イタリア・絶景の街！ナポリを完全制覇！1日観光モデルコース

サンタ・ルチア地区ベイエリアからスタート！

ナポリ市内・ナポリ近郊観光をする人は断然サンタ・ルチア地区泊！

今回の1日観光モデルコースは、ホテルが多く、ナポリで最も治安が良いサンタ・ルチアにあなたが宿泊していた場合を仮定します。実際このエリアは本当におすすめ。ポイントは2つです！

その1 ナポリ観光の２つにあたる「絶景・夜景」は宿泊場所で制覇！

ナポリの夜景は世界三大夜景のひとつ。ナポリは日本よりは治安が悪く、夜、出歩くと危険な場所もあります。その点、サンタ・ルチア地区は比較的治安が良い上に、泊まっているホテルや、近くのバー、レストランで夜景が眺められるので「わざわざ遠いエリアから夜、出かけて夜景を見る」という冒険がひとつ、減る訳です。

夜景を眺めながらホテルのルーフトップバーで1杯なんでいう贅沢を楽しんでみてはいかが？

昼は「ナポリを見てから死ね！」というゲーテのことわざ通りの素晴らしい絶景を、ホテルの客室や、ホテルを出てすぐのビーチ沿いの道から見ることができ、ナポリ観光の２つにあたる「絶景・夜景」は制覇できます。

これが世界三大夜景のひとつ・ナポリの夜景だ！

その2 カプリ島・ポンペイ遺跡へのフェリー移動が楽すぎる！

カプリ島やポンペイ遺跡に行くフェリー乗り場へ徒歩で行けること。ナポリ観光とナポリ近郊観光が1度にできるという素晴らしい環境！

大型客船からカプリ島やポンペイに行く観光船も入港するサンタ・ルチアエリアの港

カプリマデ、超ラクラク～！

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そしてこの1日ツアーは治安の良いサンタ・ルチアを離れ、スリの多いスッパカ・ナポリなども立ち寄るコースなので、スリ対策は万全に！

ナポリでのスリ対策については他の記事に書かせていただいたので、下記ブログからお読みくださいね！

さあ、朝早く起きて、ホテルの美味しい朝食を食べて、気合を入れて出発しますよ！

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8:00 卵城 カステル デローヴォ（Castel dell'Ovo）

サンタ・ルチアの海沿いの遊歩道を通って、メガリデ島にある卵城ことカステル デローヴォ（Castel dell’Ovo）へ。12世紀にフリードリッヒ2世が築いた城のひとつです。

ナポリの一番突端に堂々と聳え立つその姿は「卵城」というかわいい名前に反したカッコよさ！卵城から見るベスキオ火山の美しさや、かの有名なカンツォーネ「サンタ・ルチア」の海は素晴らしく、景色だけ見にいても満足しそう。

開場時間は8:00なので、少し早めに出かけ周辺を散策してみましょう。

卵というより、豆腐に似ていないか！？

そしてこの可愛らしい名前はどこから由来しているのでしょうか。

それは、「ダンテの神曲」に書かれたとある伝説に書かれた古代ローマの詩人であり魔術師だったヴェルギリウスが、この城の中に卵をひとつ置き、この卵が割れる時「城が崩れる」と予言。城か崩れるとナポリの町も崩壊するだろう、という一文からつけられたのだそう。

卵城は古くは別荘でしたが、ナポリを守る要塞となり、倉庫という不遇な使い方をされたりと、歴史に翻弄されてきました。ナポリは様々な国の領土になった流浪のエリア。そんな歴史をこの城はずっと見守ってきたのです。

まるで海に浮かんでいるかのような豆腐、いや卵城

12世紀に建築された趣深い建物

早起きして、8:00のオープン前に、周囲を見てまわるのが必勝パターン

場内から見える素晴らしいベスキオ山の姿

9:30 プレビシート広場（Piazza del Plebiscito）

ナポリ湾を見ながらてくてく歩くと、トレド通りにぶつかります。そこに現れる広大な広場とサン・フランチェスコ・ディ・パオラ大聖堂の荘厳な建物！この広場は「プレビシート広場」と言い、ナポリ市民がイベントを行う時は、たいていこの広場を使います。時にはデモの集会に使われるそうですよ。

その理由はこの広場の名前に関係しています。「プレビシート」とはイタリア語で「市民会議」という意味。1860年、ナポリは当時のイタリア王国かサルデーニャ王国のどちらに統合されるべきかという市民会議をこの場所で行いました。今も市民の民意に関わる広場、ということなのでしょう。

サン・フランチェスコ・ディ・パオラ大聖堂の均整の取れた美しさにうっとり！

中央に「どうだ！」とばかりに建っているサン・フランチェスコ・ディ・パオラ大聖堂は、ローマのパンテオンをモデルに造られていて、正面に元ブルボン家の宮殿であった王宮を見据えています。

広場の2つの騎馬像には「本当に？」と思ってしまうような都市伝説が残っています。それはナポリピザにも名を遺す、女王マルゲリータにまつわるもの。

女王は月に1度、囚人をこの広場に連れてきて、王宮の扉の前へ立たせました。そして「目隠しをしたまま2つの騎馬像の間を通ることができたら解放する」と約束の元、歩かせたそうですが、なぜか成功した者が1人もいなかったのだとか。

とても簡単にできそうなので、現在も多くの人がこの伝説のチャレンジをしている姿を見かけます。しかし、なぜか失敗するということで、マルゲリータ女王の呪いではないか？と言われている・・・とかいないとか。

恐～い！

機会があったらあなたもチャレンジしてみてください。

どうも・・・ライオンです。

マルゲリータ女王の呪い伝説に挑める、中央の騎馬

ギリシャ神殿のような荘厳な造りの「サン・フランチェスコ・ディ・パオラ大聖堂」

10:00 王宮（Palazzo Reale di Napoli）

16世紀初めに建てられた王宮ですが、ナポリは当時スペイン領でした。建築家のドメニコ・フォンタナの手により、スペイン王フェリペ3世の為に建設されたものでしたが、スペイン王は歴史上、この王宮に1度も入ることはありませんでした。

さらにその後、ナポリ王宮は18世紀にカゼルタに移り、17世紀に再度ここに王宮が戻ります。しかし、火災や第2次世界大戦中の損傷などにより、幾度となく改修されている建物です。

ナポリの数奇な運命とともに生きてきた王宮

王宮ではルッジェーロ2世から初代イタリア王ヴィットーリオ・エマヌエーレ2世まで、歴代の王の像を見ることができます。また、王宮内部は驚くほど保存状態が良く、当時ナポリがいかに繁栄していたかがよくわかることでしょう。

ナポリが王国だった時代の繁栄ぶりが感じられる

ゴージャスな王座も未だ健在

11:00 サン・カルロ劇場（Teatro San Carlo）

ミラノのスカラ座、ローマのオペラ座と並ぶイタリア三大劇場のひとつ。1737年にブルボン家カルロ3世によって作られ、未だ現役の劇場です。正面入り口とロビー以外すすべて当時の造りになっていて、豪華な内装は圧巻！

劇場内はガイド付の館内見学が可能。建物より内部の方が感動するので、ここは参加すべし。

1737年から、大切に大切に使われてきた劇場

12:30 ガレリア･ウンベルト1世（Galleria Umberto I）

サン・カルロ劇場の見学を終えたら、正面に建っているとんでもなく美しく、巨大なアーケード街へ。一目みただけでは「きれいなショッピングアーケードか・・・」と、思って終わりそうですが、内部に入ってびっくり！巨大で、繊細な建築美に呆然としてしまいます。

しかもなんと、1890年には完成していたガレリア（アーケード街）ですよ！

巨大なアーケード自体が芸術品

ガラスと鉄で造られた、中央のドームの高さは58ｍ。四方の道が十字に交わる部分には、星座のモザイク画があり、ちょっとした撮影スポットです。みんな自分の星座の前で嬉しそうですね。

ここに立ち寄るのは建物の見学のためではありませんよ。1日観光のランチor休憩スポットです。カフェやレストラン、バル、さらにショップも並んでいるので、しっかり食べても良し、朝食を食べ過ぎていたらジェラートやナポリならではのスイーツ、デニッシュをつまんでカフェタイム。足を休めましょう。

1890年に造られたとは思えない、素晴らしいアーケード街

ドームはガラスと鉄で造られ、陽射しが柔らかく降り注ぐ

あーっ！さそり座めーっけ！と言いながら、みな一様に写真を撮る

美味しいジェラートやスイーツの店がいっぱい！ここまでの疲れを癒しましょう

13:30 ヌオーヴォ城（Castel Nuovo）

しっかり休めましたか？次は、ガレリア･ウンベルト1世から、すぐ近くにあるヌオーヴォ城（Castel Nuovo）へ行きましょう！

次は、ガレリア･ウンベルト1世から、すぐ近くにあるヌオーヴォ城（Castel Nuovo）へ行きましょう！

城の名前の意味である「Castel Nuovo」は「新しい城」という意味ですが、その由来は1279年、ナポリの領主であったナポリ王カルロ1世が「卵城が海に近すぎて不便！」と感じ、新しく城を建てた古事に基づいて付けられました。

どっしりとした塔が、かっこいい！

建てられた当時はルネッサンス様式でしたが、その後、15世紀にアラゴン家により改築されています。

正面にある、塔に挟まれた「アルフォンソの凱旋門」には、素晴らしいレリーフがあり、見ているだけでも飽きません。また、内部には市立美術館があるので、美術館が見たい人は入場してみて。ただ、これから先、時間をかけたい博物館が2軒あるので、今回の1日観光のモデルコースでは外観だけを見学したことにします！

さあ、さあ、次に行きますよ！次！

角度を変えて見てみましょう！

ヌオーヴォ城の目の前には大型客船が停泊するため、クルーズ客の見学も多い

塔に挟まれたファサードの素晴らしいレリーフ

彫刻の一つひとつが細かくて、見ていてるだけで飽きません

14:30 ナポリ国立考古学博物館（Museo Archeologico Nazionale）

 ヌオーヴォ城の最寄り駅、ムニチーピオ駅（Municipio）からミュゼオ駅（Museo）まで、メトロに乗り、海辺からナポリ旧市街の観光に移ります。

ナポリの地下鉄の駅は、どこの駅もすべてアートな造りになっていて、地下鉄の駅をめぐるだけでも楽しいものです。今回は1日観光で時間が少ないので、地下鉄を利用する駅のみ観察しましょうね！

駅から出ると、すぐの場所にあるのはナポリ国立考古学博物館（Museo Archeologico Nazionale）。ここはべスキオ山の噴火で絶滅したポンペイとその近郊から出土した芸術品や、当時の貴重な生活の様子がわかる歴史的価値の高い展示品が並び、目が離せません。じっくりと見る時間を作りたいものです。

ポンペイの遺跡展は、数年に一度、日本でも企画され、大変な話題になります。現地で見ると感動もひとしお。特に「アレクサンドロス大王の戦い」のモザイク画は必見！

所要時間は2時間。せっかくの機会です。お見逃しなく！

16:30 サンセヴェーロ礼拝堂（Museo Cappella Sansevero）

サンセヴェーロ礼拝堂は国立考古学博物館から歩いて10分。スパッカ・ナポリ地区のトリブナーレ通りから1本中に入ります。つい通り過ぎてしまうような地味で小さな建物ですが、宗教芸術の素晴らしさをとことん教えてくれる礼拝堂であり、美術館です。

1590年頃、サンセヴェーロ公家の庭園を囲む塀に聖母像が現れます。それがきっかけで建てられたという、神秘的すぎる建物の中で、必見の芸術品こそ「ベールのかかったキリスト像（クリスト・ヴェラート）」。1752年にジュゼッペ・サンマルティーノが1つの大理石から彫りだしたとは、到底考えられない、薄い透明のヴェールをまとったキリストの遺体は、やわらかで美しく奇跡的な作品として世界中に知られています。

見落としそうなほど地味な入口

18:00 「スパッカ・ナポリ」のピッツェリアで夕食！

サンセヴェーロ礼拝堂があるのは、旧市街の中心部「スパッカ・ナポリ」。この周辺には日本でも有名なアンティーカ ピッツェリア ダ ミケーレ（L’Antica Pizzeria da Michele）をはじめ、ピザ発祥の地、ナポリにぴったりのピッツェリア（ピザ専門店）がたくさんあります。しかも、どこも美味しいと評判のお店ばかり！

世界最古のピザ「ナポリピザ」を€3程度で食べられる店ばかり！

サンセヴェーロ礼拝堂を出て、お腹がぺこぺこでであれば、すぐ近くの「ピザディマティオ（Pizzeria Di Matteo）」へ飛び込みましょう。1936年創業のこの店にはかつて、ビル・クリントン大統領をはじめ、国内外の有名人が来店したという超有名店。

4月～9月は20:00～21:00頃まで明るいナポリ。18時に入店すればディナータイムの最初のお客としてスムーズにテーブルにつけるかも。それでも行列ができていて、今すぐ食べないと死にそう・・・というほどお腹が減っていたら、他の店にトライするのも楽しいですよ。あなただけの、ナポリのピッツェリアに出会えるに違いありません。

テイクアウトで持ち帰るのも良いですが、お店のテーブルでワインや前菜などと一緒に食べてもピッツェリアなら格安！こんなに安くて良いの？と思うほど、ビールやワイン、料理が美味しいので「ナポリにいる間は毎日ピッツェリアに通おう！」と思うはず。

ナポリピザの有名店は、他の記事に書かせていただいたので、合わせてお読みくださいね！

ナポリのピッツェリアは最高です！

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ナポリ1日観光完全モデルコースMAPはこれだ！

ただしピッツェリアの集まる「スパッカ・ナポリ」は、スリの被害が多いので、大金は持って行かないように！また、財布の位置を分けたり、バッグを前に抱えて持つなど工夫をしてください。

ピッツェリアも多い分、街は夜までにぎやか。人通りのない場所に行かなければ、いきなり襲い掛かってくるような恐い目には合わないので、必要以上にに恐がらないでくださいね！

ナポリ市内の観光を効率よく終えられれば、南イタリア堪能の旅も、ローマと合わせた周遊旅も、俄然計画が立てやすくなります。「いやー、でもイタリア旅行は高いから～・・・」なんて思っていませんか？大丈夫です！イタリアに強いトラベル・スタンダード・ジャパンのイタリアツアーは、びっくりするほどお得。

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