初期王朝〜古王国時代の遺産世界遺産ギザ〜ダハシュール
世界遺産のピラミッドは、正式には「メンフィスとその墓地遺跡~ギザからダハシュールまでのピラミッド地帯~」として1979年に文化遺産に登録されています。ギザの3大ピラミッドだけでなく、古王国・新王国時代の首都メンフィスの遺跡、メンフィスのネクロポリス(埋葬地)であり、最古のピラミッドなど多数のピラミッドが佇むサッカラ、同じくネクロポリスのダハシュールなど、歴史の変遷をたどることのできる、太古のロマンに溢れた地帯へ。ツアーでも回る遺跡の数々から人気の見どころをご紹介します!
クフ・カウラー・メンカウラーの3大ピラミッド(ギザ)
エジプト旅行の目玉、あまりにも有名なギザの3大ピラミッド。一番大きいのは「クフ王のピラミッド」、「カフラー王のピラミッド」、一番小さいのは「メンカウラー王のピラミッド」です。科学の進んだ現代でも未だに建設方法が謎に包まれている「世界の七不思議」の一つでもあります。本物を目の前にした時の感動は言葉に表せません。行った人だけが体感できる神秘の光景が待っています。世界最大の遺跡でもある「クフ王のピラミッド」は、真下から仰ぐその迫力や、一段一段の石の大きさにも驚きが隠せません。
大スフィンクス(ギザ)
3大ピラミッドの中央の「カフラー王のピラミッド」の斜め前に鎮座する、「大スフィンクス」の石像。ピラミッドの守護神と言われている、頭部が人間、体がライオンという神獣です。スフィンクス神殿にあるカフラー王の像が大スフィンクスに似ていることから、古王国時代にカフラー王が存命中に建造したと言われていますが、真実は謎に包まれたままです。スフィンクスは撮影スポットとしても大変人気です。少し離れたところから頭をなでたり、キスをしたりしているように、合成写真のようなユニークな写真撮影、工夫を凝らして楽しんでみてください!
ラムセス2世の巨大石像(メンフィス)
「古王国時代」に首都として栄えたメンフィスですが、多く残るのはラムセス2世がファラオの「新王国時代」の遺跡の数々。最大の目玉はラムセス2世の巨像です!エジプトの遺跡は巨大であることが魅力のひとつ。この巨像の全長は約13mほどもあり、横たわっていても圧倒的な迫力です。室内に保管されており間近で見学できる巨像の姿には、大きさだけでなく、その表面のなめらかで精巧な造形美に見とれてしまうことでしょう。
ジョセル王のピラミッド(サッカラ)
メンフィスのネクロポリスであったサッカラには多数のピラミッドがありますが、中でも有名なのは「ジョセル王のピラミッド」です。その形状から「階段ピラミッド」とも呼ばれるこの遺跡はなんと世界最古のピラミッドです。このようなピラミッドから建造の技術が進み、クフ王のピラミッドまで至ったという歴史の変遷に思いを巡らせながら見学してみると感動もひとしおです。
サッカラと同日に観光するダハシュールも「屈折ピラミッド」「赤のピラミッド」など見どころ満載です。
スフィンクスとピラミッドの音と光のショー
夜になると3大ピラミッドでは毎日、スフィンクスを正面にライトアップのショーが行われます。ピラミッドや古代エジプトの歴史などの物語が音楽と共に流れ、神秘的に輝きだすピラミッドのライトアップと夜空を駆け巡るレーザー光線が、幻想的な光景を作り出す、大規模なショーです。
※こちらのショーは7日間のツアーに含まれています。
メジャーな単語・人物を簡単でいいので理解しておくと遺跡見学がより感慨深いものに!ファラオ、クフ王、ツタンカーメン、ラムセス2世とは?
ファラオとは「王」の意味で呼称ではありません。クフ王は「古王国時代」に最大の「クフ王のピラミッド」を造営した王。ツタンカーメンは「新王国時代」に19歳というあまりに若い年齢で謎の死を遂げた王で、黄金のマスクでも有名です。ラムセス2世も「新王国時代」の王で、アブ・シンベル神殿、カルナック神殿、ラムセス2世葬祭殿など多数の建造物を造営し、現在に多大な遺産を残した人物です。