イタリア・シチリア州のタオルミーナってどんな町?
イタリア・シチリア州のメッシーナとカターニアの間に位置するタオルミーナ。日本人にはリュック・ベッソン監督のフランス映画『グラン・ブルー』の印象が強い都市ではないでしょうか。しかしイタリア人はタオルミーナ=『グラン・ブルー』とは思っていません(笑)。もともとイタリア人にとっては憧れのリゾート地。昔からその印象の方が強いようです。
この街の歴史は紀元前4世紀からスタートしました。イタリアでありながらギリシャ人によって街が建設され、18世紀後半からは町の建造物の美しさから観光地として知られるようになります。そしてもうひとつ。 哲学者ニーチェや、詩人のゲーテなど著名人が皆、この街のとりことなり、タオルミーナの美しさを広く伝えたことも要因になったようです。
なるほどー・・・タオルミーナに残されているギリシャ建築の遺構の数々には、そんな歴史が隠されていたのですね。納得です。

タオルミーナへのアクセス
カターニア国際空港からタオルミーナへ行くには?
カターニア国際空港から一番移動に便利なのは「ETNAバス」。このバスは各主要都市をまわりますが、出発地、終着地ともに空港です。タオルミーナまでの所要時間は1時間15分、片道€8.2。
カターニア空港は長距離バスのターミナルがたくさんあるので、乗り間違わないよう、運転手さんに確認してから乗車しましょう。また、タオルミーナを1日観光でまわり、宿泊は、カターニア市街地という人は、そのまま乗っていると空港に行ってしまうので、ホテルの停留所はきちんと調べておきましょうね。
タオルミーナのバス停からタオルミーナ観光の中心となる高台の旧市街入口へは徒歩5分。バスの切符はバス内で購入できますが、イタリアのバス予約サイトで購入すると片道・割引価格€7.5で購入できます。
クルーズで立ち寄る人、注目!メッシーナ港からタオルミーナへの行き方
シチリア島の港町メッシーナは、クルーズの豪華客船がひっきりなしに停泊しています。この記事を読んでくださっている方の中には、クルーズ旅行を計画中、という人も多いのではないでしょうか?シチリア島は 映画『ゴッド・ファーザー』で知られるマフィアの島。とはいえ、マフィアは観光客に危害は加えないのでご安心を。クルーズで寄港したクルーズ客は、この港からタオルミーナ観光へ出かける人が大多数。
メッシーナ⇔タオルミーナ間は「Interbus」という長距離バスが通っていて、所要時間1時間45分。片道€4.3/往復€6.8とお手頃ではありますが、クルーズ寄港の方は、後ほど書く「本当に恐い!海外でのクルーズ船の乗り遅れ」をよく読んでください。とても注意が必要です!

本数が少ない鉄道は旅行者には避けたいルート
タオルミーナには鉄道駅があり、近くの街からアクセス可能。カターニア空港や市街地、メッシーナの最寄り駅から電車に乗れますが、本数が1時間に1~2本しかない不便な電車。逃したらアウトの上、タオルミーナの場合は駅がメイン観光地からかなり離れているので、おすすめできません。

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本当に恐い!海外でのクルーズ船の乗り遅れ
ほとんどのクルーズ船が朝8時頃、港に着き、18時頃には出港します。そして、巨大な船に乗っている乗客が多数船を降り、観光に出かけるため、手続きを含めると船外に出られるのは2時間近くたってから。出港は18時ですが帰船は1時間ほど早めの時間を伝えられる場合が大多数です。 そうすると・・・船外にいられる時間は6~7時間、往復の移動時間を考えたら、かなりハード!
公共交通機関使用のショートトリップは、待ち時間、バス停などへの移動時間を考えると、時間がどんどん過ぎてゆきます。「美味しいシチリア料理を食べたいなあ」なんて考えている人は、ゆっくりランチなんてできないかも。 またスムーズにいけば「ランチ食べ損ねた」くらいで済みますが、タオルミーナまでの道は渋滞することも多く、その時間を考えたら、観光地を巡ることができる時間はほんのわずか。
クルーズでは「船に戻ってください」と伝えた時間より遅れた場合、乗船できない場合がほとんどです。荷物や貴重品は船の中・・・クルーズの船に乗り遅れるほど辛い思いをすることはないので、クルーズ寄港地観光の場合は、公共交通機関を使うのはできるだけ避けましょう。

タオルミーナ寄港地観光の場合は、クルーズ船主催のツアーで行こう!
「タオルミーナに寄りたくて、クルーズを選んだのにメッシーナまで来て、タオルミーナに行けないなんてショック!」
なんて声が聞こえますが、クルーズ客にはクルーズ客の利点があるので、ご安心を!各クルーズ会社とも、寄港地でのツアーを用意しています。船主催のツアーの場合、渋滞や事故で船に戻ることが遅れても、それは船会社の責任。乗船が遅れても船は待っていてくれます。
寄港地から離れた場所が観光のメインの場合は、船会社のツアーを予約!これは基本です。ちなみに乗船後の申し込みも可能。船内のスタッフに確認してみてくださいね。
船主催のツアーの場合、予め決められた場所をまわるので、自由度は低めですが「ここは絶対に見てね!」というメインの観光地は含まれていますし、多少の自由時間はあります。船内のツアー担当スタッフに聞くと、とても丁寧に教えてくれますよ!


「MSCベリッシマ」の地中海クルーズの魅力は、大型船の豪華な設備や、美味しいレストランだけではありません。地中海でも人気のある港町に寄港し、4か国をめぐれ、それぞれの場所で1日のショートトリップが楽しめること。マルセイユ・ジェノバ・マルタなどの寄港地観光を旅行記で徹底レポートします!
タオルミーナ 1日観光モデルコース
タオルミーナはとても美しい街!数日滞在できる人は、ビーチでのリゾートも含めてゆっくりと観光を。1日しか時間がない人も、有名観光地にポイントを絞って映画『グラン・ブルー』で知られる美しい海岸線と紀元前からある遺跡のコラボレーションを楽しみましょう。バスターミナルに近いエリアから順を追ってご紹介します。
①メッシーナ門(Porta Messina)
タオルミーナのメイン通りは800メートルしかないウンベルト1世通りのみ。この通りの東の入り口となるのがメッシーナ門(Porta Messina)です。タオルミーナ観光に来た人々はこの門の近くのバス停を使うことがほとんどなので、この門からこの通りを散策します。

②ウンベルト1世通り(Corso Umberto)
毎日大変な人ごみ。クルーズ人口が多いエリアで、この道ですれ違う観光客の半分以上がクルーズ客です。彼らは11時以降に到着するので、タオルミーナに宿泊する人は逆に朝、ゆっくりとこの通りを散策してください。静寂の中、美しい街並みを楽しめ、地元の人たちと挨拶を交わせるゆとりある時間をすごせそう。


③コルヴァヤ館(Palazzo Corvaja)
メッシーナ門を背に歩みを進めると、左側に見えてくる石造りの洋館がコルヴァヤ館。コルバイヤという中世の貴族の屋敷だったそう。ひとつの建築様式ではなく「アラブ」「ゴシック」「ノルマン」とった複数の様式が使われています。

④サンタカテリーナ教会(Chiesa di S.Caterina)
コルヴァヤ館の隣のかわいらしい教会はサンタカテリーナ教会。教会の入口の上に、天使に囲まれた聖カテリーナの像があり、鐘楼も残っています。教会とコルヴァヤ館の間の道を歩いて教会の裏側に出ると、古代ローマ時代の小さな音楽堂の遺跡が残っています。

⑤4月9日広場(Piazza quattro settembre)
ウンベルト1世通りの中心部が4月9日広場。タオルミーナの町の展望台でもあり、街の人々の集いの場。モザイク模様に石が敷き詰められた広場にはオープンエアのカフェやバルもあり、タオルミーナの人々が夜遅くまで集まります。エトナ山、海岸線、ギリシャ劇場が見渡せる素晴らしい景色を眺めつつ、散策の休憩を取るのも良いでしょう。


⑥タオルミーナのドゥオーモ(Duomo di Taormina)
ドゥオーモというと大きな大聖堂を連想しますが、タオルミーナのドゥオーモは石造りで素朴、そしてこぢんまりとした造り。しかしながら積み重ねられてきた歴史が建物に重厚さを加え、この小さなエリアに流れたそれぞれの時代の建築様式が、ここにしかないオリジナリティあふれる大聖堂を造り上げています。

⑦カターニャ門(Porta Catania)
メッシーナ門からウンベルト1世通りを歩いた終点が、カターニャ門です。小さくてかわいらしい街は女性はもちろん、複雑な歴史背景に男性も引き付けられる都市。この通りでランチを取って、タオルミーナ観光のメイン・ギリシャ劇場の遺跡見学に向かうとちょうど良いでしょう。

⑧ヴィッラ・コムナーレ庭園(Villa Comunale)
暖かい季節は美しい花々で迎えてくれるヴィッラ・コムナーレ庭園は、実は市民庭園。しかしただの庭園ではありませんよ!園内から見えるエトナ山と隣町のジャルディーニ・ナクソス(Giardini Naxos)の海岸線が大変美しく、南イタリアに来たなあ・・・という旅情に浸れます。


⑨ギリシャ劇場(Teatro Greco)
紀元前4世紀、ギリシャ人が見晴らしの良い山をくり貫き、建設した素晴らしい劇場。眺めをも味方につけた土地の魅力を最大限に活かしたこの劇場は、タオルミーナの一番の見所です。第2次世界大戦中に爆撃を受けて、今は破壊された形で残っていますが、実は現役の劇場です!

夏はコンサートやオペラが行われます。この写真のように石の階段の座席部分に、きちんと座れる座席を作っていき、ライトアップ。オペラやコンサートが開催されます。紀元前に造られた古代劇場が未だ現役だなんて、この劇場を作った古代ギリシャ人は、どれほど誇りに思っているでしょう。
タオルミーナに宿泊を考えている人は、ギリシャ劇場でコンサートが行われる日程を調べて行ってみてもいいかもしれません。ただしタオルミーナのホテルは予約でいっぱいになってしまいそうですが・・・。

⑩イソラ ベッラビーチ
ギリシャ劇場からケーブルカーで海岸まで下りてくると、透明度の高いビーチに出ることができます。時間のある人は海辺を散策してみてください。引き潮のときだけ島に歩いて渡れてなかなかの面白さ。何よりも本当に美しい海の色に感動すること請け合いです。

お土産にする?タオルミーナで見かけるかわいい「顔の鉢」のちょっと恐い話
タオルミーナの街を歩いていると、人の顔の形をした変わった植木鉢を見かけます。ユーモラスな物からリアルなものまで実にさまざま!お土産屋さんには持ち帰れるサイズの小さな植木鉢や、植木鉢を模したコーヒーカップが売っています。

これはタオルミーナだけではなくシチリア全土に伝わる「シチリア陶器」という焼き物の一種。ほかのモチーフのタイルや小物もありますが「なぜにこれだけ顔なの?しかもなぜ美女と髭の男性なの?」という疑問が。
この顔の形の植木鉢のお話は、約1000年前にさかのぼります。シチリア州都パレルモは当時、イスラム文化が花開き、シチリア人とアラブ人が仲よく暮らしていました。美しいシチリア人の娘に一目ぼれしたアラブ人男性が彼女に声をかけ、2人は恋に落ち、一夜を共にします。しかしアラブ人男性には妻子がいたのです!ショックを受けたシチリア人女性は「帰すものか!」と彼の頭を切り落とし、男性の頭にバジリコを植えます。バジリコはぐんぐん育ち(そりゃそうですよね!男性を肥料にしているわけですから!)、すっかり彼女の「自慢の鉢」に。彼女は人々からよく見える位置にその頭を置きます。すると「植木鉢」だと思っている人々が、立ち止まって声をかけてくれるようになりました。彼とはいつも一緒の上、色々な人が声をかけてくれる!彼女は幸せの絶頂。そして、パレルモの人々の間では「バジリコが良く育つ顔の形の植木鉢」の噂が広まり、パレルモの陶器工房には、アラブ人の頭の形の植木鉢の注文が殺到。
恐~い!
そんな言い伝えから、顔の鉢はアラブ男性とシチリア女性のセットになっているという、悲しくも、昔から国際色豊かだった南イタリアを現す伝説です。
シチリア州全体で「買う場合は男性か女性のどちらかではなくセットで買う」という風習があるので「日本でバジリコを育ててパスタに入れよう」という人は、セットで買ってあげてくださいね。

映画『グラン・ブルー』の舞台タオルミーナに立ち寄る超お得クルーズ
イタリア人憧れのリゾート地として君臨してきた「タオルミーナ」。メインどころを丘の上にある旧市街に絞れば、簡単に1日でまわれます。イタリアの他の都市から来る人や、シチリア全体をまわる人は、タオルミーナに泊まって、ビーチのリゾートを含めてゆっくりまったり過ごしても良さそう。
タオルミーナはコンパクトでまわりやすい街。昨今大流行のクルーズで「寄港地ツアー」を利用しても十分メインとなる観光スポットがまわれます。
特にトラベル・スタンダード・ジャパンのMSCグランディオーサクルーズツアーは、夏の一番良いクルーズシーズンのクルーズが激安。今回ご紹介した映画『グラン・ブルー』の舞台タオル・ミーナにも立ち寄ります。
なぜトラベル・スタンダード・ジャパンのツアーが安いかと言うと、このツアー、燃料サーチャージがかからない「カタール航空」利用だから!しかしながら世界的にも最高ランクのサービスが受けられるスカイトラックスの「Airline of the Year」を受賞しているエアラインです。 そしてこのツアーをお申し込みの方にはなんと、乗り継ぎの空港であるドーハの空港の「アルマハサービスラウンジ」の半額券をプレゼント! シャワーを浴びて軽食やお酒でのんびり寛いで、次のフライトに備えましょう!
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