聖母マリアの世界」「聖者の世界」「現実の人間界」で構成されており、現実の人間界が教会の入り口となっています。観光客が非常に多く、キリシタンの歴史の重みを感じることもできます。

聖ポール天主堂跡

聖ポール天主堂跡

さて、今回はキリスト教の歴史を持つマカオでのおすすめ歴史観光スポットを紹介してきましたがいかがだったでしょうか。

・マカオにはポルトガルの植民地であった歴史があり、キリスト教の布教の拠点であった
・マカオにはポルトガルの影響が今でも多く残っている
・江戸時代には日本でキリスト教が弾圧されていたため、マカオに来た日本人キリシタンも多い
・キリスト教の観光スポットとして「聖ドミニコ教会」「聖ポール天主堂跡」は外せない

マカオは狭い地域ですが、街中に30もの世界遺産があります。そのほとんどを歩いて観光できるのがマカオの魅力でしょう。街のどこを歩いてもインスタの撮影スポットになります。キリスト教の歴史を感じながら観光する楽しみ方をぜひ実践してみてください。

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