ローマ、フィレンツェ、ベネチア(イタリア)旅行体験記・レビュー『イタリア3都市周遊!還暦祝いの記念旅行でローマ・フィレンツェ・ベネチアへ』。【トラベル・スタンダード・ジャパン】をご利用されたお客様によるクチコミ・評判をご紹介します。当社では自由にツアーアレンジが可能、オリジナルのローマ、フィレンツェ、ベネチア(イタリア)旅行をお楽しみいただけます。
60歳還暦と定年退職を記念し、妻と2人で念願のイタリア旅行へ!
人生の節目を記念して、妻と2人で長年憧れていたイタリア旅行を計画しました。世界遺産に登録された建造物、名高い美術館、歴史を感じる街並みなど、見どころ満載のイタリアに一度は訪れたいと思っていました。毎日2万歩ほど歩き回りへとへとになりましたが、どの都市も訪れて初めて分かる素晴らしい大聖堂、美術館、街の風景があり、思い切ってイタリアまで行って本当に良かったです。御社を選んだ理由は、旅程が私たちのイメージに合っていたことと、価格帯が予算内だったことです。さらに、旅行の日程について最初に問い合わせた際、担当の栗島さんが迅速かつ丁寧に対応してくださったため、安心してお任せできました。
ローマに到着、スペイン広場周辺を観光
成田を夜に出発し、ドーハを経由してローマへ向かいました。今年世界一のエアラインに選ばれたカタール航空に乗ってみたいと思い選びましたが、期待通り、機内食も美味しく、サービスも申し分なかったです。座席も希望通り往復窓側席を取っていただけ、快適な空の旅を楽しむことができました。ただ、本当は羽田発着を希望していましたが、帰りの羽田着が遅い到着だったため、やむを得ず成田発着のコースを選択。羽田発着コースで行けたらなおよかったです。経由のドーハではフライトが1時間遅延し、さらに空港からテルミニ駅までの電車(レオナルドエクスプレス)も遅れたため、ローマのホテルへの到着は予定よりも遅れて18時頃になりました。
ホテルにチェックインした後は、地下鉄で3駅のスペイン広場へ向かい、周辺を散策。夕食は、歩いている途中で見つけたお店でパスタをいただきました。その後、有名ケーキ店「POMPI」でティラミスをテイクアウト。

スペイン広場
20時頃、地下鉄でホテルへ戻ろうとしたところ、駅がシャッターで閉鎖されており、ストライキで電車が運休しているとのことでした。途方に暮れましたが、5分ほど歩いたところで幸運にもタクシーを拾うことができ、無事にホテルへ帰ることができました。後で調べてみると、イタリアでは公共交通機関のストライキが頻繁に起こるようなので、事前に知っていれば…と思いました。
ローマで滞在した「ベットーヤアトランティコ」は駅から近く好立地。大きなスーツケースを持って移動するため、大変助かりました。部屋は古さを感じましたが、広々としており(フィレンツェやベネチアのホテルよりも広かった)、設備も問題なかったです。朝食も隣の系列ホテルとつながっていて、そちらのレストランが会場になっていましたが、広々とした雰囲気の良い空間でした。ビュッフェ形式の朝食で、特にハムやチーズは、さすが本場!と思える美味しさで満足でした。
3日目 コロッセオ、真実の口などローマの名所巡り
この日は、毎月第1日曜日に実施されるイタリアの国立美術館等の無料開放日にあたっていました。事前に調べたところ、無料開放日は予約ができず、大変混雑するため、早めに行って並ぶ必要があるとのこと。そこで、9時にはコロッセオに到着しましたが、すでにコロッセオの周囲を1周以上も取り巻く長蛇の列ができていました。無料開放日でもチケットは必要で、フォロ・ロマーノのチケット売り場の方が空いていると調べていたので、そちらに並びましたが、こちらも1時間並んでようやくチケットを入手。入場時間は12時20分と2時間以上後でしたので、先にベネチア広場にあるビットリアーノを見学しました。ローマで最大級と思われるような大きく立派な建物で、思っていた以上に大変迫力がありました。

ビットリアーノ
その後、予約時間になり、コロッセオ、フォロ・ロマーノ、パラティーノの丘を巡りました。コロッセオは、やはり迫力満点で、日本の縄文時代にこれほどの建造物を造った古代ローマ人の技術力に感嘆。また、ここで殺し合いをしていたのか…と古代ローマ時代に思いを馳せました。

コロッセオ
その後は、真実の口を見学。30分ほど並びましたが、定番の手を入れるポーズで写真撮影をすることができました。続いて、トレビの泉、パンテオン、ナヴォーナ広場を巡りましたが、無料開放日ということもあり、どこも大変な混雑でした。特にトレビの泉は、狭い場所に多くの人が押し寄せていて、スリが多いというのも納得でした。

真実の口にて
夕食は、ナヴォーナ広場近くの「カンティーナ・エクチーナ」で、ラザニア、アマトリチャーナ、マルゲリータをいただきました。評判のお店だけあって、どれも大変美味しかったです。

「カンティーナ・エクチーナ」で食べた夕食
その後、サンタンジェロ城、バチカン市国のサン・ピエトロ寺院を外観のみ見学し、ホテルに戻りました。今回、ローマだけでなく、他の都市でも、寺院、大聖堂、美術館などの多くで、建物の外部や内部に足場が組まれ、改修工事を行っていました。景観としては少し残念でしたが、相当の年数が経っている歴史的な建造物を維持していくためには、必要で仕方のないことだなと感じました。
4日目 バチカン市国を満喫後、フィレンチェへ
この日はフィレンチェへの移動日。出発まではバチカン市国を観光しました。まずは、朝9時に予約していたバチカン美術館へ。8時半頃に到着しましたが、予約なしの人たちの行列が最後尾が見えないほど長く続いていて驚きました。予約していたため時間通りに入場できましたが、広大な館内は団体客なども多く大混雑。特に、システィーナ礼拝堂は通勤ラッシュ並みの混雑ぶりですごかったです。言い換えればそれだけ見応えのある美術館だというのがよくわかりました。その後、サン・ピエトロ寺院へ。こちらは予約不可だったため1時間半ほど並んでようやく中に入ることができました。キリスト教の総本山だけあって、大変立派で見応えがありました。バチカン市国の観光を終えた後は、ホテルに戻り荷物をピックアップし、テルミニ駅から高速列車フレッチャロッサでフィレンツェへ移動しました。

あまりにも有名なバチカン美術館の螺旋階段

サン・ピエトロ寺院
フィレンツェには17時頃に到着。ホテルにチェックインしてから、ドゥオモの⾒学に行きました。夕食はホテル近くの「BONDI」で。カルボナーラとリゾットをいただきました。知人に美味しいから行ってみてと薦められたお店だけあって、カルボナーラとリゾットはもちろん、温かいフォカッチャもとても美味しく、お店の方の対応も素晴らしく、大満足の食事となりました。

「BONDI」で食べたカルボナーラとリゾット
フィレンツェの滞在先は「ホテル アトランティックパレス」。こちらも駅から徒歩10分ほどと便利な立地でした。部屋はローマのホテルほど広くありませんでしたが、天井が高く開放感がありました。唯一の難点は、館内の空調の温度が18度に固定されていたこと。調節ができなかったので寒さ対策が必要でした。朝食はブッフェスタイルで美味しく、特にカプチーノは絶品でした。
5日目 フィレンツェの素晴らしい街並みや芸術の名作を堪能
この日は朝から一日中雨模様で、生憎の天気でしたが、9時に予約していたドゥオモのクーポラに時間通り入場。事前に日本でブルネレスキ・パス(5施設共通券)を購入しておいたので、スムーズに入場できました。クーポラは狭い螺旋状の石段を400段以上登るため、途中で息が上がりましたが、一緒に登った海外の方達と「YOU CAN DO IT」と励まし合いながら頂上にたどり着きました。頂上に着いて外に出ると、フィレンツェの街並みが360度見渡せ、苦労して登った甲斐のある素晴らしい景色に出会えました。

クーポラ頂上から眺めたフィレンツェの街並み
その後、洗礼堂とドゥオモ美術館を見学。こちらもブルネレスキ・パスで入場できます。続いて、トルナヴォーニ通りでグッチの本店など高級ブランドの店を見てから、ポンテベッキオへ。狭い橋ということもあり、かなりの人混みでした。

ポンテベッキオ
13時半に予約していたウフィツィ美術館には20分前に到着しましたが、予約者用の長い行列ができており、結局15分遅れで入場。世界的に有名な美術館だけあって、教科書でおなじみのボッティチェリ、ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロなど、ルネサンス期の名作が数多く展示されており、素晴らしい!の一言でした。その後、美術館隣接のシニョリーア広場、ヴェッキオ宮殿を見学しました。
小休憩として、共和国広場にあるフィレンツェ最古のカフェと言われる「Caffè Gilli」へ。テラス席で広場のメリーゴーランドを眺めながら、カプチーノやエスプレッソで一息入れました。中心部の広場にメリーゴーランドがあるなんてステキな街だなと感じました。

共和国広場にある現役のメリーゴーランド
それから、レオナルドダヴィンチ・インタラクティブ・ミュージアムに行きましたが、体験型の科学館のような感じで、やや子供向けの印象。大人には少し物足りないと感じました。
この日は朝から精力的に活動したため疲れが出て、夕食は中央市場2階のフードコートでフィレンツェ名物のランプレドット(牛のもつ煮込みを挟んだサンドイッチ)を購入し、ホテルの部屋で食べました。想像通りの味でとても美味しかったです。天気が雨模様でミケランジェロ広場に行けなかったのが残念でしたが、何と言ってもドゥオモのクーポラからの眺めが素晴らしく、充実した1日となりました。
6日目 フィレンツェ最後の観光を楽しんだ後、ベネチアへ移動
午後にベネチアへ移動するまで、引き続きフィレンツェ観光を楽しみました。まずは、ジョットの鐘楼へ。こちらもブルネレスキ・パスが利用可能です。昨日のクーポラに続き、400段以上の螺旋階段を頂上まで登りました。高さはほぼ同じですが、ジョットの鐘楼の階段は幅が狭い上に、上りと下りが同じ対面通行のため、クーポラよりもきつく感じました。しかし、頂上からの眺めは、フィレンツェの町並みが一望でき、素晴らしく、必ず達成感、爽快感を味わえます!

ジョットの鐘楼の大変狭い階段
その後、大聖堂とその地下にあるサンタ・レパラータ教会跡を見学。日本でも展開のあるサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局にも立ち寄りました。その後、ホテルに戻って荷物を受け取り、特急列車イタロでベネチアへ。昼食は駅で購入したパニーニを車内で楽しみました。予約していただいた「プリマ」クラスの座席は広々としてスナックやドリンクのサービスも付いており、快適な移動でした。
ベネチアのサンタルチア駅には17時頃に到着しました。ホテルにチェックインし一息ついた後、周辺を散策。夕食は事前に調べておいた有名店「PONTINI」に予約なしで行ってみました。評判通り行列ができており、30分ほど待ちました。こちらでは、お客さんのほとんどが選んでいたイカ墨パスタと海鮮パスタを注文。ハウスワインも注文しましたが、小ぶりのピッチャーにたっぷり入っており、噂に違わずどれも絶品でした。

「PONTINI」で食べたイカ墨、海鮮パスタ
ベネチアで滞在した「ホテル コンチネンタル」は、サンタルチア駅から真っすぐ歩いて10分ほどと分かりやすく、申し分ない立地でした。フィレンツェのホテルと逆に部屋は暑いくらいでしたが、エアコンの温度を部屋で調節できず、窓を開けて対応。朝食は他のホテルと同じくハムやチーズなどが充実していて、運河に面した外のテラス席があり、とても気持ちいい時間を過ごせました。
7日目 水上バスで巡るベネチアの美しい街並み
この日は朝ホテルを出発し、サンタルチア駅前のヴァポレット(水上バス)乗り場(フェローヴィア)で24時間チケットを購入。その後、ローマ広場へ向かい、翌日の空港直行バス(ATVOバス)のチケットを購入。帰国に備えて乗り場の位置も確認しました。
次に、徒歩でスイーツの名店「パスティッチェリア・トノロ」へ。残念ながら朝食で満腹だったため、美味しそうなスイーツは眺めるだけに留めた後、サン・ロッコ大信徒会とグロリオーザ・デイ・フラーリ教会を見学。その後、フラーリ教会近くの「ADAGIO」というバーカロでエスプレッソとカプチーノをいただき、一息つきました。

パスティッチェリア・トノロの目にも美しいスイーツ
続いて、アカデミア橋を経由して本島の一番端にあるサンタ・マリア・デッラ・サルーテ教会へ。アカデミア橋の上からサルーテ教会を臨む眺めは、ベネチアを代表する景観として雑誌やガイドブックなどでもよく見ますが、実際に自分の目で見ると本当に息をのむような美しい景観で、ベネチア滞在中で最も感動した瞬間でした。

アカデミア橋からの眺め
その後、サルーテ教会の近くにあるトラゲット(渡し舟)で対岸のサンマルコに渡りました。多くの船が行き交う運河はかなり波が立っていて、小舟のトラゲットは波間の木の葉のようにドンブラコと揺れて大変楽しめました。サンマルコ広場は人を圧倒する迫力があり、ナポレオンが世界一美しい広場だと称賛したのも頷けました。13時に予約したサンマルコ寺院に入場。特にパラ・ドーロ(黄金の布)は他に類を見ない美しさでした。有料ですが、2階のテラスからサンマルコ広場が見渡せ、こちらも素晴らしい眺めでした。

サンマルコ広場
その後、予約していたドゥカーレ宮殿を訪れました。宮殿は予想以上に広大で、数多くの巨大な絵画が展示されていました。また、ため息橋を内側から渡ると、往時の牢獄が保存されているなど、宮殿全体が非常に見応えのあるものでした。鉄の鎖や鉄格子なども残されており、当時の様子を垣間見ることができました。
その後、ヴァポレットの24時間チケットで対岸のサン・ジョルジョ・マジョーレ島へ。島からはサンマルコの素晴らしい景色が一望できます。続いて、リアルト橋まで移動し、フォンダコ・デイ・テデスキ(DFS)とその周辺を散策。近くのレストランでパスタ、ビールやジェラートなどを夕食にいただき、お土産探しも満喫しました。この時点で夕刻18時頃でしたが、辺りは大賑わい。帰り道に「Despar」というスーパーで夜食用のパニーニを購入してホテルに帰りました。
最終日はムラーノ島を満喫後、帰国の途へ
イタリア最終日は、24時間チケットを使用し、朝からムラーノ島へ。ヴァポレットで「F.te Nove」バス停まで行き、そこから水上バスに乗り継いで向かいます。島の外側に沿って走っていくのですが、この日は晴天で、遠くに雪をかぶったアルプス山脈などが見渡せ、素晴らしい景色を楽しめました。
ムラーノ島は本島とは異なる落ち着いた雰囲気で、人も少なく、ゆったりと散策できる素敵な島でした。ベネチアングラスの生産地で、多くの工房やお店が軒を連ねています。多彩な色使いと繊細な形状を組み合わせたカラフルな作品が多く、大変美しかったです。お土産として、色とりどりのガラスで作られたワインボトルの栓や、装飾の美しい観賞用のお皿を購入しました。

カラフルな家々が並ぶムラーノ島
ムラーノ島からホテルに戻り、荷物をピックアップ後は、近くのパスティチェリア「Dal Mas」へ。エスプレッソとケーキで、ベネチア最後の昼食を楽しみました。その後、ローマ広場のバス乗り場へ。徒歩15分ほどの距離ですが、人混みと石畳の道でスーツケースを動かすのにひと苦労。さらに、ローマ広場へ渡る橋にもスロープがなかったため、重いスーツケースを持ち上げながら階段を登るなど、ちょっと大変でした。無事にバス乗車後は、高速道路をスムーズに走り、20分ほどでベネチア・マルコポーロ空港に到着。帰国便は特に問題なく搭乗でき、機内食も充実していました。特にドーハから成田間では、うなぎが提供されるなど、美味しい料理を楽しむことができました。
栗島さん、素晴らしいイタリア旅行になりました
栗島様には最初から丁寧で迅速な対応をしていただき、担当していただいて本当によかったです。事前に聞いておきたいことや迷っていたことなどに的確にお答えいただき、安心して出発することができました。
7年ぶりの海外旅行で還暦・定年記念ということもあり、私にとっては一大イベントでしたが、本当に思い出に残る素晴らしい旅行になりました。途中で小さなハプニングはありましたが、スリなどの被害に遭うこともなく、ほぼ計画通りに見たいところを見て、食べたいものを食べることができて大満足でした。観光地はどこに行っても混んでいて、毎日2万歩くらい歩き回り、4日目くらいには腰が痛くなるなどへとへとになりましたが、それを上回る充実した旅行になりました。貴社のプランを選んで大正解だったと思います。また機会があればお世話になりたいと思いますので、その節はどうぞよろしくお願いいたします。




