ニース、マルセイユ、アヴィニョン、パリ(フランス)旅行体験記・レビュー『母娘最後の海外旅行は、新婚旅行の下見も兼ねた欲張りフランス4都市周遊!』。【トラベル・スタンダード・ジャパン】をご利用されたお客様によるクチコミ・評判をご紹介します。当社では自由にツアーアレンジが可能、オリジナルのフランス周遊旅行をお楽しみいただけます。
新婚旅行の下見を兼ね、母との旅行の締めくくりにフランス周遊
来年の結婚を控え、母と何十回と重ねてきた海外旅行の締めくくりとして、コロナ前から予約していたものの行けなかったフランス周遊の旅を楽しんできました。新婚旅行の際にウェディングフォトを撮りたいと考えていたので、下見も兼ねての旅でした。以前のフロリダやケアンズ旅行でご縁のあった御社にご相談し、フランスに詳しいご担当者を紹介していただき、個人旅行をアレンジしてもらうことに。「母との最後の旅だから」という思いから、少し贅沢に直行便エールフランスを選びました。出発早々、搭乗アナウンスを聞き逃して空港で一泊するというハプニングがあり、波乱の幕開けとなりましたが、結果的には晴天に恵まれ、「またここに来たい」と心から思える美しい街並みに出会い、忘れられない旅となりました。母の念願だったシャガール美術館やオルセー美術館、私の憧れだったモンサンミッシェルなど、素晴らしい景色と芸術に触れ、新婚旅行でも是非訪れたい特別な場所になりました。
1、2日目 ニースに到着!美術館巡りと海岸の絶景
関空を11時過ぎに出発し、楽しみにしていたエールフランスの直行便に搭乗しました。機内食は美味しく、無事にシャルル・ド・ゴール空港へ到着。経由のシャルル・ド・ゴール空港では、乗り継ぎ時間は3時間以上と余裕があったにもかかわらず、空港内のアナウンスが全く聞こえなかったため、搭乗ゲートにたどり着くのが遅れ、なんと飛行機を乗り損ねてしまいました。出発までまだ10分以上あったにもかかわらずゲートは開かず、他にも20名ほどが乗れなかったため、インフォメーションカウンターは抗議の人々で殺気立っていました。
結局、空港で一夜を明かすことになり、振り替えの翌朝の便もさらに2時間半も遅延。このトラブルにより、楽しみにしていたニース到着後に予定していたオプショナルツアーに参加できなかったことが、今回の旅行の最大の失敗であり、最も残念なことでした。
本来は出発当日の夜に到着予定でしたが、乗り継ぎ失敗と遅延が重なり、ニースに到着したのは2日目の午前11時頃。でも、宿泊先の「メゾン・デュランテ」はとても親切なホテルで、行けなかったオプショナルツアー会社への連絡まで手配してくださり、大変助かりました。スーツケースを階段で運ぶ必要がありましたが、ニース市内の主要観光地へ歩いて簡単に回れ、アクセス抜群。荷物を預けて、早速ニースの街歩きをスタートしました。
母の念願だったシャガール美術館とマチス美術館も歩いて行ける距離にあり、特にシャガール美術館は作品が充実して見やすく、予想以上に素晴らしく感動的でした。美術館のお昼休みを待つ間、併設の庭園レストランでハンバーガーを堪能し、ゆっくりできたのも良かったです。もちろん、美術館のグッズもしっかり購入。その後、お城巡りも楽しみました。

シャガール美術館にて

併設の庭園レストランでゆったりといただいたハンバーガー
ニース海岸で美しい夕陽を眺めた後、ディナーは、30分ほど並んで人気のレストラン「La Favola」へ。雰囲気の良いお店で、シーフード料理が絶品でした。

ボリューム満点のシーフード料理
3日目 エズ村とモナコを巡り、鉄道でマルセイユへ移動
3日目は、前日にホテルのフロントの方にお願いして、何とかこの日に替えてもらうことができたオプショナルツアーへ早朝出発。ただ、午後にはマルセイユへの移動で予約した列車に絶対乗らないといけなかったため、ツアー途中のモナコのモンテカルロ駅で下車することに。限られた時間でしたが、念願だったエズ村とモナコを両方訪れることができ、大満足の観光になりました。エズは田舎の趣があり、対照的にモナコはモダンな都市で、母は「死ぬまでに一度見たかった」と感激していました。

エズ村の高台から眺める地中海

モナコの広場
そして、乗り放題の切符を利用して普通列車でニースに戻った後、御社手配の特急2等でマルセイユへ。フランスの列車は、日本とは違って、乗り遅れた場合に次の列車に乗れるわけではないので、常に時間に余裕をもって行動していました。冷や冷やする場面もありましたが、これも個人旅行ならではの醍醐味だと実感しました。
マルセイユに到着したのは夕方でしたが、21時過ぎまで明るかったので市内観光と食事を楽しむことができました。宿泊したホテルは駅から近く便利な立地で、移動の心配なく快適に過ごせました。
4日目 エクサンプロヴァンスでセザンヌの愛した街を散策
4日目は、マルセイユから乗り放題の切符で普通列車に乗って、エクサンプロヴァンスに日帰り観光。この街に憧れがあり是非行って見たかったのですが、マルセイユから簡単に行けて、とても綺麗な街でした。
まずは、グラネ美術館を訪れましたが、たまたま大々的にセザンヌ展が開催されている期間だったようで、他国からも多くの人が訪れており大賑わい。11:30からの予約切符を買ったので、それまでの時間にセザンヌの家や噴水や大聖堂などあちこち見学。プラタナスの並木が美しい素敵な街で、セザンヌが愛した街を散策できて良かったです。美術館も見応え十分で、2時間以上かけてじっくり鑑賞しました。

天気にも恵まれ、綺麗なエクサンプロヴァンスの街を満喫しました
その後、列車でマルセイユに戻り、美しい港町を巡った後、夜は魚料理の美味しい店で夕食を楽しみました。
5日目 アヴィニョンへ、世界遺産ポン・デュ・ガールを満喫
予約していた朝一の列車でアヴィニョンへ移動しました。アヴィニョンでの宿泊は1泊しかなかったので、素敵なホテルでしたが、荷物を預けてすぐに観光へ出発。この日の目的地は世界遺産のポン・デュ・ガールです。オプショナルツアーは利用せず、地元バスで向かうことにしましたが、料金は2ユーロと格安で快適な移動でした。ただ、バスは1日に3〜4便しかなかったため、運転手さんに確認しながら無事に到着でき、ひと安心。
ガラガラだろうと予想していたポン・デュ・ガールですが、橋の下の大きな川には地元の人々や子供たちでいっぱい!みんな自家用車で来ているようでした。水着を持参していなかったのは残念でしたが、短パンになって川に足をつけ、約2時間楽しむことができました。

ポン・デュ・ガール

ポン・デュ・ガール
夕方にはアヴィニョンに戻り、大聖堂やアヴィニョン橋を見学。橋の近くのレストランで美味しい夕食を楽しみました。
6日目 フランスで最も美しい村々を巡り、パリへ移動
アヴィニョン2日目は、日本から予約していたオプショナルツアーでフランスで最も美しい村と言われるゴルドとルション、修道院を巡る5時間半のツアーへ。どちらも可愛い村で満足でした。アヴィニョン自体は小さな街なので、周辺に足を伸ばして観光できてよかったです。

赤レンガの家々が可愛らしいルション
その後夕方にパリへ移動し、地下鉄に乗り換え、駅からスーツケースを引いて7分ほどでホテルに到着。パリの宿泊先「マルト オペラ - アストテル パリ」は、清潔感がありサービスも良く、今回の旅で最高のホテルでした!
パリ到着後ホテルへ向かう途中で偶然見つけたベトナム料理店で、安くて美味しいディナーを満喫した後は、まだ明るかったので、食後にホテル近くのルーブル美術館を訪れました。ここでウェディングフォトを撮っている日本人カップルに出会い、今回の旅行で初めて日本人に会ったことに気づきました。私も来年はぜひパリでウェディングフォトを撮りたいという思いを強くしました。

ルーブル美術館
7日目 パリの名所巡り〜ノートルダム寺院からオルセー美術館まで
ホテルからゆっくり歩いて30分程で、修復が終わったノートルダム寺院へ。すでにかなりの列ができていましたが、比較的スムーズに入ることができ、素晴らしい建築美を堪能しました。

ノートルダム寺院
続いて、美しいステンドグラスで有名なサント・シャペルを11:30に予約していたので、それまでサンジェルマンデプレ教会とサンシュルピス教会を巡りました。サント・シャペルは予約なしだと2時間待ちの状態でしたが、思ってた以上に素晴らしいステンドグラスに見入って1時間以上滞在しました。

サント・シャペルの美しいステンドグラス
そこから歩いてオルセー美術館へ向かったところ、驚くほどの長蛇の列。チケット購入は母に任せ、私は日陰でダウンしてしまいました。館内も通勤ラッシュのように混んでいてびっくり。南仏の美術館が空いていたのと対照的に、夏休み期間中のパリは観光客でごった返していました。

オルセー美術館大時計を内側のカフェから撮影
夕方からは、地下鉄を利用してサクレ・クール寺院へ。寺院周辺では、母が昔訪れたムーラン・ルージュや芸術家のアトリエ「洗濯船(バトー・ラヴォワール)」があった場所を懐かしみながら歩きました。

昔の趣を残すムーラン・ド・ラ・ギャレット
この日はあまりにも疲労困憊だったため、夜はシンプルに、日本から持参したカップヌードルで夕食を済ませました。
8日目 憧れのモン・サン・ミッシェルへ
この日はいよいよ、今回の旅で一番楽しみにしていたモン・サン・ミッシェルへ! 自力で行くことも考えたのですが、距離があるため、バスのオプショナルツアーを利用しました。
朝が早かったため、ホテルの朝食はランチパックにしてもらい、朝6時に地下鉄で集合場所へ。バスに乗って道中を進むと、夏休みのお盆時期の影響か、モン・サン・ミッシェルへ向かうバスが何台も連なり、大混雑している状況でした。
何とかモン・サン・ミッシェル付近に到着したものの、島へ向かうシャトルバスへの乗り換えも大行列。結局、シャトルバスを待たずに30分ほど歩くことにしました。道中、のどかな景色の中で羊を見たりしながらのんびり歩けたのはよかったのですが、いざ島にたどり着くと、想像を遥かに超える物凄い人で溢れていました。 このため、予定されていた4〜5時間の滞在時間は2時間半に短縮されてしまいましたが、なんとか頑張って島内を全て回りきることができました。内部の観光もそれなりによかったですが、「外から見るだけでも良かったかも?」とも感じたのが正直な感想です。

モン・サン・ミッシェル
結局、昼食の時間はなくなってしまいましたが、「バスの中で食べても良い」ということになったため、ホテルで用意してもらったランチパックをバスの中で美味しくいただきました。
パリに戻ってきたのはなんと23時。ちょうどエッフェル塔の23時のシャンパンフラッシュが始まり、とても綺麗な景色が見れました。

9日目 オペラ座見学が一番の感動!豪華ディナーで旅の締めくくり
パリでの最後の観光日。朝一番で予約していたヴェルサイユ宮殿へ向かいました。御社の担当者から教えていただいた通り、地下鉄からRER C線に乗り換えようとしたところ、なんとC線の乗り場がロープで封鎖されており入れません。係員もいない状況に、大変焦りました。ネットで遠回りのルートを調べながら何度も乗り換えを繰り返し、結局1時間遅れでようやくヴェルサイユに到着。
今回の旅で強く感じたのは、フランスの交通機関の不親切さです。飛行機も地下鉄も情報提供が乏しく、英語で尋ねても教えてくれないことが多く、「日本が親切すぎるのかもしれない」と感じました。
豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿でしたが、私にとっては少しゴテゴテしすぎており、正直なところ期待外れでした。

ヴェルサイユ宮殿鏡の間
昼過ぎにはパリ市内に戻り、地下鉄で向かったのはオペラ座です。こちらは、その豪華さに圧倒されました! 舞台だけでなく、ロビーや天井画、特にシャガールの描いた天井画には心から感動。シャガールが大好きな父に見せてあげたくて、思わず写真を撮りまくりました。私自身、18歳までバレエを習っていたので、「次はぜひここでバレエの公演を観に来よう」と心に誓いました。私の中では、このオペラ座見学が今回のフランス旅行で一番素晴らしかったです!

オペラ座で感激したシャガールによる天井画
オペラ座の後は、凱旋門からシャンゼリゼ通りを歩き、スーパーでお土産を調達してからホテルへ。夜は、ホテルで教えてもらった近くのフレンチレストラン「BISTROT RICHELIEU」で、少し早めに豪華なディナーを堪能。お値段は張りましたが、キッシュなどどれも美味しく、旅の締めくくりにぴったりな最高の食事になりました。
最終日 パレロワイヤルの庭園を散策後、帰国の途へ
最後の日はホテルから近いパレロワイヤルの庭園をゆっくり散歩してから、スーツケースを押してオペラ座のシャトルバス乗り場まで歩きました。100メートルほど行列できていたため、タクシーにしようかとも思いましたが、列に並んでいた日本人留学生の方が「間に合いますよ」と教えてくれたため、母にスーツケースを見てもらい、オペラ座の土産物屋を見に行ったりして最後のショッピングを楽しみました。

パレロワイヤルの中庭
空港では無事にエールフランスに搭乗できましたが、出発時刻は国内線よりもかなりルーズで遅れての出発となりました。帰りの座席では、前の席が倒れてきていて窮屈な状況に。残念ながら座席を倒すこともできず、快適とは言い難いフライトとなりましたが、無事に日本に到着しました。
柴田様、新婚旅行の際もぜひよろしくお願いします!
担当の柴田様には、出発前の細かな質問にも直前まで丁寧にご対応いただき、心から感謝しております。おかげさまで、来年再びパリを訪れる際には、ぜひまたお願いしたいです。
個人旅行でしたので、食事は現地で自由に取ることにし、二人で13万ユーロ以上を両替して行きましたが、あっという間に使い切ってしまいました。オプショナルツアー代や食事代を含めると、もしかすると団体ツアーの方がリーズナブルだったかもしれません。
でも、駅を探して右往左往したり、地図を片手に観光地を巡ったりととても面白い経験で、これからもフリーツアーを楽しみたいと思いました。気に入った場所で時間を気にせず心ゆくまで写真を撮ったり、好きなものだけ食べたりと自由に思い切り満喫できました! 楽な旅よりも、記憶に深く刻まれる旅を好む私たちにとっては、理想の旅のスタイルでした。今後は母との海外旅行は最後になりますが、彼や友人とまた海外へ出かける機会もあるかと思いますので、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。




