バルセロナ（スペイン）旅行体験記・レビュー『サグラダ・ファミリアに圧倒！ 自由気ままに巡るバルセロナ夫婦旅』。【トラベル・スタンダード・ジャパン】をご利用されたお客様によるクチコミ・評判をご紹介します。当社では自由にツアーアレンジが可能、オリジナルのバルセロナ（スペイン）旅行をお楽しみいただけます。
自由気ままに楽しむ、憧れのスペイン・バルセロナへ
今回は、夫と二人でスペインのバルセロナへ行ってまいりました。比較的長く休みが取れたので、久しぶりにヨーロッパへ行きたいと考え、まだ訪れたことのないスペインを選びました。特に楽しみにしていたのは、やはりサグラダ・ファミリアの見学。あの壮大な建築物を実際にこの目で見てみたいと強く思っていました。 旅行会社を探す中、インターネットで御社を見つけました。ホテルと飛行機だけのシンプルなプランが豊富で、時間に追われることなく自分たちのペースで計画を立てられる点に魅力を感じ、今回初めて利用させていただきました。念願のサグラダ・ファミリアはもちろん、グエル公園、そして少し足を延ばしてモンセラットの壮大な景色や黒マリア像、心に響く少年合唱団の歌声も満喫。さらに、カタルーニャ美術館での芸術鑑賞やアウトレットでのショッピングも楽しむことができ、本当に充実した大満足の旅行となりました。
羽田からドーハ経由でバルセロナへ到着
羽田空港発の深夜便で、ドーハを経由してバルセロナへ向かいました。羽田からドーハまでのフライトはJAL便。さすがの安定したサービスでした。2人席だったので、映画を見たりうたた寝したりと、リラックスして過ごすことができました。ドーハには定刻通り到着し、バルセロナ行きのカタール航空便に乗り継ぎました。こちらも特に問題なく、定刻の13時半にバルセロナに到着。ただ、事前に口コミで読んでいた通り、JAL便と比較するとサービスの質が少し粗いかなと感じる場面や、扱いに少し差があるように感じる瞬間もありました。
バルセロナ到着後は、タクシーで宿泊先「ホテル 1898」へ。ホテルのスタッフの方々はとてもフレンドリーで親切に対応してくださいました。ただ、建物自体が1898年築と古いせいか、いくつかトラブルも。まず部屋でお湯を沸かそうとポットのプラグをコンセントに差し込んだら、火花が散ってびっくり（笑）。すぐにフロントに連絡すると、整備の方が来て対応してくれました。また、買い物を終えて部屋に戻り、スナックでも食べようかと思ったら、椅子が一脚足りないことに気づき、これもフロントに連絡して持ってきてもらいました。さらに、お風呂に入ろうとしたら、バスタブの栓がなく、またまたフロントにお願いすることに。細かなトラブルはありましたが、連絡すればすぐに対応してくれたので助かりました。
ホテルの朝食は素晴らしかったです。数種類の生ハムやパン、豊富なサラダや果物が並び、オーダーすればオムレツや目玉焼きも作ってくれました。ヨーロッパのホテルとしてはかなり充実した内容で、とても満足しました。立地も素晴らしく、地下鉄の駅に近く、旧市街や買い物エリアへも徒歩で行ける便利な場所でした。
チェックインした後、その日は近場の旧市街、レイアール広場のあたりを軽く散策。スペインの街並みは素晴らしい建築物が多く楽しかったものの、歩きタバコをしている人が非常に多く、タバコの煙で空気が悪く感じられ、早々に引き上げることに。バルセロナの街の第一印象としては、その点が少し残念でした。
ホテルに戻ると、ラウンジのようなスペースでクッキーやサンドイッチ、ドリンクのサービスがあったので、そこで休憩しました。その後、百貨店のエル・コルテ・イングレスへ行ってみました。噂には聞いていましたが、本当に便座のないトイレに遭遇し、衝撃を受けました（笑）。ここでは日焼け止めクリームや洗顔料などの化粧品を購入。夕食は、ホテルの近くにあった中華料理屋さんでテイクアウトして済ませました。
3日目 圧巻のサグラダ・ファミリアとグエル公園へ
今回の旅で最も楽しみにしていたサグラダ・ファミリアへ向かいました。朝9時15分の回を予約しており、地下鉄で移動しました。実は前日に地下鉄の切符を買おうとした際、券売機でお釣りが出てきたところに横から手が伸びてきて、お釣りを取られそうになるという出来事がありました。最初は切符の買い方が分からないふりをして話しかけてきて、お釣りが出た瞬間に「ちょうだい」という手口のようでした。幸い、知らないふりをして難を逃れましたが、すぐに別の人に声をかけていました。当日は無事にサグラダ・ファミリアに到着しました。
中に入った瞬間、高く美しい天井やステンドグラスから差し込む光に圧倒され、言葉を失いました。長い時間飛行機に乗ってここまで来た甲斐があった、本当に来てよかったと心から思いましたね。事前に写真や映像で見てはいましたが、実物は想像を遥かに超える素晴らしさでした。塔の上に登る予約もしていたので、エレベーターで上がり、らせん階段を下りながら外の景色や建築の細部を見学しました。塔の先端にある果物のモチーフなどが、階段の途中にある小さな窓から一つひとつはっきりと見えるように設計されていて、緻密な計算に感心しました。他の場所ではあまり見かけなかった日本人観光客の方もここでは多く見かけ、写真を撮り合うことができて安心しました。下まで降りてからも、外に出て違う角度から建物を眺めたりして、結局13時30分過ぎまでじっくりと時間をかけて見学しました。事前に色々と調べていたおかげで、動物の彫刻など、細かい部分まで楽しむことができました。知識があるのとないのとでは、得られる感動が全く違うと実感しました。
サグラダ・ファミリアを出た後は、お昼ご飯を食べる時間もなく、14時に予約していたグエル公園へタクシーで急いで向かいました。タクシーの運転手さんに公園の上の方まで行ってもらい、そこから下りながら見学するルートを取りました。この方法だと体力的な負担が少なく、おすすめです。
園内は広く、有名な波打つベンチやトカゲの噴水など、ガウディ独特のカラフルなタイル装飾が印象的でした。ちょうどタイルの補修や清掃作業をしている様子も見ることができました。地元の小学生たちがピクニックに来てランチを食べている姿も見られ、観光地でありながら市民の憩いの場にもなっている、のどかな雰囲気を感じられました。
グエル公園
グエル公園
見学後はホテルまでバスを利用。車窓から、ガウディ建築の一つであるカサ・ミラなどを眺めながら戻りました。ホテルで休憩した後、夕食は近くのスーパーマーケットで野菜やお寿司などを買ってきて部屋で食べました。そして、この日は私の誕生日だったのですが、ホテルからサプライズでチョコレートケーキとワインのプレゼントが！ 思いがけないお祝いに感激しましたし、そのチョコレートケーキが驚くほど美味しく、最高の誕生日プレゼントになりました。
4日目 モンセラット観光と旧市街でお土産探し
少し足を延ばしてモンセラットへ日帰りツアーに参加しました。ベルトラで予約したツアーで、私たち夫婦ともう一組の日本人の方、計3名を小さなバンで直接連れて行ってくれるというものでした。出発時は天気が悪く、かなり曇っていて心配しましたが、モンセラットに近づくにつれて徐々に天気が回復。到着する頃には太陽が顔を出し、奇岩の山々や修道院が劇的に照らし出され、素晴らしい景色を見ることができました。日本語が話せる現地ガイドさんも同行してくださり、とても親切に案内してくれました。
実は、予約内容に手違いがあり、楽しみにしていた黒マリア像の見学が含まれておらず、代わりに少年聖歌隊のチケットが入っているというトラブルがありました。一番の目的だったのでがっかりしましたが、ガイドさんに相談したところ、ツアー会社に連絡すればチケット代は返金されるだろうとのこと。実際に後日、きちんと返金されました。黒マリア像を見るためには当日チケットを買い直す必要がありましたが、無事にチケットを購入でき、結果的に返金もあったので少し得した気分でした。
黒マリア像は、思ったよりも近くで見学でき、写真撮影も可能でした。像の球に触れている写真も撮ることができました。 その後は展望台まで足を運び、モンセラットの壮大な景色を堪能。ガイドさんの勧めで、短い時間でしたが併設の美術館も見学でき、有名な画家の作品にも触れることができました。そして、楽しみにしていた少年聖歌隊の合唱は、マイクを使っていないにも関わらず、清らかで力強い歌声が聖堂内に響き渡り、鳥肌が立つほど感動しました。彼らはモンセラット内で生活し、学んでいると聞きました。昼食はツアーに含まれていなかったので、お土産物屋さんが並ぶエリアで、チーズケーキやいちじくを使ったお菓子、ナッツなどを買って軽く済ませました。
モンセラット
少年聖歌隊の合唱
夕方、バンでホテルに戻り、少し休憩してから再び旧市街へ。この日はグエル邸などのガウディ建築を眺めながら散策しつつ、お土産のチョコレートとナッツを買いに行きました。チョコレートは、日本にも店舗がある専門店「bubó」へ。試食もさせてもらえたため、好みのものを購入できました。ナッツは、有名店があると聞いていたのですが、地元の人に尋ねたら違うお店を教えられ、そちらへ行きました。試食させてもらったピーナッツは正直あまり美味しく感じなかったのですが、買わないのも気まずいので一つ購入。しかし、日本に帰ってから食べてみると、これが驚くほど美味しくて！試食の印象とは全く違い、結果オーライでした。
買い物を終えてホテルに戻り、この日の夕食は、スーパーで見つけたお寿司にしました。実はお酒が飲めないこともあり、今回の旅行ではバルでタパスを楽しむ機会はなかったのですが、スペインはマグロが美味しいと聞いていました。実際に買ってみたマグロのお寿司は、冷凍もののような感じは全くなく、身がしっかりしていて、かなり美味しかったです！
5日目 歴史博物館とアウトレットでショッピング満喫
午前中は、バルセロナ歴史博物館を訪れました。この博物館の地下には、なんとローマ時代の遺跡の発掘現場があり、当時の魚の塩漬け工場の跡を見学することができます。大きな甕（かめ）などがそのまま残っていて、非常に興味深かったです。日本語の説明はほとんどありませんでしたが、展示されている絵や遺物を見ているだけでも十分に楽しめました。建物自体も歴史を感じさせる重厚な造りで、ステンドグラスも美しかったです。
バルセロナ歴史博物館
午後は、郊外のアウトレット「ラ・ロカ・ヴィレッジ」へ。市内中心部から出ている直通バスに乗って向かいました。アウトレットの規模は、日本の木更津などと比べると少し小さいかなという印象でしたが、様々なブランドショップが並んでいました。アメリカのブランドが多いように感じましたが、せっかくなのでヨーロッパやスペインのブランドを中心に見て回りました。買い物が大好きな夫は、いくつか掘り出し物を見つけることができ、特にセーターは75%オフと大変お買い得でした！ほとんど夫のものばかりでしたが（笑）、大満足のショッピングタイムとなりました。
アウトレットからの帰り道、夕食は点心専門店のチェーン「餃子夫人（Lady Dumpling）」に立ち寄りました。注文してから餃子や焼売を作ってくれるので、10～15分ほど待ちましたが、アツアツの出来立てはやはり格別で、とても美味しかったです。
6日目 カタルーニャ美術館とオリーブ専門店へ
6日目は、カタルーニャ美術館を訪れました。ピカソ美術館やミロ美術館もいいなと思っていましたが、作品を理解できるか少し不安だったので、より多様な時代の様々なジャンルの作品が収蔵されており、建物からの眺めも素晴らしいと評判のこちらを選びました。後から知ったのですが、65歳以上は入場無料とのこと。夫は対象年齢でしたが、私は少し手前。しかし、チケット窓口でパスポートを見せると「あなたもいいよ！」と言ってくださり、なんと二人とも無料で入場することができました。
館内は非常に広く、ガウディがデザインした椅子や家具、部屋の仕切り、モザイクタイルなど、彼の作品が数多く展示されていて驚きました。貴族や裕福な人々のために作られたものだそうです。もちろん、ピカソやミロの作品もありました。特に印象に残ったのは、美術館のシンボルにもなっているような、紫色のドレスを着た女性を描いた絵画（カタルーニャ地方の画家によるものだそうです）で、とても美しく、惹きつけられました。地元の幼稚園児たちが遠足に来ていて、顔出しパネルのような展示で楽しそうに遊んでいる姿も見られ、市民にも親しまれている美術館なのだと感じました。
ガウディデザインの椅子
美術館を出た後は、ホテル近くにあるオリーブ製品の専門店「ラ・チナータ（La Chinata）」でお土産探し。ここでは、自分たち用にオリーブを使った石鹸やハンドクリームなどの化粧品を購入しました。
最終日 バルセロナから帰国の途へ
楽しかったバルセロナ滞在もいよいよ最終日。帰国便は15時20分発でしたが、早めに準備を整え、10時にホテルをチェックアウト。タクシーで空港へ向かいました。 帰りのバルセロナからドーハまでのカタール航空便では、残念ながらトイレが背中側にある席になってしまい、飛行中ずっとトイレを流すバキューム音が響き渡り、かなりうるさかったです。特に食事中は、周りの人が食後にトイレを使い始めるタイミングと重なり、背中に響く音を聞きながら食べるのは少々辛いものがありました。一方、ドーハから成田へのフライトは快適でした。実は当初、往路と同じく羽田着の予定でしたが、御社の担当の方から「成田着の方が乗り継ぎ時間が短く、到着も早い」とアドバイスをいただき、変更していました。おっしゃる通り、負担が軽くなりよかったです。また、この区間のカタール航空のCAさんのサービスは、往復のドーハ〜バルセロナとは打って変わって非常に丁寧で、食事の際には、スマートフォンで日本語に翻訳したメニューを見せて説明してくれるなど、細やかな気配りをいただき嬉しかったです。サービスは担当する方によってかなり違うのかもしれないなと感じましたが、帰りはとても気持ちよく過ごすことができ、満足して日本に到着しました。
湯本さん、的確なアドバイスと素晴らしい旅をありがとうございました！
今回の旅行では、担当の湯本さんに大変お世話になりました。特に、帰国便を羽田着から成田着に変更する提案は、私たちの状況をよく考えてくださった的確なアドバイスで、乗り継ぎ時間の短縮や早い時間の帰国につながり、本当に助かりました。迅速で丁寧な対応に心から感謝しております。
今回のスペイン旅行は、飛行機とホテルだけを手配していただく自由なプランだったおかげで、老年期に入った私たちでも自分たちのペースで無理なく、行きたい場所に好きなだけ時間をかけて巡ることができました。念願だったサグラダ・ファミリアを目の当たりにした時の感動は、一生忘れることはないでしょう。「遠くまで頑張って来てよかった！」と心から思いました。この感動がきっかけで、すっかり旅行の魅力に再び火がついてしまい、「またどこか遠くへ行きたい！」という気持ちでいっぱいです。旅行の計画を立てたり、下調べをしたりする時間もワクワクしますし、次の目標ができたことで、日々の生活がこれまで以上に楽しくなりました。ホテルでの小さなトラブルはありましたが、それも含めて全てが良い思い出です。本当に充実した、大満足の旅行となりました。素晴らしい旅をありがとうございました。
