リベンジと再訪を目的に選んだ、今回の旅のはじまり
今回の旅行は、もともと2020年3月に予定していたローマ・ミラノ・バルセロナ旅行が、コロナで直前キャンセルになったことのリベンジ旅行として計画しました。いったん中止になってしまった旅を、もう一度きちんと形にしたいという気持ちが、渡航先を再選定する一番の動機になっています。
それに加えて、私にはもう一つ大きな理由がありました。45〜46年前の大学卒業旅行でヨーロッパを周遊したとき、ローマとミラノには当時の恋人だった妻と一緒に訪れています。今回は、その思い出の場所を、改めて妻と再訪して「当時の追体験」と「今の自分たちとしてのアップデート」をしたいと思いました。
旅のテーマは、歴史的名所巡りを中心にしつつ、とくにバチカン市国への訪問を最重要に置きました。ローマ法王の交代が話題になる時期背景もあり、タイミングとしても意識していました。
また、百貨店勤務の経験があるのでイタリアファッションへの関心も高く、本場の食文化、たとえばカルボナーラのような料理を現地で味わうことも目的にしました。

1日目~2日目 ドーハ経由でローマへ、観光地の人出と街の美観に驚く
移動は直行便も検討しましたが、最終的にドーハ経由にしました。カタール航空のQスイートを体験できることや、トランジットそのものも付加価値として楽しめると思ったからです。乗り継ぎは5時間ほどありましたが、ラウンジを利用できたことで快適に過ごせましたし、機内食も高級感があって満足しました。
ローマに到着してまず感じたのは、観光地周辺の人出の多さです。「こんなに人がいるのか」と驚きつつも、街並み自体は歴史があり落ち着いた美観があって、第一印象はとても良かったです。ホテルはトレビの泉の近くで立地が良く、初日から動きやすい拠点になりました。
午後に到着してチェックインを済ませたあとは、無理をせず近隣を散策しました。夕食はレストランでパスタや惣菜、ビールを楽しみ、軽めに締めました。初日は「到着してからの立て直し」を優先しつつも、ローマの空気に触れられて、旅が動き出した感覚がありました。

3日目 バチカン博物館へ。最重要テーマにまず一歩踏み込む
ローマでの最重要テーマはバチカン市国の訪問だったので、バチカン関連の行動は旅の中心に置いていました。まずはバチカン博物館を見学し、ここは実際に見ることができました。行きたい場所を現地で一つずつ回収していく感覚があり、「今回は旅を実現できている」という手応えがありました。
ただ、同じバチカンでも、サン・ピエトロ大聖堂については混雑や時間の制約が大きく、思った通りには進みませんでした。現地で状況を見ながら、「今日はこの範囲まで」と判断しなければならない場面が出てきて、予定を組んでいても現地の状況で変わることを改めて感じました。
それでも、旅全体の中でバチカンを「行って終わり」にせず、状況を見て再挑戦も含めて考えることができたのは、今回の旅の姿勢として大きかったです。結果がどうであれ、最重要テーマに向き合った一日として記憶に残っています。

4日目 サン・ピエトロ大聖堂に再挑戦するも、一般謁見日の制約に当たる
サン・ピエトロ大聖堂はどうしても入りたかったので、翌朝に再挑戦しました。ただ、この日はローマ法王の一般謁見日に当たってしまい、入場ができませんでした。現場にいたことで「今日はそういう日なんだ」と実感できた一方で、予定していたことが叶わない悔しさも正直ありました。
現地スタッフに聞いたり、Googleで状況を確認したりしながら情報を集め、「午後2時以降が目安」といった情報も得ましたが、旅全体の予定もあるので、最終的には予定優先で撤退する判断をしました。ここは「残念だった」と率直に感じたポイントです。
ただ、バチカンの一帯にいるだけでも特別な空気があり、遠目ながら現場に居合わせたこと自体は印象に残りました。計画通りにいかないことも含めて旅だと割り切るしかない部分もあり、タイミングの妙を感じた日でもありました。

ローマでの食体験は大きな楽しみの一つで、特にカルボナーラは本場で食べたいと思っていました。革製品店のスタッフにおすすめを聞き、その推奨店でカルボナーラとアーティチョークをいただきました。地元の方で賑わっているフレンドリーなお店で、食事そのものだけでなく、その場の空気も含めて満足度が高かったです。
日本で食べるイタリアンと比べても、調理法や味わいが違うと実感し、「同じ料理名でも別物だな」と思いました。さらに、調理場を見せてもらったり、写真を撮らせてもらったりして、体験としても濃かったです。
夜はナボーナ広場近くの教会でクラシックコンサートを鑑賞しました。観光だけでなく、文化イベントに参加できたことで、ローマの夜の過ごし方が一段豊かになった感覚があります。この日は、食も文化も揃っていて、ローマ滞在の中でも印象的な夜になりました。

5日目 体力と相談しながら市内観光へ。コロッセオと人気ピザ店
旅の途中では、体調や疲れのことも考えなければならず、ナポリへ行く案は見送りました。無理に遠出を増やさず、ローマ市内観光と買い物に切り替えたのは、旅を最後まで安定して進めるための判断でした。ローマは世界遺跡・世界遺産が多く、歩いているだけでも楽しい街なので、「市内に絞っても十分に楽しめる」と感じました。
この日はコロッセオなどを見て回り、街を歩きながらローマらしさを改めて実感しました。夕食はホテル前にある、いつも混雑しているピザの人気店へ行きました。ピザにサラダ、ビール、ワインというシンプルな組み合わせでしたが、観光の後に気負わず食べられるのが良かったです。
旅全体を通して、体力が必要だと痛感したのもこの頃で、「次回は体力増強して来たい」という気持ちがはっきりしました。ローマの街を歩く楽しさと、同時に体力の重要性を実感した一日でした。

6日目 テルミニ駅から鉄道でミラノへ、到着後は体調を優先して軽めに
10月30日はテルミニ駅から鉄道でミラノへ移動しました。都市が変わることで街の雰囲気も変わるので、移動は旅の区切りとして意識していました。ミラノ到着後は、妻の体調があまり良くなかったため、初日の食事は軽めにしました。旅程を守ることよりも、まずは体調を整えることを優先した形です。
ミラノはファッショナブルな街というイメージを持っていて、実際にもその印象は想定通りでした。ただ、到着直後から無理をすると翌日に響くので、ここは「今日は軽く」「明日動く」という切り替えが必要でした。
こういう判断ができるのは、日程にある程度の余白があるからだと思います。周遊の中で体調に合わせて強弱をつけられたのは、結果的に旅を安定させることにつながりました。

7日目 「最後の晩餐」と街歩き、夕方はロースタリーでひと息
翌日は地下鉄で向かい、「最後の晩餐」を鑑賞しました。ミラノに来たならここは外せない場所だったので、実際に見ることができたのは大きな満足ポイントです。その後は買い物をしたり、街を歩いたりして過ごしました。百貨店勤務の経験もあって、街の空気やファッションの雰囲気に触れる時間は、観光とは違う意味で楽しめました。
夕方にはスターバックス・リザーブ・ロースタリーを訪れ、お茶をしながらゆったり過ごしました。観光地を回るだけでなく、こういう場所で一息つく時間があると、旅のペースが整いやすいと感じます。
特に周遊旅行では、移動や予定が続くので、意識して休む時間を入れるのは大切でした。ミラノは「歩いて眺めるだけでも雰囲気がある街」で、目的を詰め込みすぎなくても楽しめると感じた日でした。

8日目 ドゥオーモとガレリア、和食を求めてホテル内の創作和食へ
この日はドゥオーモとガレリアにも行きました。目的のお店へ移動していた関係で時間が押してしまい、入場時間に遅れてしまったのですが、配慮していただいて入場できました。予定通りにいかない場面でも、現地で助けられることがあるのはありがたかったです。
食事は体調も考えて和食が食べたくなり、ホテル内の創作和食店を選びました。そこで日本人シェフと会話する機会があり、在欧歴が約15年で、そのホテルには5年いるという話も聞きました。旅先でこういう会話ができると、食事の時間がただの食事で終わらず、有意義な交流になります。
料理は、おにぎりにソースがかかっていたり、照り焼き丼、お好み焼き、枝豆など、創作色が強い内容でした。もし事前に「こういうテイストだ」と分かっていれば、もっと日本的なセット(味噌汁など)を頼む選択もできたと思い、ここは次回に向けた気づきになりました。ミラノでは、観光だけでなく、こうした食の選び方にも体調配慮が色濃く出た一日でした。

9日目 買い物とお土産を楽しむ
旅の中では買い物も楽しみの一つで、自分用には革製バッグや衣類、靴などを購入しました。イタリアファッションへの関心があるので、現地で選ぶ時間そのものが楽しかったです。家族へのお土産としては、息子や娘夫婦にチョコレートやクッキー、衣類などを購入しました。
ローマとミラノは街の性格が違い、ローマは世界遺跡・世界遺産が豊富で歩くだけで楽しい一方、ミラノはファッショナブルで、買い物や街の雰囲気を楽しむのに向いていると感じました。そういう違いがあるからこそ、周遊して両方の良さを味わえたと思います。旅の目的にしていた「歴史・食・ファッション」が、行動の中でそれぞれ回収できていて、全体として満足度の高い流れになっていました。

10日目 ミラノから空港へ、ラウンジで整えて夜便でドーハへ
帰路はミラノ中央駅から空港へ向かい、17:55の列車でマルペンサへ移動しました。空港ではラウンジで軽食を取り、夜の便でドーハへ向かいました。今回の旅では4回のフライトがあり、そのたびに座席や機材が異なるビジネスクラスを体験したのですが、それが「ラッキーだった」と思えるくらい、移動も旅の一部として楽しめました。
出発までの時間をラウンジで落ち着いて過ごせると、長い移動でも疲れ方が違います。旅の後半になってくると体力の消耗もあるので、こういう「整える時間」があるのは大きかったです。ドーハ経由にした選択が、結果的に快適さにもつながったと感じました。

11日目 ドーハ経由で帰国、深夜到着を支えたタクシーチケット
11/3の朝にドーハへ到着し、9:10発で日本へ向かいました。羽田に着いたのは11/4の深夜1時で、到着時間としてはかなり遅い時間帯でした。そこで助かったのが、カタール航空の「おかえりなさいキャンペーン」で受け取った2万円分のタクシーチケットです。
深夜到着後の移動は負担になりやすいので、このチケットがあることで自宅までの移動が大幅に楽になりました。最後の最後で「これは本当に助かった」と実感できたポイントです。
安全面では、事前にYouTubeでスリが多いという情報を見て心配していましたが、実際に行ってみると過度に心配する必要はないと感じました。駅周辺は注意が必要だと思いましたが、それ以外は一般的な注意をしていれば問題ないという感覚です。
旅を終えてみると、バチカンのサン・ピエトロ大聖堂に入れなかったという心残りはあるものの、全体としては「リベンジ」と「再訪」を果たし、テーマに沿って動けた旅でした。次回に向けては、何より体力をつけたいという意識がはっきり残りました。
担当の湯本さん、細やかなサポートを本当にありがとうございました!
パッケージツアーだと決まった形に乗るイメージがありましたが、今回はこちらの希望に合わせて内容を調整していただけて、一般的なツアーとの違いを実感しました。バチカン訪問を最重要にしつつ、歴史観光・食・ファッションというテーマを軸にしたい、という要望を反映してもらえたのがありがたかったです。
オンラインでのやり取りには最初は不安もありましたが、結果的には杞憂で、スタッフの方々の迅速で丁寧な対応がとても心強かったです。細かな相談にも適切にフォローしていただき、旅程の中で状況に合わせて動く判断もしやすくなりました。
迅速で丁寧なサポートに感謝していますし、自由度の高いオーダーメイド旅行の良さを実感できたので、また次回もお願いしたいです。



























