ミラノ、ベローナ、ベネチア(イタリア)旅行体験記・レビュー『トレント&ボルツァーノのクリスマスマーケットを見にミラノ、ヴェローナ、ヴェネチアに行ってきました!』。【トラベル・スタンダード・ジャパン】をご利用されたお客様によるクチコミ・評判をご紹介します。当社では自由にツアーアレンジが可能、オリジナルのミラノ、ベローナ、ベネチア(イタリア)旅行をお楽しみいただけます。
今回の最大の目的はイタリア最大と言われるトレント、ボルツァーノのクリスマスマーケットに行くこと
ミラノ、ヴェローナ、トレント、特にボルツァーノのクリスマスマーケットは素晴らしかったです。ボルツァーノは街全体がクリスマス一色で、5時間ゆっくり楽しみました。
対するヴェネツィアは「自分たちカーニバルなので」と言う雰囲気で、ほぼクリスマスムードがなかったのが逆に印象的でした。ムラーノ、ブラーノ島では数人で手作りマーケットはやっていました。

駅のツリーに願い事
1~2日目 カタール航空で羽田発、ドーハ経由~ミラノに到着
費用を抑えるために、飛行機はドーハ経由のカタール航空。時間は確かにかかったが、羽田発でJALとの共同運航だったので思いのほか快適に移動できました。
ミラノ到着は13:30頃。ホテルベルリノは郊外だが、事前のグーグル検索により、空港からのシャトルバス途中下車でホテルまで徒歩7分ほどで行かれた。グーグル検索は行きたいところを入力すれば、すぐに最適な交通手段を示してくれるので、利用価値大。因みにホテル情報では最寄り駅より17分となっていました。
さっそくミラノ市街へ出発。近くのタバコ店でミラノ24時間券7.6€を購入して、トラムで30分ミラノ大聖堂へ。広場には大きなツリーが飾られ、薄暮から夜景へ移り変わる広場の美しさ。更にはヴィットーリオ・エマヌエレ2世ガレリアのショーウィンドウや、ホワイトの巨大ツリーなど、クリスマス一色の光景に感動するばかり。ひとしきりイルミネーションを堪能した後は、いよいよ大聖堂をぐるり囲んでいるクリスマスマーケットへ。食べ物よりはクラフト中心で、ドイツで知られるホットワインなどは見当たらず。クリスマスの飾りと、クリスマスプレゼント用のニットなどのお店が半々でしょうか。一つ一つ丹念に見て、クリスタルっぽいサンタ5.9€購入。夕飯は屋台のアランチーニとカルツォーネ。再び同じトラムでホテルへ。

ミラノガレリアのディオールのツリー
3日目 ミラノ観光して、ヴェローナへ移動
列車でヴェローナへ移動するため、荷物を持って市街へ。これもグーグル検索で、近くのバス停よりでミラノ中央駅へ。ネット予約をしてあったお店に荷物を預けて、1日ミラノ観光へ。昨日購入したミラノ24時間券をフルに使い、スフォルツェスコ城、サンタマリアデラグラツィエ教会(最後の晩餐は見なかったが教会内は見学自由)、スーパーで価格調査(思ったより高くなく安心)、再び大聖堂へ。博物館込みで10€。天気がよかったためか、ステンドグラスが美しく輝き、また博物館も見応えがあった。
ミラノ観光で舞い上がっている私たちに、担当の湯本さんよりメール。12/12夜から24時間ストライキがあるとのこと。その日は正に、今回の旅行の目的であるヴェローナからトレント、ボルツァーノを列車で巡る一日だ!列車の予約も済ませ準備万端のはずが突然の事態。翌々日にはヴェネツィアへ移動するので、日にちの変更は許されず。でもどちらの街も諦めたくない。
ヴェローナに移動する列車の中でもストライキ情報を検索しまくり、駅で尋ねホテルで聞いても、皆さん「どうなるかはわからない」と言うばかり。ただ、すべてが止まるわけではないようで、朝イチのトレントまでは行けるとのこと。トレント→ボルツァーノはバスを別に予約し、ボルツァーノからは最悪ストの終わる21:00以降なら帰って来られるということで、先の見えない旅へと出発。
4日目 ヴェローナからトレント、ボルツァーノを列車で巡る1日
不安を抱えながら駅に行くと、不思議なことに周囲は平静そのもの。新幹線が数時間遅れただけで大混乱する日本とは大違い。聞けばストライキはかなり前から計画的に行われているようで、バスや別会社の列車も動いているし、利用者も少ないからでしょうか。少々拍子抜けしながらトレントへ。時間を見て到着したホームに降りると、なんか駅名が違う!慌ててまだ閉まっていなかった列車に飛び乗って事なきを得たけれど、本数が少ないので致命的なミスになるところだった。海外の列車時刻はアテにならないのに、つい習慣で時刻通りに到着すると思い込み、駅名を確認しなかったためだ。
トレントに到着するとすぐにバス停確認。バス停が駅から離れていたため、結構なタイムロスとなったが、街自体は小さいため簡単に歩くことができて、クリスマスマーケットもすぐに見つかった。ドイツに比べてイタリアのクリスマスマーケットは大したことないよ、と言われていたけれど、そんなことは全然ない。確かに規模は小さいけれど、一つ一つのお店に個性があり、手作りのオーナメントたちが所狭しと並んでいる。全部買って帰りたい!そんな気持ちを抑えつつ、トレントの名前の入ったオーナメント5€とヴェローナより安かった布12€を購入。駅に戻る途中にもクリスマスグッズを売るお店がいくつもあり、時間を気にしつつクリスマスの兵隊が描かれたカップ4.6€お買い上げ。田舎町だけに物価が安かったようで、前日ミラノで買った3足15€の靴下が9€で売られていたため、友人は同じ物を購入し、1足あたりの原価を下げて気を静めていた。

トレント街並み

トレントのクリスマスマーケット

戦利品 クリスマスグッズ
バスは遅れること30分、広大なブドウ畑を眺めながら一路ボルツァーノへ。40分ほどで到着したそこは…何もない。駅はどこだ?一緒に降りたみんなはどこに行った?かろうじて歩いていた通行人に尋ねると「私に着いてらっしゃい!」。しかし駅らしいものはいつまで経っても見えず漸く着いたのはバス停。そこから10分バスに乗ると言う。トレントからバスでボルツァーノ駅に着いたと思い込んでいる私たちは何か違うのでは?と疑い始め、それを察知した彼女は「どうか私を信じて!」叫んだのだった。結果、言われた通り10分ほどで賑やかな駅前に着いた。バスが郊外に着いたのですね。疑ってほんとごめんなさい。
出発前は、イタリア人に騙されない、掏られないと警戒していたが、ほんとみんな親切で優しくて、何度も助けてもらいました、ありがとうございますイタリアの皆様。
駅で帰りの列車の確認をすると、「この列車なら動くと思うわ」「なぜわかるの?」「そう思うから」。そんな曖昧なやりとりですっかり安心を得た私たちはいよいよ街へ。
そこは期待以上にクリスマスが溢れていた!!クリスマスマーケットが4ヶ所、そこに繋がる通り全てがクリスマスに彩られ、連なる屋台、通りを覆うデコレーション、店頭や窓枠の飾り、クリスマスオンリーの専門店、どこを取ってもクリスマス!!!
メインのクリスマスマーケットはやはりクラフトが中心で、ドイツとは一味違うオーナメントが並んでいる。再び全て手に入れたくなる衝動を写真に撮ることで制御し、超厳選したオーナメントを5€と12€の2つを購入。手芸専門店にもクリスマス生地が並び、ここでも迷いに迷って1枚に絞り購入。

ボルツァーノ 本気のショーウィンドウ

ボルツァーノの街並み

ボルツァーノ クリスマス一色の生地屋
こんなお店を一軒一軒気の済むまで見て回れるのも、自由旅行ならではだ。ツアーだったら時間ばかり気になりとても見切れない。第一こんなマイナーな場所に来ることもできなかったでしょう。そのためいつも個人旅行にするのだが、今回は個別手配とは違い、出発前から担当が決まっていて密に連絡をくれ、細かい要望にもすぐに返事をくれるので、まるでツアーに申し込んだかのような安心感があった。

ボルツァーノ 夜のクリスマスマーケット
さてストライキ。着いたときにほぼ確約いただいたけれど、念のため出発1時間半ほど前に再び駅へ。先ほどとは違う駅員が「あー、これなら動くよ!」と即答。最大の安心を得て時間いっぱいまで街を楽しみ、出発30分前の18:00。見上げた駅の電光掲示板には、無情な「cancellato」の文字。嘘でしょ。何なのさっきの確約。だったらさっき動いていた前の列車に乗ったのに!イタリア人、一般人は誠実で親切だけど、駅員のなんといい加減な…。
ただ、30分後に幸いヴェローナ行きが出るので帰ることはできる。特急ではないので所要時間1時間ほど多くなるが仕方ない。繰り返す。さっき確約言われなかったら、その前の特急列車に乗ったのに!予約とは違う列車に乗っているので検察が来た時に申し出ると、瞬時にOKOKって、絶対チケットちゃんと見てない。切符無くても乗れたわ、これ。
苦労したけれど、想像以上にクリスマスを満喫できる2つの街だったので諦めずに行けてよかった。損害はバスに切り替えたため使わなかったトレントーボルツァーノの列車乗車券。サイトでキャンセル保証なしで予約したので、列車のキャンセルでも保証なし。厳しい!一応メールしたけれど、鉄道会社と直接交渉してって書いてあったので諦める。
5日目 ヴェローナを散策して、ヴェネツィアに移動
昨日が精神的にも非常にハードな一日だったので、今日は夕方の移動までのんびりヴェローナを散策しましょう!アレーナ周辺のクリスマスマーケットは初日の夜に結構見られたので、朝イチはスーパーへ。ヴェネツィア、ミラノよりは小都市でホテルも繁華街に近いため、仕入れはヴェローナと決めていた。円安ゆえの物価高に怯えていたが、食材は思った以上にお手頃価格で、みるみる買い物カゴがいっぱいになる。日本ではあまり見られない太パスタ、変わった形のパスタ、パスタソース、リゾットの素、ワイン、ビール、ジャム、セモリナ粉、チーズ、バター…重いもんばっかりだ。しかしどれも日本の2/3近く、セール会場にでも来たかのように買いまくってしまった。

戦利品 パスタ部門
いったんホテルに荷物を置いて、気分新たに再出発。ジュリエットを横目で見て、ひたすら心臓破りの階段を上り続けサンピエトロ城の前から街を眺め、普通の路上マーケットでマグネットを買い、本日のハイライト、ヴェローナで一番大きいシニョーリ広場のクリスマスマーケット…一番大きいクリスマスマーケット…どこ!?がらーんとしたシニョーリ広場に立ち尽くす日本人2人。やってないねぇ。確かにここシニョーリ広場だよねぇ。今年はアレーナ広場に移ったんかねぇ。楽しみにしていただけにショックは大きかったけれど、アレーナ広場のクリスマスマーケットも十分見応えあったし、何しろ昨日のクリスマスマーケットで十分満足していたから大丈夫。気を取り直してアレーナに入り、イタリア人の素敵おじカップルをバックに写真を撮りまくり、上から下からアレーナの風に吹かれる。いよいよ旅も終盤だねえ。今夜はヴェネツィアに移動。

ヴェネツィアのホテル
6日目 ベネチア観光!ムラーノ島&ブラーノ島も訪れました
昨夜到着したヴェネツィアのホテルプリンチペは、グレードアップしただけあって確かに駅から近く便利だったが、案内されたのは4階から階段で上がるレトロと言えばレトロな屋根裏のような部屋。行きはポーターさんが運んでくれたが、帰りはどうなる?私、パスタ買い過ぎて、とても持ち上げられませんけど?
ヴァポレットの24時間券を明日の昼の出発までフル活用するため、午前は徒歩観光。その前に。個人旅行では欠かせない下見で、空港までのバス発着所へ。地図上ではすぐ近くだが、歩いてみるとスロープのない大きな歩道橋に直面。いやいや、だからスーツケースに階段無理なんですって。予定変更で、徒歩10分の高速バス乗り場までもヴァポレットで行くことにした。よかった、1日券買って。
ヴェネツィアの街は、「自分らカーニバルなんで」、そんな声が聞こえそうなくらいクリスマスらしさが感じられない。店によってはガラスのオーナメントがあるところがあり、まれにショーウィンドウに飾りがある程度。クリスマスマーケットがあるとされた広場に行っても気配すら感じられない。
ネット情報でサンタクロースレガッタというのがあって、街じゅうサンタで溢れかえるイベントがあると知り、日曜日であることから見られるかも、と大いに期待していたのだが…そんな時に、赤い人間が乗っているゴンドラが近づいて来るのを発見!サンタクロースだ!!舞い上がって、近くにいた人にスマホを押しつけサンタサンタ言いながら満面の笑みで写真に収まる私たちにカメラマンが何か言ってる。振り返ればそれは赤い服を着た消防士であった。まったく紛らわしい。
迷路のような路地を抜け、ようやくサンマルコ広場に着けば、やっと登場した巨大クリスマスツリー!唯一クリスマスを感じられるその場所を写真に収め、再び徒歩でリアルト橋へ。方向を示す看板はあるものの、本当に道が分かりにくい。見れば周囲もみんなスマホを手に歩き、街全体がテーマパークのようだ。これも限られた場所しか歩かなかったツアーの時には感じられなかったことだ。

ヴェネツィア クリスマス感のある店は僅か
予約してあったDFS屋上からリアルト橋を眺め、いよいよ午後からヴァポレット解禁。晴天の海を35分、カラフルな建物の建ち並ぶブラーノ島に到着した。その規模。呆れるほどすべての建物が色とりどりに彩られ、30分の予定はあっさり破られた。そんな中で、「クリスマスマーケット」の看板。え?まさかここで出会える?引き寄せられて着くと…すごい。10件ほど?地元の方の見事な手作りマーケットだ。懐メロがかかり何故か踊りだす人もいる陽気なマーケットを抜け、記念に買ったサンタモチーフのレースを手に、次なるムラーノ島へ。ここはヴェネツィアで唯一クリスマスを感じられる場所。クリスマスセールが大々的行われ…あれ?クリスマスはどこに行ったんだい?そもそも到着が遅くなってしまった。すでに16:00で、辺りは暗くなり始めている。同時に店も閉店の雰囲気を醸し出している!あんなに朝はのんびりしていたのに、ここで時間との戦いになるとは。
セールのセの字もなく観光客も少なくなる中、2㎝ほどの可愛らしいガラスのツリー4€をゲットしてムラーノ島は終了。難民船のようにたくさんの観光客を乗せたヴァポレットは、20分ほどで本島へ到着。再びスマホ片手に迷路の中をリアルト橋に戻り、夕食を食べてヴァポレットに乗船。サンマルコ広場まで無駄に往復して、川沿いの夜景観賞のはずが?元々大して明るくない上に霧。上海とかパリのクルーズ船を想像していただけに、ただただ暗く寒い往復1時間。ちょっと調査不足だったな。

ムラーノ島 ローカルクリスマスマーケット

ブラーノ島 ローカル感満載のクリスマスマーケット
帰国日 カタール航空の「空港宿泊」&「平和島温泉」無料サービスを利用
15:00の飛行機のため、12:00にはバスに乗るとすると、残された時間はわずか。3度目のリアルト橋付近に赴き、ヴェネツィアが結局は一番安かったと思われるスーパーで最後の買い物にハッスルし、リアルト橋をあっちからこっちから眺め、なぜか5€のマフラーなどを買い思い残すことなくホテルへ戻る。懸念されたスーツケース下ろしは、幸い階段が絨毯敷きだったため、2人で上と下を抑えつつ滑り下ろすことができた。
下見通りヴァポレットでバスターミナルに行き、スムーズに空港へ。スーツケースは28㎏に達し、行きの14㎏から倍になっていた。通りで重いはずだ。パスタ買い過ぎた。
ドーハ空港では8時間以上の乗り継ぎになるため、カタール航空のサービスにより1泊付けることができた。申し込み後にスケジュール変更で8時間以上になった際、そのようなサービスがあることを検索で知り、担当の方に相談したところ、すぐに手配をしてくれた。確約ではないと言われていたが取ることができ、空港内のホテルで非常に贅沢な時間を味わった。正直、今回のホテルの中で一番ゴージャスだった。ただ、ドーハ空港は夜明かしすることを前提に造られているようで、仮眠できる部屋やスペースが非常に充実していたので、ホテルなしでも過ごせるような気がした。もちろんホテルに越したことはないが。

ドーハ空港 テントのような小屋もあります
快適に夜を明かし、9:00の便で羽田へ。到着夜中の1:00だが、ここもカタール航空のサービスで、平和島温泉の無料サービスを利用し一晩明かすことができた。
結局帰国には足掛け3日掛かったわけだが、燃油も含んだこの価格でほぼJALのサービスを受けられたのは快適であった。旅をだらだらと続けられる時間がある人にはお勧めの航空会社だと思う。
湯本さん、お世話になりました
コロナ以前に比べると3倍近くに上がってしまったヨーロッパ旅行のコスト。下がるのを待っていてはいつまで経っても行かれない。かと言って一回の旅行で飛行機だけで30万は出せない。そこで見つけた燃油不要のカタール航空で行くこのツアーは、本当に救いだった。おかげで費用を気にすることなくホテルのグレードアップと隣席確約をつけ、快適かつ安心して旅することができた。湯本さん、ご手配いただきましてありがとうございました。




