タイ料理は地域によって全く違う
タイ料理は一括りに出来ないほど地域差が大きい料理です。
日本人の間では、タイ料理=トムヤムクンやガパオライスというイメージが強いですが、実際のタイではその料理はほんの一部にしか過ぎません。
タイは南北に長く、気候や文化、隣接する国の影響が地域ごとに大きく異なります。つまり、同じタイ料理でも、味付けや使う食材・食べる習慣まで驚くほど違います。
実際にどのような違いがあるのか詳しく解説していきますね。
タイ料理の基本
タイ料理は大きく「北部・東北部・中部・南部」で味の特徴がはっきり分かれます。この違いを理解するだけで、現地での食体験はぐっと面白くなります。
北部:やさしい味・辛さ控えめ

タイ北部(チェンマイ、チェンライなど)、特にチェンマイ周辺の料理は、全体的に優しい味わいが特徴です。
辛さは控えめで、ハーブの香りを活かしたあっさり系の料理が多く、日本人にも食べやすい傾向があります。
代表的なのが「カオソーイ」、ココナッツミルクベースのカレースープに揚げ麺と茹で麺が入った料理。なぜカレースープなのか?わたし個人も不思議に思っていたのですが、調べたところどうやら中国の雲南から移民してきたイスラム系中国人が作っていた料理が由来しているようです。付け合わせの高菜・ラディッシュなどの漬物(パッカードーン)と食べるとコクと酸味の組み合わせがさらに旨味を引きたててくれます。
また、「ゲーンハンレー」と呼ばれるミャンマーから影響を受けた豚肉の煮込みカレー。タマリンドの酸味、生姜、スパイスが効いた濃厚な味わい。豚の角煮がメインの具材なので、お腹もしっかり満たされる一品です。
さらに少しマニアックな料理を探している方には「ナムギョウ」と呼ばれるトマトと鶏・豚で出汁を取ったスープに米粉麺を合わせた食べ物もお勧め。
辛さに弱い方は上記で上げたガイヤーン、ゲーンハンレー、ナムギョウあたりが辛さ控え目なので食べやすいです。
東北部:日本でもなじみがあるイサーン料理。激辛料理が食欲をかきたてる
東北部の名所と言えばイサーン、ウドンタニ・コンケーン。
その中でイサーン料理はタイ料理の中でも馴染み深く、唐辛子のパンチの効いた辛味、ライムの酸味、魚醤や発酵調味料の塩見が特徴です。炭火焼や野菜の和え物が主流で、カオニャオと呼ばれるモチ米と一緒に食べるのが王道。
代表的なものが「ソムタム(青パパイヤのサラダ)」や「ラープ(挽肉のスパイシーサラダ)」。また、市場でよく売られている発酵ソーセージ「サイクロークイサーン」、炭火で焼いた「ガイヤーン」と言う焼き鳥も人気。
その他、挽肉とハーブ、コブミカンの葉っぱなどで和えた「ラープ」、アヒルの口ばしをカリカリに揚げた「パックペットトート」など、お酒のお供になる料理が目立ちます。
中部:いわゆるタイの王道


中部地方はバンコク、アユタヤ、パッタヤーなどがある地域です。
唐辛子をあまり使わないマイルドな味付けも多数。首都バンコクもあるエリアと言うこともあり、タイ各地の料理をここで堪能できます。
タイで代表的なガパオライスやカオマンガイはじめ、甘味・辛味・酸味のバランスが取れたパッタイ、など、日本では知られている料理の多くはこの中部の味付けがベースになっています。
特に屋台料理が盛んな地域でもあり、様々な料理が1杯200~300円程度で楽しめます。
屋台料理で代表的なものとして、「クイッティアオ」と呼ばれる米麺料理が挙げられます。スープあり、なしまたスープの種類、具材も様々です。
麺の種類も米麺、卵麺、麺の太さも異なりレパートリーが広いからこそ、自分だけのお気に入りの一杯が必ず見つかるはずです。
そんなクイッティアオですが、わたし個人的な一番の好きな麺料理が「クイッティアオ・イェンタフォー」です。
紅南乳(豆腐の発酵調味料)を使ったピンク色のスープ。その鮮やかな色にはじめて見た時は驚きましたが、酸味と塩味のバランスがほどよく取れていて、センヤイと呼ばれる米の平麺にスープがしっかり絡んで旨味抜群です。
麺料理以外だと、「ヤムウンセン」と呼ばれるタイ定番の春雨サラダも外せません。ナンプラーのコクとライムの酸味、唐辛子の辛味がミックスされた和えサラダです。春雨とエビ、紫田たまねぎやパクチーなどの香草類を混ぜ合わせたもの。お酒のお供にも最適です。

南部:激辛、刺激的な味が好みの人にはおすすめ
南部はプーケット、クラビなどが名所。この辺りの地域の料理は、一言で言うと「刺激強め」。海沿いの地域と言うこともあり、海鮮が豊富で、スパイスもふんだんに使用。唐辛子を入れる量が多く、パンチのある味付けが好きな人にはたまらないでしょう。一方で、お腹に自信が無い人にはあまり相性が良くないでしょう。
代表的な料理の1つとして「マッサマンカレー」が挙げられます。マッサマンとはイスラム語で「イスラム教徒」を指します。その名の通り、タイ発祥ではなく、インドネシアからきたスパイスとマレーシア料理が深く関わりを持つようです。じゃがいも、玉ねぎ、ナッツと鶏肉をココナッツミルクとスパイスでほろほろになるまで煮込んだ、辛さとまろやかさが融合した一品です。
また、、スパイスで味付けされた鶏肉とスープで炊き込んだ「カオモックガイ」は、ご飯にタイ特有の甘いと酸っぱいが掛け合わさったソースをかけた炊き込みご飯。こちらもインドのビリヤニが由来。
その他、マレーシア由来のココナッツミルクで煮込んだ「パネーンカレー」など、南部では海外の影響を強く受けた料理がいくつもあることが分かります。
その他のタイ郷土料理として、「カオヤム」が挙げられます。バタフライピーで染めた色鮮やかなご飯とハーブ、野菜を遭える(ヤム)混ぜご飯。盛り付けの見た目がとても美しく、女子受け間違いなしです。
タイ旅行者初心者が失敗しやすい料理選びのパターン
◆お店の味のレベルは雲泥の差がある
これはわたしも散々経験したのですが、飛び込みやなんとなくで入ったお店はかなりの確率で味があまり良くないです。これは誇張表現でもなく、下調べなしに入るとほとんどの確率で「なんだか味が微妙・・」と言う残念な気持ちになってしまいます。
お店に入る前にある程度繁盛しているか、回転が良さそうか、あるいは事前にきちんと店舗のレビューを見てから来店されることをお勧めします。もちろん、食にそこまでこだわらないという方であれば良いのですが、少なくともこの記事をご覧の方はタイ料理や食に興味のある方だと思われるので、損をしないためにも、飛び込み来店はお勧めしないです。
◆タイ人の「そこまで辛くないよ」を基準にしない
これも私の経験なのですが、「辛くないですか?」と、恐る恐る注文した料理が舌が痺れるレベルで辛かった、なんてことは日常茶飯事。辛い物を小さい頃から食べ慣れているタイ人の舌の感覚を100%信じてしまうと、わたしのように痛い目にあうことになりかねません。辛さが苦手な皆さんは注文時に「マイサイプリックカー/クラップ(唐辛子を入れないでください)」と必ず伝えてくださいね。
タイ旅行初心者におすすめの地域別の料理の選び方
結論から言うと、タイ料理は「地域で選ぶ」と失敗しにくいです。メニュー名だけで選ぶよりも、「どのエリアの料理か」を意識するだけで、味の傾向が読めて安心して注文できます。
理由はシンプルで、タイは地域ごとに味の方向性がはっきり分かれているからです。辛さ・酸味・コクの強さが違うので、自分の好みに合うエリアから選ぶのが一番効率的です。
まずはここから|中部(バンコク周辺)
初心者はまず中部の料理から入るのがおすすめです。甘い・辛い・酸っぱいのバランスがよく、日本でよく知られている味に近いからです。
・ガパオ
・パッタイ
・カオマンガイ
このあたりはクセが少なく、どのお店でも大きく外れにくいのがポイント。「とりあえず1食目で失敗したくない」という人は、中部の料理を選べば安心です。
辛さに不安があるなら|北部(チェンマイ周辺)
辛いものが苦手な人は、北部の料理を選ぶとかなり安心です。全体的にやさしい味で、ハーブの香りを楽しむ料理が多いのが特徴です。
・カオソーイ(ピリ辛~中辛程度)
・ガイヤーン
・サイウア
特にカオソーイはコクがありつつもマイルドで、日本人に人気の高い一品。最初の数日はこのエリアの味から入ると、体にも負担が少ないです。
ローカル感を楽しみたいなら|東北部(イサーン)
少し慣れてきたら、東北部(イサーン)の料理にもチャレンジしてみましょう。酸味と辛味がしっかりしていて、シンプルながらクセになる味です。
・ソムタム
・ラープ
・サイクロークイサーン
ただし、見た目以上に辛いことがあるので注意が必要です。「辛さ控えめ」と伝えるだけでかなり食べやすくなります。
辛いのが好きなら|南部
辛い料理が好きな人は、南部の料理がおすすめです。スパイスが強く、味も濃いめでパンチのある料理が多いエリアです。
・ゲーンソム
・クアクリン
どちらも本格的な辛さなので、最初から無理せず少しずつ試すのがポイント。辛いのが得意と思っていても、日本の基準とは違うので油断は禁物です。
まとめ
タイ料理は地域ごとに北部・東北部・中部・南部で味や食文化がまったく違います。そして、日本で有名なタイ料理はほんの一部にしか過ぎません。この前提を押さえておくことで現地での料理選びがさらに楽しくなります。
さらに、どれを食べるか迷ったら、自分の好みに合わせてすこしずつ色んな料理に挑戦していくこで更にタイ料理を楽しむことができます。
タイ料理は、知れば知るほどに本当に奥が深く、見知らぬ食材や調味料、調理法、そのどれもが興味深く面白いジャンルです。
あなたも是非、まだ未知の味があればトライしてみてください。きっとお気に入りの逸品が見つかるはずです。
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