ベネチア、フィレンツェ、ローマ(イタリア)旅行体験記・レビュー『芸術とグルメを楽しむ!友人と3人で巡ったベネチア、フィレンツェ、ローマ、ナポリ10日間の列車の旅』。【トラベル・スタンダード・ジャパン】をご利用されたお客様によるクチコミ・評判をご紹介します。当社では自由にツアーアレンジが可能、オリジナルのイタリア周遊旅行をお楽しみいただけます。
大好きなイタリアへ自由な旅を!ピザとカフェも堪能!
イタリアが大好きなわたしにとって今回の訪問は4回目ですが、友人たちは初めてのイタリア、時間に追われるツアーではなく、ゆとりのある自由な行程で旅をしたいと思い、訪問先を精選して計画しました。
航空券とホテル、ベネチア~フィレンツェ~ローマの列車の手配をトラベル・スタンダード・ジャパンさんにお願いし、ローマ~ナポリ往復の列車と主な入場観光地は、自分たちでオンライン予約をしていきました。スケジュールが制約される側面もありますが、イタリアの有名な美術館などは大混雑なので、予約必須です。また、夏のイタリアは暑さが厳しく、水分補給と体調管理に留意しなければいけないと感じました。
1~2日目 魅力あふれるベネチアへ~海を渡って
ターキッシュ・エアラインズで関空発、イスタンブール経由で、2日目の朝にベネチア・マルコポーロ空港に到着しました。水の都ベネチアには、陸路ではなく海から入りたくて、水上タクシーを予約しました。どんどん近づいてくるベネチアがとても印象に残って、3人とも大感激、忘れることができない風景です。

海からのベネチア
ホテルの前に水上タクシーを付けてもらい、楽々と「NHベネチアサンタルチア」に到着。荷物を預けてヴァポレットの48時間券を買って乗船し、サン・トマで下車して、「サンタマリア・グロリオーサ・ディ・フラーリ教会」で、大好きなティツィアーノの「聖母被昇天」の絵を見ました。壮大なスケールとマリアの衣服の赤の色に圧倒されました。
そして、隣りの「サンロッコ大同信会館」にも行きましたが、お目当てのティントレットの絵、「キリストの磔刑」は修復中で見られず、残念でした。

「聖母被昇天」の絵
カフェで軽食を食べ、ヴァポレットで「サン・ザッカリア」まで行き、ゴンドラ乗り場へ。ドゥカーレ宮殿にかかる「溜め息橋」の下を通れるのは「ダニエリ」のゴンドラだけと聞き、日本で予約しておきました。ゴンドリエーレの話を聞きながら30分ほど運河を楽しみました。

溜め息橋とゴンドラ
その後は、街を歩きながらリアルト橋などを観光、インターネットでおいしいと評判の「Osteria al Portego」で、イカスミスパゲッティや魚介のリングイネなどの夕食をとりました。親切なお店でした。
3日目 ヴァポレットと徒歩でベネチア観光
9時半の予約にあわせて、ヴァポレットでサンマルコ寺院に向かいました。モザイクなどに魅了されながら、最上階のバルコニーまで登りました。4頭の馬の銅像と、正面に見える大鐘楼の風景が圧巻でした。
サンマルコ広場へ降りてきて、「世界最古のカフェ」とも言われる「カフェ・フローリアン」に行きました。私はベネチアに来るたびに毎回この店に来てしまうのですが、いつも混んでいます。今回は一部改装中だったこともあってか、すぐに入ることができました。オーケストラの生演奏の時間で雰囲気は良かったのですが、チャージ料金は高かったかな!

サンマルコ寺院の馬と鐘楼

カフェ・フローリアン
その後は、友人が調べてきていた雑貨屋さんや布地屋さん、ブランドショップなどに行きながら、木製のアカデミア橋まで歩きました。アカデミア美術館のショップに立ち寄り、ジュデッカ運河へ。ザッテレの河岸を散策しながら、「インクラビリの小路」まで行きました。作家の須賀敦子さんが著書で「なぜインクラビリ(治る見込みのない)という地名がつけられたのだろうか」ということで紹介された、娼婦達が収容されていた病院のあった場所です。運河の対岸に、彼女たちがその方向に向かって祈りを捧げたレデントーレ教会も見えました。以前も訪れたのですが、今回もとても行きたかったのです。
近くの現代美術展に立ち寄り、ザッテレからヴァポレットでベネチアを半周しながら、ホテルへ戻りました。スーパーに行き、ワインやチーズ、生ハムなどを買って、日本から持ってきたカップ麺と一緒に食べました。地元の果物や総菜に出会えて、楽しい買い物でした。

ベネチアの果物屋さん
4日目 珠玉の芸術の都、フィレンツェへ
9時半、サンタルチア駅から「フレッチャロッサ」に乗車、11時フィレンツェ到着。ホテル「アルバーニ」に荷物を預け、昼食を近くの「Trattoria IL Contidino」でとりました。地元の人たちが集まる気楽な雰囲気のトラットリアで、リーズナブルでおいしいランチをいただきました。ここはおすすめです。

Trattoria IL Contidinoのパスタランチ
この日のメイン、大聖堂ドゥオモは、予約をしていないと入れません。友人達は往復で928段もの階段を上り下りする大クーポラを登りましたが、足の悪い私は大聖堂やサン・ジョバンニ礼拝堂をゆっくり見学しました。その後、友人達はグッチ・ミュージアムへ行きました。わたしはサンタ・マリア・ノヴェッラ教会へ行きましたが、チケット販売時間が終わっていて残念でした(販売時間はその日によって変わるようです)。

フィレンツェのドゥオモ

グッチ・ミュージアム
夕食は友人と合流して、グッチ・ミュージアムの人に紹介してもらったレストラン、「Osteria Vini Vecchi Sapori 」で 牛肉のソテーなどをいただきました。ワインもとてもおいしかったです。
5日目 3つの美術館とジェラートを堪能!
朝食を手早くすませ、8時半からで予約していたウフィッツィ美術館へ。前回、昼に入場した時は立錐の余地もないほどの人で混み合っていたのですが、今回はボッチチェリやフィリッポ・リッピ、ダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなどの名だたる名画を、2時間ほどゆっくりと鑑賞できました。ウフィッツィ美術館に行きたい方には、朝一番の予約をお勧めします(早朝割引のチケットもあります)。

ヴィーナスの誕生
ベッキオ橋や、鼻をさわると幸運が来ると言われる「ロッジャのイノシシ」を見ながらドゥオモ前の、ピスタチオのジェラートが評判の「Edoarudo」へ。11時開店の1番乗りでおいしいジェラードを買いました。暑い中歩き回って、ほっと一息です。

エドアルドのジェラート
その後、友人達はジョットの鐘楼へ登り、私はサンマルコ美術館へ。今回も、大好きなフラ・アンジェリコのフレスコ画に会いに行きました。中でも有名な「受胎告知」は、2種類の絵ともに、やはり魅入ってしまいました。

フラ・アンジェリコの「受胎告知」の絵
サンマルコ美術館の近くの美しい「サンテッシマ・アヌンツィアータ広場」(必見)に面した、ロッビアの赤ちゃんたちの青いレリーフで知られる「孤児養育院」の2階にある「Verone」は眺望のいい静かなカフェです。ここで友人と合流して昼食を取り、予約時間にアカデミア美術館へ行き、ミケランジェロ作の「ダビデ像」などをたっぷり鑑賞しました。
それから、チョコレートで有名な「カフェ・ジッリ」でマキアートを飲みました。「サンタマリア・ノヴェッラ薬局」で香水や石けんを試した後、「Mercato Centrale(中央市場)」へ。トスカーナのおいしいビールを飲みながら、夕食にしました。

フィレンツェの中央市場での夕食
6日目 イタロのプリマクラス(1等車)でローマへ
予定では9時半頃にサンタマリア・ノヴェッラ駅を出発するはずでしたが、駅でイタロが止まってしまい(理由は不明)、40分遅れで12時頃ローマ・テルミニ駅に到着。ホテル「ダイアナ・ルーフ・ガーデン」に荷物を置いて、「今日中にお土産を買ってしまおう」と駅の地下のスーパー「CONAD」へ出かけました。結構な分量を買い込んでホテルへ戻り、徒歩15分ほどのところにある、「サンタ・プデンツィアーナ聖堂」へ行きました。モザイク壁画の好きなわたしは、この教会にある、ローマで最も古いモザイク壁画を見たいと以前から思っていました。実はスーパーに行く前に訪れたのですが、開館時間が過ぎていて、あきらめかけたところ、16時からミサがあるのでその直前に来たら入れてもらえると聖堂の方が教えてくれたのです。そのとおり見せていただけて、本当にラッキーでした。

サンタ・プデンツィアーナ聖堂のモザイク画
それから、スペイン階段に行こうとテルミニ駅から地下鉄に乗ったのですが、ガイドブックで最寄り駅とされていた「スパーニャ」 には停車せず通過してしまい、驚きました。やむなく先のバルベリーニ駅から徒歩で20分ほど歩いて到着。少々疲れました。それでも映画『ローマの休日』を思い出したりしながら、ローマで現存する一番古いカフェ、「カフェ・グレコ」へ。ここのアイス・コーヒーは、値段も高かったですが、抜群においしかったです! 3都市それぞれの老舗カフェを制覇しました!!
高級ブランドが建ち並ぶコンドッティ通りから、トレビの泉へ。大混雑でした。ホテルまでの40分ほどもある道のりを、暑い中歩いて戻り、近くのバールで夕食をとりました。この日は旅程の中日で、休息日にする予定でしたが、やはりあちこち動いてしまいました。

カフェ・グレコのアイスコーヒー
7日目 美しい街ナポリでピザとエスプレッソを味わう
自分で予約したフレッチャロッサで1時間半、ナポリヘ。ナポリ在住のイタリア人の知人が駅で待ってくれていました。知人が運転する自動車でヴェスヴィオ山やニシダ島が見える絶景ポイントへ連れて行ってもらいました。昼食は「Diego Vitagliano」というピッツェリアへ。知人によると、すばらしいシェフのいる「世界一のピッツェリア」で、観光客にはあまり知られていない、地元の食通が通う店だそうです。その言葉どおり、ここのピザはもちもちふわふわと本当に本当においしくて、友人達も大絶賛していました。開店と同時に満員になっていました。

ナポリのピッツェリア「Diego Vitagliano」

美味しいピザ
昼食後は、ナポリの中心部に戻り、「カフェ・ガンブリヌス」へ。この店ではナポリの習慣、「カフェ・ソスペーゾ」(助けあいのコーヒー)が行われています。知らない誰かのために1杯のコーヒーの代金を支払ってあげるのです。私も旅の思い出に1杯分のレシートを写真の容器に入れました。知人の行きつけの店で本場のエスプレッソも飲みました。

カフェ・ソスペーゾの容器
スパッカナポリ、大聖堂などを観光し、マキネッタやエスプレッソの粉をお土産に買いました。ナポリの代表的なお菓子スフォイアテッラを、知人が一番おいしいと勧めてくれた中央駅の中のお店「cuori di Sfogliatella」で買ってローマへ戻り、テルミニ駅で夕食を買ってホテルに入りました。

スパッカ・ナポリ

スフォイアテッラ
8日目 バチカン&パンテオンを観光~圧巻のシスティーナ礼拝堂
この日も早朝から、地下鉄でバチカン美術館へ。最寄り駅であるはずの「オッタビアーノ」駅もこれまた閉鎖されていたため、1つ先のチプロ駅で下車して歩きました。すでに長蛇の列でしたが、ほぼ8時半の予約時間に入場できました。美術館は見所が実に多く、時間がどんどん経っていき、昼食を挟んで結局6時間半も過ごしました。しかし、何と言っても迫力に圧倒されたのは、システィーナ礼拝堂(撮影禁止)です。壮大な天井画「最後の審判」をミケランジェロが一人で描いたとは信じられないほどで、友人のひとりは「ただただ圧倒された!この旅で一番よかった!」と言っていました。バチカン郵便局から日本宛に手紙を送り、サンピエトロ大聖堂へ。ここでもすばらしいミケランジェロの「ピエタ像」などを見ることができました。

ピエタ像
カフェで休憩し、パンテオンへ行くためにタクシー乗り場を探しましたが見つからず、やっと流しのタクシーをつかまえました。パンテオンは予約していなかったため、チケット売り場に並ぶも入場締め切りに間に合いそうもなく、チケットサイトをネットで探して何とか購入しました。割り増し料金になりましたが入場でき、天井の円い穴から入る光も見ることできてよかったです。

パンテオン
タクシーでホテルに戻り、近くのレストラン、「Alessio」へ。イタリアでの最後の夜、エビとイカのフリッターやカルボナーラ、サルティンボッカその他をたっぷり食べ、ワインを少々飲み過ぎて、楽しい宴となりました。ここもすてきなレストランでした。

レストランアレッシオ
9~10日目 コロッセオから帰国の途へ
ホテルをチェックアウトして、荷物を預かってもらい、地下鉄で「コロッセオ」へ。今回は無事に最寄り駅に着くと、目の前がもうコロッセオです。本当は地下施設にも行きたかったのですが、そのチケットは大人気で売り切れ、争奪戦に敗れ、オーソドックスな1・2階を見学するチケットを予約しました。それでも、コロッセオの規模感がわかってよかったと思います。

コロッセオ
地下鉄でテルミニ駅へ戻り、空港行きの列車レオナルド・エクスプレスの切符を購入し、16時半の列車で出発、30分でローマ・フィウチミーノ空港に到着しました。往路と同じくターキッシュ・エアラインズでイスタンブールから関空へ帰国。今回のおんな3人旅では危険な目に遭うこともなく、思い出いっぱい、写真いっぱいの10日間を無事に終えることができました。
芝田さん、ありがとうございました!
トラベル・スタンダード・ジャパンさんにお願いするのは初めてでしたが、質問などにも電話やメールですぐに対応してくださいました。行き届いた手配でした。
・列車での移動を考慮して、鉄道駅に近いホテルをお願いしたところ、3ヵ所とも非常に便利な、設備も整ったホテルでした。朝食の種類も豊富でおいしかったです。また、ダブルルームではなく、ツインルームをリクエストしましたが、叶えていただきました。
・列車の時刻は、出発に無理がなく後の観光に便利な9時台発をリクエストしたのですが、これも叶えていただきました。「フレッチャロッサ」と「イタロ」、2種類の異なる 高速列車を楽しませていただき、さらにイタロは「プリマクラス」にアップグレードしてくださっていました。本当にありがとうございました。
他のスタッフの方々にも親切迅速に対応していただき、感謝しています。またお願いする機会があればと思っております。




