ブダペスト(ハンガリー)、ウィーン(オーストリア)、プラハ(チェコ)旅行体験記・レビュー『ブダペスト・ウィーン・プラハ周遊!夫婦でヨーロッパ3ヵ国を大満喫!』。【トラベル・スタンダード・ジャパン】をご利用されたお客様によるクチコミ・評判をご紹介します。当社では自由にツアーアレンジが可能、オリジナルのヨーロッパ周遊旅行をお楽しみいただけます。
今回は個人旅行でゆっくりと旅することができました
9年前になりますが、団体ツアーでこの3ヵ国を観光しました。その時は見どころをくまなく周ったのですが時間的に余裕がなく、終始バタバタでした。それでも街並みや自然、建物の美しさが心に残り、「機会があればまた必ずゆっくり旅したい、絶対に行こう!」と心に決めていました。
好きで毎週観ているあるテレビ番組で、放送されたオーストリアのヴァッファウ渓谷古城巡りを観て旅行熱が高まり、いい機会なので団体ツアーではなく今回は個人でゆっくり行こうと旅行を決めました。
ブダペストではフォアグラに舌鼓をうち、ウィーン滞在中は目的のヴァッファウ渓谷を下るドナウ川クルーズ、プラハでは電車で1時間程の所にあるコノピシュチェ城に日帰り観光と、大変充実した夫婦旅行となりました。
1~2日目 カタール航空で成田発、ドーハ経由でブダペストに到着
成田空港発のカタール航空でまずはドーハへ。機内食は美味しく、前の席が空いていたのでCAさんに許可を取り、主人と移動することができてゆっくり過ごせました。ドーハの空港は広い空港でしたが、案内もわかりやすく乗り継ぎで迷う事もなく、ブダペストの空港には翌日の14時過ぎに到着しました。ホテルまでの移動手段はバスもありましたが、タクシーで移動する事にして、15時頃ホテルにチェックインしました。
宿泊したロイヤルパークブティックホテルはブダペスト東駅のすぐ近くで観光にも便利な場所でした。バスタブもあり、朝食も野菜、フルーツ、ハム、チーズと食材が豊富で満足できるホテルでした。
ホテルで少し休憩後、まずはブダペストの街を散歩して近くの緑豊かなCity Parkへ向かいました。
途中、ブダペストを訪れた方がお勧めされていたフォアグラの有名レストラン「Paprika」で、早めの夕食。名物のフォアグラと具材を鶏肉で包んだチキンカツをいただきましたが、これがどちらもとても美味かったです!

フォアグラ
広大で緑豊かで美しいCity Parkでは地元の人達が犬を散歩させたり、ベンチで語らっていたり、思い思いにのんびりと過ごす中、私達も公園の中の水辺に佇む美しいヴァイダフニャディ城を見たりとのんびり過ごしました。すぐそばの英雄広場を散策した後ホテルに戻って、この日は早めに就寝。
3日目 24時間チケットを使ってトラムでのブダペスト観光
朝一番で、世界一美しいといわれる「ニューヨーク カフェ」へ。時間帯によっては行列ができる大人気のカフェですが、開店直後ですんなりと店内へ案内されました。カフェ内はまばゆいばかりの美しい装飾が施されていて、ピアノの生演奏を聴きながらピスタチオとラズベリーのケーキとコーヒーを頂くという贅沢な時間を過ごしました。途中、演者が私達のテーブルに来てくれたので、シュトラウスの「美しく青きドナウ」をリクエストしました。

ニューヨークカフェ
その後は、24時間チケットを使ってトラムでの街中観光です。まずは国会議事堂。中に入るためのチケットは迷いましたが購入せず外観だけをじっくりと見ました。
メトロとバスを乗り継ぎブダ側のマーチャーシュ教会、漁夫の砦、ブダ城をゆっくり周りました。そして、バスとトラムでペスト側に戻り、そこでは美しい聖イシュトバーン大聖堂や重厚で美しい歴史ある建築物の数々を楽しみました。お天気も良く気温も高かった事もあり、疲れたらドナウ川沿いを走るトラムに乗って車窓観光しながら休息していました。
ブダペストと言えばなんと言っても夜景ですが、日暮れが遅いブダペスト。一旦ホテルで休憩し、軽い夕食を済ませて漁夫の砦へ向かい、21時過ぎの日の入りを待ちました。対岸の国会議事堂辺りの夕暮れからライトアップを充分楽しみ、ホテルに戻ったときは23時前になっていたと思います。夜遅くホテルに戻りましたが、街中は人通りも多く危険な感じは全くありませんでした。
4日目 ブダペスト東駅から電車で3時間弱でウィーンに到着
駅はホテルから歩いて5分程。ブダペストで過ごす時間はあっという間に過ぎた感じではありましたが観光を充分満喫し、午前9時前の電車でウィーンへ向かいました。
電車内のトランクの置き場は頭上の頑丈な棚に持ち上げて乗せるタイプで、トランクは結構な重さなので私1人だったら持ち上げられたかどうか…。席は指定席だったので乗ってから降りるまで座っていられましたが、大勢の学生さん達が旅行なのか、大きなトランクを持って通路までいっぱいでした。何はともあれ、車窓から移り変わる広大な田園風景を楽しんでいるとあっという間にウィーンに到着しました。
ホテル「メルキュールウィーンウエストバーンホフ」は西駅すぐ近くで、到着駅は中央駅。到着駅とホテルの最寄り駅が一緒だと勘違いしていた事に気が付いたのが前日で、移動手段のトラムやメトロについては調べていなかったため、ここでもタクシーを利用しました。もしエレベーターのないメトロ駅に到着し、主人と2人トランクを持って階段をのぼる事になったらきっと脚にダメージを受けて後々の行程に響くと思ったからです。
メルキュールウィーンウエストバーンホフの部屋にはバスタブがあり、朝食も大満足。ホテルが快適だと旅行のテンションがますます上がります。
ここウィーン初日の昼食ではホリイゲ体験をしてみる事にしました。ホリイゲとは緑豊かな屋外のガーデン席でワインや食事を楽しむ、日本でいうなら居酒屋という感じ。駅で購入した72時間チケットを使い、トラムを2路線乗り継いで40分くらいでウィーン郊外グリンツィングのレストランに到着しました。やわらかな木漏れ日が降りそそぐつる植物の屋根のあるガーデン席に案内され、ウィーン名物シュニッツェルと付け合わせの今まで口にしたことのないしっかり味付けされたポテト、あとパスタを素敵な景観とともにたっぷりと堪能しました。

ホリイゲレストラン
食後には可愛らしい建物の立ち並ぶ近所を散策し、ほろ酔いのいい気分でトラムでホテルへと帰りました。
5日目 旅のメインであるメルク修道院&ヴァッファウ渓谷下りの日帰り旅行
ウィーン西駅から1時間程でメルクに到着します。メルク駅を出ると少し見上げる場所にどんとそびえ立つような修道院が目に入りました。10分程歩いて修道院に到着し、入場。混雑もなくゆっくり見学。
マリーアントワネットがフランスに嫁ぐ時に宿泊した場所で、立派な修道院です。図書館や大理石の広間など中は豪華です。テラスからは街並みやドナウ川の雄大な流れを眺め、中のカフェでコーヒーを飲んだりしながら約1時間半程かけて見学後、近くのヴァッファウ渓谷を下る船乗り場へと向かいました。船の料金は65歳以上には20%の割引があり、主人はお得に乗船できました。
日差しがとても強かったので早めに乗船して2階のテント屋根のある席を確保したのに、出発と同時に屋根が全開になり、日差しを遮るものがなくなった時には周りの人と苦笑いでした。でも、景観は素晴らしく山の上の古城や、点在する可愛らしい街並みをビールを呑みながら楽しみました。

ドナウ川クルーズ デュルンシュタインの街並
終点まで乗船せず、途中のデュルンシュタインという古い小さな街で下船。有名なパン屋さんに立ち寄り美味しいパンを買い、しばしの散策後、ウィーンへの電車に乗るためクレムスまでバスで移動。このバスは住宅地の細い道路を走っていて車窓からの風景は飽きる事なく楽しめました。
到着したクレムスもなかなか観光する事もないと思い疲れてはいたものの、また散策。教会もあり、ウィンドウショッピングでは可愛らしい小物あり。どの街もそれぞれに街並みが美しく本当に楽しめました。
クレムスからウィーンに戻り、この日はホテル近くのスーパーで購入した食材で夕飯にしました。
6日目 終日ウィーン観光
ブダペストもですが、ここウィーンのホテルも朝食の種類がたくさん。野菜不足を補い、スイーツまでいただいてエネルギーチャージして観光へと出発しました。
ホテル目の前のトラムに乗り、まずはリング内をぐるりと周りました。前回のツアーで主要な観光地は見ていますが、シュテファン大聖堂の塔に登ってウィーンの街並みを見下ろしたり、ホーフブルグ宮殿、国立歌劇場と盛りだくさんの見学をしました。

シュテファン大聖堂
旅行中はお天気に恵まれたのは良かったのですが、気温が高くてそれにはちょっと参りました。まだ旅中盤なので、体調を崩さないように気をつけながら、カフェで休息したり、どの街でもよくやるトラムの終点まで乗ってみたり。トラムは結構な郊外に行きます。観光地ではない、オーストリアの人々の生活が垣間見られた感じで楽しめました。
7日目 プラハへ移動し、歴史のある「グランドホテルプラハ」に滞在
朝9時前の電車で、プラハに移動です。ホテル前の停留所からトラムでウィーン中央駅に向かいます。8時にホテルを出発し、早めの8時半に駅に到着、電車に乗り込みました。トランクはまた頭上に持ち上げるタイプです。プラハまでは4時間かかりましたが、この区間も車窓を楽しみました。車内は混んではいませんでしたし、2等車で充分満足です。
プラハ駅に到着したら、まず私は72時間チケットを購入しました。プラハでは65歳以上は公共交通機関が無料。主人は65歳なので該当するはず。ネットで事前に調べたところ、証明写真を持参し無料になる証明書を発行してもらうとなっていましたが、駅で尋ねたら事前の手続きはなく、パスポートさえあれば大丈夫との事。本当に大丈夫なのか半信半疑で、もし違っていて罰金を取られたりしないだろうかと心配でしたが、観光中1回だけメトロの中で検札に遭遇し、パスポートを見せたらオッケーと言われ安心しました。
メトロを乗り継ぎトランクを引いて石畳の道を10分ほど歩いて向かったのは、今回の旅行中のホテルの中でも特に楽しみにしていた「グランドホテルプラハ」。旧市街の天文時計の目の前のホテルです。メトロから歩くのに骨は折れましたが、ロケーションも良く、朝食も素晴らしい、観光に便利と素晴らしいホテルで感激もひとしおでした。
チェックインには少し早い時間ではありましたが、部屋に案内してもらいました。ポーターさんがトランクを部屋まで運んでくれたのですが、その部屋まで行くのに階段を上ったり下ったり、右に曲がって左に曲がってと迷路のような廊下をしばし歩きました。階段は計72段。きついと言えばきつかった…がそれに勝る素敵なホテルでした。
少し休憩して、カレル橋を渡りあたりの散策に出掛け夕暮れの景色を堪能し、近くのレストランで夕食をいただき、この日は終了です。
8日目 近郊の街にあるコノピシュチェ城へ日帰り旅行
プラハから電車で1時間以内の場所で乗り換えが少ない、古城があるところという条件で事前に探していて、チェスキークルムロフは前回行ったので候補からは外しました。色々調べた結果、カルルシュティン城とコノピシュチェ城の2ヵ所に絞り、カルルシュティン城も捨てがたかったのですが、コノピシチェ城に決めました。
ホテルからメトロとバスを乗り継ぎ約1時間で到着しました。郊外に行くバスでも65歳の主人は割引がありました。私は行きのバスでは通常料金でしたが、帰りは主人と一緒の料金でした。行きも帰りもパスポートをチェックされたわけではありません。帰りのドラバーさんには私は65歳に見えたのかな?と複雑でしたが、ありがたく割引料金を利用させていただく事にしました。通常料金70コルネですが、割引後は25コルネです。
バスでベネショフという田舎街に到着し、コノピシュチェ城までは20分程歩きました。この日もとても暑い日でしたが、その道は木陰で涼やかな風と木漏れ日が降り注ぐ、気持ちのよい散歩道でした。お城は森の中にあり、近くには湖、庭園と自然の中に佇むまさに古城といった風格のお城でした。あまり有名な観光地ではないようで、観光客は少なくゆっくりできました。

コノピシュチェ城
お城の中の見学はガイドツアーのみで、英語かチェコ語から選びます。と言ってもどちらも理解できないので、時間的に早く案内か始まるチェコ語で入場。解説がわかるともっと楽しめたなぁとは思いながらも、華やかな装飾や調度品をはじめ、目を見張る狩り好きの城主が仕留めた動物の剥製の数。とても見ごたえがありました。じっくりと1時間以上かけての丁寧な案内でした。
その後は庭園を見たりして、また駅に戻りバスとメトロでプラハへ。
私的に個人旅行で自分で観光したい場所、乗り物、時間を事前に調べて、見ず知らずの異国で人があまり行きそうではないところを選んで観光する事に旅の醍醐味を感じるので、そういう意味でも大満足でした。
9日目 終日プラハ観光
この日は1日プラハ観光です。まず、天文時計の目の前の宿泊ホテルのレストランで優雅な朝食をいただきました。レストランからの景色は天文時計の時計面の真ん前。グランドホテルプラハの朝食内容も大満足。スイーツが種類豊富で、中でもベリーのケーキの美味しさ美しさには感激。お腹いっぱいなのでよっぽどやめて明日にしようか?と悩みましたが別腹で食べれる!!と体重増加を気にしながらもぺろっと食べてしまいました。でも、この日食べていて大正解。翌日探しましたが日替わりのようで、翌日には並んでいませんでした。
朝食後は天文時計の塔に上りました。開館時間の5分くらい前に並び開館と同時にエレベーターと階段で塔の先端へ。そこでは美しいプラハの街並みが360度見渡せます。プラハ城、カレル橋、まさにプラハの街の代名詞「百塔の街」の風景です。朝一で人が少なかったおかげで、写真を撮ったりただただ風景に見惚れる感動的な時間を過ごし、満足して下に行くと行列でした。
その後はトラムでプラハ城の先にあるストラホフ修道院の世界一と言われている図書館へ。ここもまだ混雑前だったので美しい天井画をじっくりと鑑賞。

ストラホフ修道院 図書館天井画
ぼちぼちと道を下りプラハ城へ。前回の旅行で中を見学した時に素晴らしかったので、空いていれば再度入場しようと思っていましたがあまりの混雑に断念。外観や街並みをじっくり見ながらカレル橋方面へ戻りました。
どこもかしこも絵になる街並み。見とれて歩いていたら疲れてきたので、私達得意の当てのないトラムでの観光をする事にしました。来たトラムに乗って終点まで行きます。ガイドブックには載っていない場所を見つけたりと結構いつも楽しんでいます。今回もヴィジェフラドという城壁に囲まれている、レオポルドヴァ門をくぐって入る広い敷地の中にある聖ペトロ聖パウロ教会というところを見つけました。建物は古くステンドグラスの美しい教会です。そこは高台で散歩をしながらブルタバ川の流れを見下ろせる場所にあり、ここでもプラハ観光を謳歌。
夕飯には、プラハ名物「pork's」へ。夕飯時間は混雑すると思ったのですが、15分程待つと中へ案内され程なく今回の楽しにしていた豚の膝肉の大きな塊がデーンとテーブルに。外はこんがり焼かれ、中はジューシー。とてもベタな感想ですが、その言葉がピッタリ。ビールも進み満腹、満足な夕食でした。

porks 豚膝肉
ほろ酔いでカレル橋をのんびり渡りながら露天を覗いたり、橋上で奏でられる音楽に聴き入ったり。日本にいる時にはない非日常を思う存分味わって、ホテルへと戻り、この日も1日歩き回り疲れ熟睡でした。
今回の旅行でよく遭遇したのはレストランやトラムに静かにいるワンちゃんです。ペットも家族という意識が定着しているのでしょう、ほんとによく見かけました。ワンちゃんも心得たもので、静かにじゃれたり吠えたりすることもなくお利口さんに座っています。
帰国日 16時発の飛行機のため、11時まで観光を楽しみました
まずはホテル近くのまだ見ていなかったティーン教会へ。ところがこの日は日曜で教会に入れず、下調べ不足!仕方ないので、外観だけ見たり写真を撮ったりして、つぎは火薬塔へ。この日は朝ゆっくり出発したので、火薬塔周りはもう人出が増えていました。あとはコルネを使い切りたくて、近くの市場に向かい記念になりそうはプラハの絵の入った飾り物を購入。
そうこうしているうちに時間となり、ホテルから荷物をピックアップ。このホテルのただ一つの難点は迷路のような部屋までの通路。事前にポーターのお兄さんに時間を伝えていたので、トランクをホテル前まで定刻通り運んでもらえて助かりました。
この日の13時まで使える72時間トラム・バスチケットを使って空港に行き、10日間の観光の行程を全て無事終了しました。あとは、ドーハで乗り継ぎ成田空港までの長い空旅です。飛行機はドーハからの出発が遅れ、成田空港には定刻より遅れて到着しましたが、とくに大きな問題もなく快適な空の旅でした。いつもですが、旅行の終わりはまだまだ帰国したくない気持ちと、全ての行程を無事に終え、ほっとした気持ちが混ざり合い複雑です。
今回の旅行で楽しかった事や美味しかった食べ物、見応えのあった場所など思い出を深め、また語り合い、旅行が生きがいの私達夫婦は「また次に元気で旅行を楽しめるよう日頃から健康に気をつけて過ごそう」と改めて思いました。
栗島さん、お世話になりました!
トラベルスタンダードジャパンのツアーは予算内で収まるプランがたくさんあり、また日程は決まっているのに変更も可能で、自由度が高いですね。またホテル・航空会社が確約されていることもいいなと思いました。あとは他の方の旅行記や口コミを見て決めました。栗島さん、おかげさまで充実した旅になりました。ご手配いただきましてありがとうございました!




