2024 東京発 夏休み海外旅行特集
未知なる秘島フーコック(前編)

未知なる秘島フーコック(前編)

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人生初の長期休暇を取ることになった旦那が、ふと「海外に新婚旅行く?」と聞く。結婚して7年間、仕事、子育て、家事に奮闘するあまり、そんな素敵なイベント、忘れてました。7年越しの新婚旅行、いつの間にか7年ぶりとなった海外旅行、忘れていた非日常への思いが溢れて、胸が躍り高鳴った。

二つ返事で、即行動。
旅の企画は、かなりの得意分野だ。時間さえあれば、旅先を夢中になって探した。

第一条件 綺麗なビーチで劇寒の日本の冬を忘れて全身の筋肉を緩めたい
第二条件 物価が安い国で思いきり五感を刺激したい
第三条件 癒し旅なのに移動なんかで疲れたくない
第四条件 アジア人観光客が少ない場所で非日常を堪能したい
第五条件 生涯心に残る絶景と料理に出逢いたい

日本からそう遠くなく、他の条件も満たしてくれそうな場所、やはり東南アジアのビーチリゾートだ。10数年前のタイのサムイ島、プーケット島、ピピ島、インドネシアのバリ島。

あの頃はどの島も、隠れリゾート感があり、物価も驚くほど安かった。あの興奮と感動がまだ在る秘島は、もう無いのだろうか。Google Mapと東南アジアの気候や情勢(物価や治安など)を見ながら、聞き慣れない未開拓の地に目を留めた。「フーコック島」。

ホーチミンから国内線で50分(日本から約7時間)、なのにガイドブックに載っていない島。“ヴェトナム最後の秘境” と呼ばれているらしい。綺麗なビーチもリゾートホテルもあるのに、日本語でも英語でも旅情報がほとんど見つからない。旅好きな友人さえも知らない島。調べれば調べるほど気になった。「もー、行くしかない!」そう思った。

航空券とホテルだけ予約して、他の予定は真っ白に。楽しい冒険になりそうだ。行くところがなければ、ビーチでダラダラすればいい。

1日目
プライベートプールとEPIZODE Festivalを満喫!

ホーチミンで序章の夜を過ごし、翌日JetStarでいざフーコック島へ。機内は予想通り、ヴェトナム人以外の多くがフランス人だった。フーコック島は上空から見るとハート形に見えるらしいが、残念ながら飛行機からは見えず。

空港は新しく綺麗だったが、今後旅行客が増えることを見込んでか、大幅工事中。到着してすぐ、宿泊先の『Novotel Phu Quoc Resort(ノボテル フーコック リゾート ホテル)』のシャトルカウンターへ。


フーコック国際空港、空港内はとても綺麗

いつも島を旅する時は、顔が異なる南側と北側と2箇所、ホテルを選んで滞在する。フーコック島南側の『Novotel Phu Quoc Resort』は、フランス系のビーチフロントリゾートだ。地中海とヴェトナムがマリアージュしたような趣に惹かれて、”Delux Bangalow”を予約した。

『Novotel Phu Quoc Resort』は、ホテル 空港とホテル ナイトマーケットがあるDUONG DONG TOWN間、1日数本のシャトルバスを運行している。これが、予想以上に大活躍。

フーコック島の物価は日本の1/3程度だが、タクシー代はかなり高く、日本より若干安いくらいだ。タクシーは多く走っているのだが、運転手が住所を知らないことがあり、英語が話せないことも少なくない。最終手段は、乗客がスマホ片手にハンドナビに徹する。シャトルサービスのあるホテルを選ぶか、レンタルバイクを借りた方が良い。

Novotel Phu Quoc Resort
内部エントランスも美しい『Novotel Phu Quoc Resort』

素朴でのどかな道を20分シャトルバスに揺られ、ホテルに到着。どこまでも抜けていく天井にまるで小人になった気分だ。ホテルサイトを見てツボだったソファのクッションなど、所々にあしらわれたコバルトブルーが粋だ。

予約時にこっそり新婚旅行と伝えた甲斐あって、”プライベートプール付BEACHFRONT BUNGALOW”へアップグレードのサプライズ。

広い敷地の中、カートに乗り、バンガローまで。ドアを開けると、広い部屋の向こうにビーチが!!部屋の横にはプールが!!そしてベッドの上には美しい白鳥のハートアートが!!ヴェトナム特有のハネムーン文化なのだろう。実に崩したくない、おみごと!な芸術品だった。


ハネムーンらしい美しい白鳥のハートアート

早速ビールを開けて、プールにザッブーン。プライベートプールは、自由が効く。何を着ても、着なくても(笑)泳げる。疲れたらベッドにもザッブーンできる。

→ノボテルフーコックリゾート宿泊 フーコック島ツアー

プライベートプール&バンガローを満喫した後、タイミング良く、数日前に知ったEPIZODE Festivalへ!ロシアンパーティーピーポーがオーガナイズするニューイヤービーチフェスだ。年末年始の11日間、世界中のカリスマDJとクラバー達が集う。

たまたま会場がホテルに近かったので、タクシーで向かってみる。受付の英語を話さないロシア人に色々助けられ、ロシアの高い技術を感じさせるIC式エントランスを抜けると、レーザーやLDに照らされ幻想的な巨大アートの数々。おったまげた。このフーコック島が、近い将来、アジアのIBIZAになる気がした。

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ニューイヤービーチフェスEPIZODE Festivalへ
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レーザーやLDに照らされ幻想的な巨大アート
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近い将来フーコックはアジアのイビサになりそう⁉

こんな驚愕な演出は、パーティー期間に限定さていると思うが、普段は『Sunset Sanato Beach Club』が、サンセットまで気持ち良さげに営業しているようだ。かなりフォトジェニックなビーチバー。

Sunset-Sanato-Beach-Club2
『Sunset Sanato Beach Club』へ
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普段の『Sunset Sanato Beach Club』も充分フォトジェニック
Sunset Sanato Beach Club
サンセットタイムはとくに幻想的

2日目
岩壁の頂上にある神社『Dinh Cậu Shrine』からの美しい夕日

朝食は、豪華なブッフェ。フランス系のホテルともあって、パンの種類がハンパない。そして、そのエアリーな食感に驚く。フランス植民地文化とヴェトナム文化の融合の美味しさ。いくらでも食べれそうな香ばしさ&軽さだ。

朝食のあとはホテルでまったりし、砂浜を歩いた。透き通った翡翠の様に光る、静かな海。まるで子供のおもちゃの様なカラフルな船。肌にべとつかない、優しい水温。子供を連れてきていたら、ずーっと海に入っていただろう。

フーコックの砂浜
透き通った海に浮かぶカラフルな船

→ノボテルフーコックリゾート宿泊 フーコック島ツアー

夕方、ナイトマーケットやらに行ってみることにした。シャトルバスが北上すること30分、窓からの景色が、瞬く間に変わりゆく。ちょうど島の中央にあたるLong Beachは、ホテルと飲食店が数多く並び、ローカルと旅人で大盛り上がりをみせていた。気にはなったが、旅行中、結局そこに降り立つことは、なかった。

バスを降りて、ナイトマーケットとは逆の海側へ、自然と足が向かった。すると、観光客が一人も居ないローカル色満々の断崖絶壁に辿り着いた。地元の子供達が遊ぶ険しい岩場。地元のおばちゃんが、香ばしい煙を出して繰り広げる一人屋台ストリート。神々しく輝くサンセット。ドキドキする神秘的な光景だ。そして、無愛想なおばちゃんから買った100円の海鮮串焼きは、プライスレスな絶品だった。

フーコックの一人屋台ストリート
フーコックの一人屋台ストリート

先端に突き進むと、岩壁の頂上に神社「Dinh Cậu Shrine」がある。日本でいう江ノ島といった感じだ。登ってみるとサンセットを直視できる特等シートがあった。これもハネムーンギフトなのか?誰も居ないのが不思議だった。あの時間、世界で一番美しい夕日を見たと心から思う。沈む後まで離れられなかった、心に染みる絶景。

神社に入り、フーコック島と素晴らしい夕日、そして現役ではないが新婚旅行をプレゼントしてくれた家族への感謝の気持ちを伝えに、見よう見まねでローカル式に参拝した。


まさに絶景。忘れられない夕日となった
フーコックの神社
岩壁の頂上にある神社Dinh Cậu Shrine

神聖な気持ちになったところで、お腹を満たしに、ナイトマーケットへ。ヴェトナムらしいランタンが垂れ下がり、煌びやかなナイトマーケットの玄関を入ると、見たことのない魚達が。土曜日は、ヴェトナム各地からの観光客に食されて、こう見えて種類が少ないらしい。

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フーコックのナイトマーケット
新鮮な魚達。日本ではあまり目にしない魚も

自分で魚と調理法を選び、値段交渉するスタイルだ。もちろんメニューや画像を指して頼むこともできる。島名物のウニ、白身魚、イカ、貝、どれも日本人の味覚に合う、ハマりそうな味だ。フーコック島は、魚介はもちろんのこと、胡椒とニョクマム(魚醤)の名産地なこともあって、出てくる料理は、日本では真似できない奥深さがある。

night market2
どれも日本人の味覚に合う

人と魚に少々疲れたので、ナイトマーケットを離れ、タクシーを捕まえに大通りへ。ホテルで飲むお酒を、大通りの小さなお店で、買うことにした。あまり売れないのだろう、高級ワイン達にホコリが。味に大きな支障はない。フランスやドイツ、オーストラリアの高級ワインが1/3の価格で販売されている。ちょいちょいヨーロッパの風を感じる島だ。

 

フーコック島旅行についてはこちらも
参考にしてください

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