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伝統的な日本家屋をリノベーションしたスモールラグジュアリーホテル「SOWAKA」

伝統的な日本家屋をリノベーションしたスモールラグジュアリーホテル「SOWAKA」

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古都・京都の中でも特に雅な雰囲気が漂う祇園・東山。古き良き日本家屋が立ち並ぶ一角にある「SOWAKA」は、インドのサンスクリット語で「幸あれ」という意味の名前の通り、のんびりと幸せを感じられる贅沢なスモールラグジュアリーホテルです。

京都らしさが詰まった、大人のための和のホテル

100年続いた老舗料亭「美濃幸」をリノベーションしたスモールラグジュアリーホテル「SOWAKA」。深緑色の暖簾をくぐると、そこにはどこか懐かしい和の空間が広がっています。

老舗料亭をリノベーションした「SOWAKA」

老舗料亭をリノベーションした「SOWAKA」

古さを強調しすぎない、新しい京都らしさ

館内は100年の歴史を感じる佇まいですが、古さを強調しすぎないように様々な工夫が施されています。例えば、客室には掛け軸の代わりに屏風の一部をパネルにした作品が飾られているのも、SOWAKAならではの特徴のひとつ。歴史ある京都では、いまでもいろいろな蔵から昔の屏風が発見されることが多いため、そういった貴重なものを現代でどういう形に変えて使えるのかを追求した結果、屏風の一部をパネルにするという発想にたどり着いたとか。ほかにも、畳とベッドの間に絨毯を敷いて違和感のない空間を演出するなど、新しい京都らしさが至る所で楽しめます。

新しい京都らしさが感じられる内装(写真提供:公式サイト)

新しい京都らしさが感じられる内装(写真提供:公式サイト)

数寄屋造りの本館とプライベートを重視した新館

敷地内には本館と新館があり、どちらも入り口で靴を脱いで上がる土足厳禁の仕様となっています。床には床暖房が利いているので、冬でも足元がひんやりとすることはありません。じんわりとした温かさを感じながら、自宅でいるように裸足でリラックスして過ごすことができます。

本館は数寄屋造りの建物の味わいをそのままに、田舎の祖父母に会いに来たような古民家にいるかのようなどこかほっとする佇まい。本館には全11室がありますが、そのすべてが異なるコンセプトとなっていて、内装やお部屋の雰囲気も違います。入り口も従来のホテルのように規則正しく並んでいないので、お部屋を探すワクワク感も楽しめます。

数寄屋造りの建物

数寄屋造りの建物

築100年を超えるお屋敷をリノベーションしたという館内は、当時の趣深い誂えはそのままに、宿泊客が快適に過ごせるような工夫が至る所に施されています。例えば床材はリノベーション時に一時剥がしたものを、床暖房などの設備を入れた後に再度同じ板を張りつけたのだとか。また、ガラスも100年以上前のものを使用しているため、どこか波打って見えるところも。他に各部屋にも歴史と情緒を感じさせてくれる要素がたくさんあります。ぜひ宿泊の際は、屋敷内をぶらりと散策してみてはいかがでしょうか。

歴史と情緒を感じる客室

歴史と情緒を感じる客室

現代風の数寄屋造りのようなデザインの新館は、よりプライベート空間をより重視した造りになっています。例えば扉を開けてすぐに他の宿泊客と鉢合わせないように、各客室の前には共通廊下に繋がる小さな廊下が設けられているほか、隣接する部屋の音が気にならないように、各客室が直接隣合わないように設計されています。

よりプライベート空間をより重視した造り

よりプライベート空間をより重視した造り

また、本館と比べると現代風ではありますが、客室の中に大正時代の薬棚が違和感なく置かれていたり、五右衛門風呂風の浴室があったりと、古き良き日本を感じさせてくれる工夫もたくさん。全12室ある客室はほかにも趣向を凝らした造りとなっていて、一部屋一部屋に違った魅力があります。

大正時代の薬棚

大正時代の薬棚

ひとつとして同じものが無いラグジュアリーな客室

客室は本館11室、新館12室の計23室。100年以上前の素材を使っており、貴重な箇所もあるため、本館と新館の一部は12歳未満は宿泊不可となっています。

新館も現代風の数寄屋造りのようなデザインとなっていて、趣深く過ごしやすい造りですが、より和に触れたいという方は本館がおすすめです。今回は、全室でコンセプトが異なる本館の客室の中でも、「ガーデンビュースイート108」「メゾネット茶室付104」の2部屋を紹介します。

ガーデンビュースイート108

玉砂利を敷いたSOWAKA自慢のプライベートガーデンを見下ろすことができる、本館のスイートルームです。97㎡ある室内は畳の上に絨毯を敷き、そこにベッドやソファを置くなど、伝統的な和と現代風の洋の融合が違和感なく施されており、居心地の良い空間が広がっています。

伝統的な和と現代風の洋が融合した客室

伝統的な和と現代風の洋が融合した客室

木目がわかるように計算された梁と、竹を組み合わせることで、数寄屋造りの「侘び寂び」を表現しているそう。100年以上前に造られたアンティークの窓が張られている縁側には、北欧のチェアセットが置かれており、美しい日本庭園を眺めながらのんびりと過ごすことができます。

縁側には北欧のチェアセット

縁側には北欧のチェアセット

こちらのお部屋は料亭時代は「ほら貝の間」と呼ばれていたそうで、リノベーションを行ったいまもその名残を見て取れるところが残されています。例えば寝室に繋がる襖の引き手がほら貝のデザインになっているほか、襖の模様自体もト音記号とほら貝を合わせたおしゃれなデザインが施されています。

襖の引き手にはほら貝のデザイン

襖の引き手にはほら貝のデザイン

メゾネット茶室付104

料亭時代に使用されていた茶室が付いているメゾネットタイプのお部屋です。扉を開けると古民家でよく見る階段があり、一軒家のような空間が広がっています。

1階には寝室や茶室が設けられています。部屋の中に設えられたひょうたんの壁飾りや、様々な形の障子、竹細工、そしてしっとりとした土壁の質感は古風で、京都らしい趣を体感させてくれます。

京都らしい趣

京都らしい趣

階段を上がった2階にあるのが、香り豊かな檜風呂と小部屋です。檜風呂に隣接する小部屋はかつて「ひょうたんの間」と呼ばれていたそうで、室内に設けられた大きな窓からはプライベートガーデンを見渡すことができます。お風呂にゆっくり浸かった後、ちょっと涼みたい時にもぴったりです。

香り豊かな檜風呂と小部屋

香り豊かな檜風呂と小部屋

アメニティは京都に本店がある「かづら清老舗」のものを採用

SOWAKAでは京都のものをなるべく取り入れたいとの想いから、全室にかづら清老舗のアメニティを採用しています。かづら清老舗は1865年創業した、美しいつげ櫛やかんざし、椿油を扱う老舗のお店。長年京都の人々に愛され続けてきたかづら清老舗のせっけんやシャンプー、スキンケアセットが椿柄のポーチとともにアメニティとして用意されています。

かづら清老舗のアメニティ

かづら清老舗のアメニティ

京都の食材をふんだんに使った創作料理

ホテル併設の「ラ・ボンバンス 祇園」では、朝食から夕食まで京都の食材をふんだんに使用した創作料理が楽しめます。香港や東京で美食家たちに支持されてきたシェフが手掛ける京都の伝統を意識したクリエイティブな創作料理は、まさにここでしか味わうことができないものばかり。

ラ・ボンバンス 祇園(写真提供:公式サイト)ラ・ボンバンス 祇園(写真提供:公式サイト)
京都の食材をふんだんに使用(写真提供:公式サイト)京都の食材をふんだんに使用(写真提供:公式サイト)
絶品料理の数々(写真提供:公式サイト)絶品料理の数々(写真提供:公式サイト)
ラ・ボンバンス 祇園(写真提供:公式サイト)
京都の食材をふんだんに使用(写真提供:公式サイト)
絶品料理の数々(写真提供:公式サイト)

昼食と夕食は宿泊者以外も利用できるので、大切な人や友人、家族とゆっくり食事会はいかがでしょうか。天井が高く、深みのある漆喰で仕上げた壁や、一枚板のカウンターが印象的な店内は、落ち着いた雰囲気で特別な日の食事にはピッタリです。

落ち着いた雰囲気(写真提供:公式サイト)

落ち着いた雰囲気(写真提供:公式サイト)

印象的な一枚板のカウンター(写真提供:公式サイト)

印象的な一枚板のカウンター(写真提供:公式サイト)

落ち着いた雰囲気が広がる館内施設

宿泊するのなら、客室やレストラン以外の場所も気になりますよね。SOWAKAではロビーラウンジやバー、ルーフトップバーにもSOWAKAならではの魅力的な空間が広がっています。

黒い和紙畳の床と、漆喰の壁のコントラストが見事なロビーラウンジでは、チェックイン時にウェルカムシャンパンのサービスも。ソフトドリンクも用意があるので、お酒が得意ではない方も安心です。数寄屋に関する本などを集めたライブラリーも併設されており、ゆっくりと腰を据えて読書も楽しめます。

お洒落なロビーラウンジ

お洒落なロビーラウンジ

また、ロビーラウンジには、料亭時代に使われていたという井戸や釜戸、地下へ続く階段がそのまま残っていて、ちょっとした美術館のよう。ぜひ近くで見学してみてください

まるで美術館のようなロビーラウンジ

まるで美術館のようなロビーラウンジ

カウンターを備えた畳敷きのバーでは、日本酒をはじめ国産の焼酎やウイスキーを取り揃えています。4席のみのプライベートな空間なので、のんびりと寛ぎながらお酒を楽しめます。

カウンターを備えた畳敷きのバー

カウンターを備えた畳敷きのバー

※畳敷きのバーはコロナ禍のため2020年11月現在営業一時停止中

SOWAKAの本館の屋上には、ルーフトップバルコニーが設けられており、東山や京都の街並みを一望できます。夏はビール片手に京都五山の送り火なども楽しめますよ。そのほかにも季節に応じて宿泊者限定の催しがあるそうなので、ぜひチェックしてみてください。

ルーフトップバルコニー(写真提供:公式サイト)

ルーフトップバルコニー(写真提供:公式サイト)

京都五山の送り火(写真提供:公式サイト)

京都五山の送り火(写真提供:公式サイト)

※ルーフトップバルコニーはコロナ禍のため2020年11月現在営業一時停止中

支配人に聞くSOWAKAの魅力

「京都には和のモチーフや和を意識したものを使っているという外資系のラグジュアリーホテルもたくさんありますが、実際に日本人が和を体感できるホテルはそう多くはありません。そういったものはあくまでヨーロピアンジャパニーズであり、ジャパニーズジャパニーズではないからです。そこで、日本人でも日本を感じられるホテルを世界に発信していこうという思いから、SOWAKAが生まれました。」

こう語るのは、支配人の矢島さん。歴史あるSOWAKAの建物自体は本来、取り壊される予定でしたが、それはもったいないということで有志が手を挙げてホテルにリノベーションすることになったそう。その際、昔ながらのものに触れてほしいという思いから、フェイクは一切使用せずリノベーションを行ったと言います。

「SOWAKA」支配人 矢島さん

支配人 矢島さん

日本人が和を体感できるホテル「SOWAKA」

日本人が和を体感できるホテル

「例えば土壁一つとっても昔の土を全部はがし、新しい土と混ぜなおしてから元に戻すという手間のかかった作業を行いました。一方で、古さだけを強調するのではなく、現代と調和を図ることも大切だと考えています。例えばベッドはそのまま古い建物に入れると、普通の日本人の感覚では違和感を覚えると思いますが、SOWAKAでは床の間に掛け軸を置いたり、花を活けたりするのではなく、モダンアートを飾ることによってベッドと昔の空間との調和を図りました。」

たしかにSOWAKAには、堅苦しくないけどどこか非日常な空間が広がっています。年配の方にとっては懐かしく、若い方にとってはどこか新鮮。そんな不思議な和の空間は、京都中を探してみてもほとんどないかもしれません。

昔と現代が調和を感じられるSOWAKA

昔と現代が調和を感じられるSOWAKA

「ほかにも新館・本館でそれぞれ趣向が異なる客室を造るなど、建物には並々ならぬこだわりが詰まっております。ぜひこだわりぬいたこの空間で、非日常のラグジュアリー体験を楽しんでいただきたいですね。」

モダンな内装モダンな内装
本館 離れ 町家スタイル本館 離れ 町家スタイル
新館にはアンティークの薬棚新館にはアンティークの薬棚
非日常のラグジュアリー体験をSOWAKAで非日常のラグジュアリー体験をSOWAKAで
モダンな内装
本館 離れ 町家スタイル
新館にはアンティークの薬棚
非日常のラグジュアリー体験をSOWAKAで

京都の歴史ある町家とも、煌びやかな高級ホテルとも違う、どこか新しい京都らしさが感じられるSOWAKA。ゆっくりと滞在して、ぜひ非日常な体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。

SOWAKA

〒605-0821
京都市東山区下河原通八坂鳥居前下ル清井町480
TEL:075-541-5323
URL:https://sowaka.com/
E-mail:info@sowaka.com
部屋数:本館11室+新館12室:全23室
チェックイン/アウト:15:00/11:00

※2020年11月現在の情報となります。
※新型コロナウィルスの影響で、サービス等の変更が生じる場合があります。

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